箏にワクワク、尺八にドキドキ、無料楽器体験会を終えてみて僕の感想をまとめました。

11月11日(日)新潟市で「箏にワクワク、尺八にドキドキ、無料楽器体験会」を開催しました。
たくさんのイベントが周辺で行われるなか、参加者さんがどれくらい集まるか大変心配しておりましたが、申し込みがありました。

めちゃくちゃうれしかったです。

 

無料体験会をしてみて、いろいろと気がつくことがありました。

音を出す方法、ではなく、音が出ない原因を解説とともにいくつかピックアップしてみます。

なにかの参考になるといいです。

 

息が強すぎる。息のスピードが速すぎる。

吹こうとしすぎて、息をたくさん使いすぎている場合があります。
スピードが速すぎるといい感じで音になりません。

そのまま、息のスピードをゆっくり吹いてみましょうか?で音が出ることもある。

軽く吹いて音が鳴ることを実演してみても、なかなか入りすぎた力を抜くことはむずかしいようです。
パクパクさせて口の中の息だけで音が出ることを感じることができた人は、そこから一気に音がでるようになりました。

ちなみに、今回の体験者の中には、息が少なすぎる、遅すぎる、という状態の方はいませんでした。

 

唇が閉じ切れてない。

吹こうとしすぎて、唇の穴が大きくなってしまっている。
音はでますが、息が出過ぎて、しんどくなります。

ただ、パクパク口を動かしてみて、開けるときに、んぱんぱ、みたいな音がでる口の閉じ方、ま、これ、普通に口を閉じたら、そんな風に口を閉じている(粘膜の部分同士がくっついている)のですが、やはり吹く!?とおもうと、普通にやっている状態でも普通にできなくなることが起きますね。

穴が大きすぎる場合は、もう少しだけ、上唇の筋肉をつかえるといいのですが、すぐには難しいようです。

「い」で口を閉じると横に弾く筋肉、「お」で口を閉じると唇周りの縦に閉じる筋肉、をそれぞれ使います。
どちらかに偏っている場合は、両方の存在を教えてみると、変化がありました。

人差し指に息を当てるイメージトレーニングのときは、うまくいっていても、楽器をあてると、唇の穴が大きく開いてしまう現象もよくおこりますね。

 

顎あたりを頤唇溝にのせてしまう。

下唇中心に、リコーダーの形状を目指して当ててほしいので、音が出やすい位置に当てても、自然と動いてきます。
リコーダーの形状を意識した音が出やすい位置で、音が出る場所を探ってほしいのですが、難しいようです。

吹き方を変えずに、当て方を変えるのか、
当て方を変えずに、吹き方を変えるのか、

僕は、吹き方を調整してほしいなと思います。
効率の良い音の出方は、リコーダーの形状にすることですから、その形状を作って、吹き方を調整する方がよいと考えています。

そこまで差はないのですが、女性は顔が小さくて、下唇中心に楽器を当てていても、頤唇溝にずるずると動いてくることがありました。
顔が小さい、顎が狭いかたは、頤唇溝に楽器が当たると、致命的に音が出ない場所に楽器がきます。
やはり唇中心の当て方を意識していただけるといいのですが、初めての段階だと、持つこと、吹くこと、音を出したい、が重なると、注意点が多すぎて、楽な頤唇溝に楽器を置きがちですね。

ただ、顔が小さくてうらやましいです。

 

歯が邪魔をしている。

たまにあるのですが、口を閉じるときに歯も閉じてしまって、息の流れを悪くしている場合があります。
小さな子どもに多いのですが、一言おしえてあげると直りますが、思った通りに体を動かせるまで、歯も一緒に閉じてしまうことがあります。

 

音の鳴るポイントの位置がずれている。イメージがずれている。

吹こうとしすぎて、ずいぶん遠くまで息を吹き飛ばしている場合が多いです。

歌口は、下唇のすぐ目の前にあります。

目の前にある歌口に息を当てる、というイメージがずれているとなかなか音が鳴りません。

口を閉じるときに漏れる息、口の中にある息だけで、ひゅっと音がでるので、そういったことにも気がついてもらうといいです。

 

最後に

参加した方は、みなさん一応、音が出る、状態は経験されましたw
なかなか苦労されていますが、決して全く音がでない、という訳ではないので良かったです。

言ってしまえば、すぐに音が出る人は、すぐに音が出ます。もうすぐです。説明しなくても。

その差は、ちょっとしたコツしかそこにはありません。

肺活量も関係ありませんし、上に書いた細かい原因すらも意識的にコントロールできないものでもあるので、そういった細部にこだわることもちがうかもしれません。

吹き始め、吹き終わるに、ひゅっと一瞬音がすることがあります。
そういったときの、出ちゃった、という感じも大成功なので、自分がしたいようにしすぎると音がでなくなることも多々あります。

 

音を出すことは簡単なので、ぜひたくさんの方に尺八に挑戦してもらいたいです。
体験用の楽器は、なる八くんを使っています。

今後も無料楽器体験会は数ヶ月に一度開催してゆく予定です。

 

尺八の音は簡単にでるので、体験の時間のみで、時間、訓練、練習に頼らず、その場で一曲吹けるくらいになる方法を見つけてゆきたいと思います。
またこういった感想や体験を公開してゆきますし、参加者さんの同意があれば、動画での公開もできたらいいなと思います。

 

今回、この無料体験に関しては、いろいろな狙いや目的もあり、インターネットのみで告知し募集しました。
ツイッターや、ホームページのみです。

口コミで興味のありそうなお友達に声をかけてくださった生徒さんもいらして、そういったお手伝い(当日もお手伝いしてくださいました。)に本当に助けていただきました。

 

無料体験を餌にして、教室への入会を勧めたり、楽器の購入をすすめたりするようなものではありません。

ほんとに気軽に和楽器に触ってもらいたい、気軽に体験してもらいたい、という願いだけで開催しています。
けっして、あやしーいものではございませんので、興味のある方はぜひご参加ください!

 

ではごきげんよう。


ワンポイントアドバイス、文字では限度もあります。
もうちょっと詳しくって方は、ぜひレッスン受けに来てください。
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