普及のために、あらゆる価格帯で理想的な設計の複製モデルが生まれるのがいいのかもしれないと思う理由。

さて、今日のテーマはタイトルの通りです。

今日の話題も、悠や泉月メタル、AireedXといった、それぞれが統一された規格で一定の品質でだれもが同じモノを手に取れるという楽器の話題から展開しています。

今日の記事をよんでもし興味がわいたら、前回の記事も読んでみてください。

竹の尺八の存在はどうなっていくのか。

 

もちろん、今日の記事を読むだけでも、楽しんでもらえるように書きますので、気にしないでください。

 

ではいってみます。

 

 

ヴァイオリンって実は

さて、ヴァイオリンの名器と言えば、みなさんご存じだと思います。

 

ストラディヴァリ、ガルネリ、といった名前が挙げられます。

 

現在、流通しているヴァイオリンの多くは、過去の名器といわれたヴァイオリンのコピーです。
その当時の設計に基づいてたコピーが作られています。

 

ストラディヴァリ・モデル、

グァルネリ・モデル、

アマティ・モデル、

グァダニーニ・モデル

 

に基本的には分類されるのです。
(詳しくないので、ほかにもあるかと思いますが)

 

つまり、ヤマハとかカワイとか入門用の比較的安価な楽器でも、ストラディヴァリ・モデルが存在します。

コピーなんです。

 

安価な価格帯、高級品となる価格帯において、それぞれのストラディヴァリ・モデルになっているわけです。

で、使っている素材や製造方法などで、価格に違いが出るのでしょう。

 

普及すること、裾野が伸びることもしっかりと目的としないと、高級なモノを使いたい欲求だって生まれません。

どんな目的でその商品をつくっているかはとっても重要です。

 

統一された規格で統一されたモデルができるってこういうことになります。

 

初心者用のヴァイオリンもストラディヴァリ・モデルなわけです。

 

 

 

ファストフード化した牛丼のイメージ

さて、また少し話が変わりますが、

全国どこでも同じ味、同じ値段で、おいしく、満足が得られるチェーン店の食事と人気オーナシェフが経営する高級一流店のサービスに違いがあるのは当然だと思いませんか?

 

かといって、チェーン店は、安かろう悪かろう、でもない。

その金額で、充分にその金額以上に得られているモノが大きいです。

 

いまでは当たり前かもしれませんが、牛丼や天丼が一般化した影響って、チェーン店の力って大きいと思うんです。

高級店の高級料理を一般化したり普及するのは難しいでしょう。

 

回転寿司の登場によるお寿司の一般化、また、高級店の差別化もきっちり出来ています。

 

それぞれ、役割が違いますから。

 

ということは、尺八にも楽器としての最低限のモノを満たした、消費者を満足させる、サービスが必要なわけです。

 

高級店の牛丼が存在していただけでは、牛丼って今現在のような存在になっていなかったかもしれません。

お寿司も回転寿司の役割があり、カウンターだけの高級店の役割があります。

 

尺八の話をします。

さて、泉月メタル尺八の6寸管は、ちょっとしたゲームチェンジャーになるかもしれません。
物事の流れや状況を一変させる可能性があります。

だって、今、32000円台で手に入る高機能1尺6寸管が、これ以外ない、ですから。
もしあったとしても、僕がこれしかない、といっているならば、知らない、もしくは知っていても選択肢から外している時点でお察しください。

で、32000円が高いと思う人は、13200円の3Dプリント尺八を買うしかないです。

それでも、高いと思う人は、なる八くんです。
なる八くんlightならば、2640円です。

これらは、金額に見合ったモノだと思います。

それでも高いなら、塩ビ管を自分で買ってきて作るしかないです。
ただし、性能は保証されませんよね。

統一された規格で作られて、一定の性能、外観をもって、この値段、というモノです。
良い面も、悪い面も内包しています。

 

その上で、自分に必要な、価値のあう商品を購入するわけです。

 

 

泉月メタル、3Dプリント尺八はそれぞれ、内径を設計されてつくられています。

プラ管「悠」は、名器といわれた尺八のコピーです。

どちらも、同一のモノを複製できるシステムで楽器が生産されています。

 

普及に欠かせない要素ってあると思います。

普及のための楽器が、業界を壊すことはないと思います。

 

役割役目がある。

 

つまり、普及のための尺八は、高性能でもその役割を超えることはないと思います。

普及するからこそ、高級品、一品モノ、本物、魂を込めた一本、がさらに魅力を放つのではないでしょうか?

 

今、尺八にある状況を考えて見る。

楽器、曲、メソッド、それぞれの面で、どんな役割を果たしているものが存在しているか。

 

ものすごくいびつな構造なんじゃないでしょうか。

 

普及のための楽器、

普及のための曲、やってみたい、できそう、面白そうと思う曲、

そして、メソッド。

 

いまあるニーズに応えるだけでは生まれない。

欲求を生み出す、開拓する、掘り出すような種まきにどれだけ本気になれるか。

 

ですね。

 

ではごきげんよう。

 

 

※今日のごはん写真

もう、これまでのやり方、あり方とは違う形になっていくでしょうね。
もしかすると完全に切り離されて、別のモノとなってしまった方が、尺八は広がってゆくでしょう。

名曲はたくさんある、

今吹いてみたい曲は、ポップス、アニソンとあふれている。

尺八でなんでも演奏できるよ、ってなったら世界は広がります。
和、和風、という枠を取り除けば、世界は広がります。

限定することで生き残ることはできると思います。

でもそれは狭めるだけです。
行き止まりしかないとおもいますよ。

 

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