目で確認したほうがいいのになかなかしないもの。目で確認しなくてもいいのに過剰にしてしまうもの。

自室にて夜中に目が覚めて、真っ暗な中でも、部屋の電気のスイッチの位置はなんとなくわかる。

という経験はございませんか?

 

初めての場所では難しいと思います。

でも、その部屋で生活している時間が長ければ、真っ暗の中でもわかるようになります。

 

泊まりなれているホテルでも行けそうですよね。

あとは、なんとなくこのパターンなら、という経験による推測でスイッチの位置がわかるとか。

 

さらには、一度見た記憶を頼りにだいたいこのあたり、みたいなのもいけるかと思います。

 

まあ、そんな風にやっていたら、だいたい足元がおぼつかなくて、大事なものを踏んでしまったり、つまずいたり、引っかかったり、足の小指を強打してしまうわけです。

 

なぜ、僕は眼鏡をこんなところに置いたんだ。。。

 

と、後悔もするわけです。

 

 

まあ、目で確認しなくても分かるものってのは他にもありますよね。

 

パソコンのキーボード入力、このブライドタッチというのもありますね。

目で確認しなくても、その場所にキーがあることがきまっているから、入力できるようになるわけです。

 

使い慣れた道具がそこにあること、いつもと同じ場所にあること、いつもと同じ場所にもどること、そういったのは仕事のできる人が自然とやっていることかもしれません。

 

その点からすると、だいたいものを探すところから始まる僕の能力もお察しできるわけですが。

 

 

なんて、自虐を言いたいわけではなく、尺八につなげます。

もう、なんでも尺八につなげる人間こと鯨岡さんですので、こういったお話も当然尺八につなげていきますよ。

 

まあ、どんな話になるかは、予想がつきますかね。

 

・尺八の当てる位置

・指孔の操作

 

です。

 

目で確認することはとても大事です。

そして、確認しないでも正確にできることも大事です。

 

さて、この二つの問題、実は似て非なるものでもあるなと、思うわけです。

 

初心者の方には、似た傾向が出ているんじゃないかと思います。

また、長く吹いていらっしゃる方でも、当てはまることがあるので、知っておいて損はないです。

 

それは、

 

・尺八の当てる位置

目で確認しないで、何となくこれでいいや、と思ってしまう。
当てた後も、鏡などで確認をしない。

音がでなかったときに、尺八の当て方が原因だと思わないで、指孔が上手く閉じられていないせいだと思ってしまう。

 

・指孔の操作

目で確認して、指で指孔を探して、指孔を抑えようとする。
甲の抑え方の見た目や情報(半分塞ぐ、1/4開けるなど)にとらわれて、指の操作に柔軟性がない。

音がでなかったときに、尺八の当て方が原因だと思わないで、指孔が上手く閉じられていないせいだと思ってしまう。

 

 

まあ、一つの成長段階において、という感じではありますが、わりと当てはまる傾向だと思います。

 

特に、

当て方を鏡で確認しない。

というのは、初心者だけでなく、中級者もよくある傾向です。
これ一つだけで、自分の状態が確認できて、修正すること、気をつけること、が明確になります。

今は、動画で記録することも簡単です。

演奏した音を確認するのではなく、その演奏、音を生み出した、ご自身の動作、姿もあわせてチェックしてみてください。

これはとても勉強になります。

 

目で確認せずとも、出ている音からのフィードバック、手応えや、実感はとても頼りになる指標です。

とはいえ、それだけで自分を修正できる段階になるまで、ご自身の動作を整理できている人、コントロールできている方は少ないと思います。

 

 

 

 

そして、一方の指孔の操作です。

 

これは、目で確認すること、見ることにすごくとらてしまいます。

それは、見えるからですね。

 

口元は見えません。

だから、見ることが大事だろうな、と思っても、選択肢から排除します。

 

でも、指孔は見えてしまいます。

なので、目で確認して、抑えられているかをチェックしてしまいます。

 

口元に当てたまま、目線だけ動かしているつもりでも、よっぽどでない限り、ずれたり、ぶれたりします。

口元から離して、ちゃんと抑えられいるかをいちいち確認している暇もございません。
(※小さな子どもにありがちです。)

 

パソコンのブラインドタッチには、ホームポジションというのがあります。

皆さんのパソコンのキーボードの「F」と「J」には手触りでわかる印があるんじゃないでしょうか?

 

そこを基準にして、決まった配置にあるキーを打つ。

 

さて、尺八では何が当てはまると思いますか?

 

それぞれの指には明確に役割があります。

その役割を間違えて与えてしまったり、認識してしまうと、運指の邪魔をしてしまいます。

 

楽器を持つ、という感覚も「持ちすぎる」となってしまうと、危うさが出てきます。

 

さて、みなさんは、それぞれの指にどんな役割を与えていますか?

ちょっと考えてみてください。

 

ではごきげんよう。

 

 

 

※今日のごはん写真

僕は、それぞれの指には「一つ」の役割しか与えていません。
もし、何か兼任しているような指があったら要注意です。

兼任している役割のなかで役割が変わった瞬間に、運指の妨げ、構えの妨げ、吹奏の妨げになるかもしれません。

 

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