お正月の和楽器需要をどのように考えるか。当たり前?チャンス?危機?

お正月に乗るのは別に悪いことではないです。
お正月の演奏の機会をどう生かすか、どう今後につなげるか、と考えることが重要だと考えています。

数少ないチャンスで何を残すか!!

せめて、和楽器に携わる人たちは、お正月だけじゃねぇからなこの野郎!という反骨精神ももって乗っていきましょうよ。

 

普段から、そばにある音楽の1つとして和楽器の音楽が扱われるように努力しないといけない。
いつ聴いても、どこで聴いても、誰と聞いても、いい音楽だよね。

その上で、「お正月に聴くともっといいね」ならまだいい。
「お正月時期なので、ギャラUPしておきました!」とかいわれるならもっといい。

注目されるというこの期間に、次につなげるような、つながるような、もっと和楽器聴いてみたいなって思ってもらえるようなアクションができているかどうかです。

 

もう、いまでは、お正月だからといって、、安易に和楽器のBGMを流し続けるものも減ってきている気がします。

お正月に問答無用で流れてくる和楽器の音楽にうんざりしているということだって考えらます。
もう、完全にお正月に極端に集中する和楽器需要の被害者です。

なので、お正月、特別な時期だけに活路や勝機を見いだそうとしない前提で考えねばいけません。

 

普段全く評価されない、聞く理由がないのに、お正月になったら和楽器の音楽が流れる。

これは、音楽の中身で評価されているのではないのですよ、お正月だから、流れているだけ。
音楽や、プレイヤーへの評価は一切関係がないってことです。悲しくないですか?

まあ、もちろん選ばれて流れている曲ももちろんありますが、それは極わずかで。

注目されるというこの期間に、次につなげるような、つながるような、もっと和楽器聴いてみたいなって思ってもらえるようなアクションができているかどうかです。
きっかけになればいい、きっかけになるように、次につながるように、普段聴いてもいつ聴いても素敵な音楽と思ってもらえる演奏を心がけることが大切だとおもいます。

お正月に和楽器が必要なら、通常よりギャラをアップする。
お正月だから、着物での演奏が必要なら、通常よりギャラをアップする。
お正月の特別な演奏だから、チケットが高くなっても聴きに行きたい。

卵が先か鶏が先かという話題になりますが、これらが成立するためには、お正月以外での活動が重要になります。
お正月を特別な時期にするとしたら、このような特別が成立できる平常時を成立させないといけないのです。

 

極端な例え話ですが、世間一般の認識は、和楽器は門松の需要と同じになっているのではないかと思います。
門松って、まあ、門松専業のお店があるわけではありませんが、年末年始の極わずかの時期に売れるもので、最近は買う人も減ってきて。
それ以外の時期は全く必要のないものじゃないですか。

もしかすると、理想は餅なのかも知れない、とおもうんですよね。
小分けの包装をする、切れ目をつくるなど、工夫して切り餅の価値を上げ、需要を伸ばす。
普段は切り餅としての売り上げを作り、お正月時期には切り餅の売り上げも伸ばし、鏡餅という特需をつくる。

 

和楽器の音楽が普通に流れる、日常に流れる世界を目指す。

普段から和楽器を聴く、楽しむ、音楽として日常にある、を目標に僕は活動してゆきます。

これに似たテーマでさ。
「日本人に全く評価されていないのに、安易に海外の評価、外国人の評価にたよるな。」ってのがあるんですけど、それはまた今度で(笑。

 

ではごきげんよう。


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