さて、前回のブログに引き続き、ダメダメ過ぎた昔のころの僕の話をします。
もちろん、いまの状態が「最高にイケてる」と勘違いしている訳ではありません。
ダメダメな状態とは、難しい、効率の悪い、なにか違うやり方で、尺八を吹いていた状態だとお考えください。
確かに音は出る、そこそこ上手に吹ける、でも、もっといろいろなことが出来るはずなのに、出来ない。。。
自分のことを下手だな、、才能が無いな、、、センスが無いな、、、なんて思って落ち込む前に。
そもそも、センスや才能なんかが影響を与える以前の問題です。
動作が違っていたら、出来なくて当然。
思い込みや固定観念を解いて、動作そのものを見直す、ことは、難易度を一気に下げてくれます。
「歩く」と「走る」
「歩く」をどうやっても走るにはなりません。
動作を、何をするかを切り替えなければ「走る」にはなりませんよね。
そうか、これか、と思ってから、ようやく尺八を吹き始めることが出来たような気がします。
前回のブログを読んでいない方は、お時間のあるときにでもお読みください。
今日は、僕がお話ししている、打撃の「ぽん」、シャンパンの「ぽん」にもつながる話をちょっとしますね。
僕が先生から教えてもらった言葉を実現出来るように、先生の姿や、音を聴いて、自分で考えながら、試行錯誤して、それに少しでも近づけるようにレッスンを受けてきました。
そんな中でのお話になります。
メリハリのある音の変化、音の立ち上がり、一息のフレージングの中での音の輪郭をしっかりさせる。
これが出来るか出来ないかで印象が大分変わりますよね。
良くある尺八の印象って、これがないものです。
だから、それが尺八かというと、僕はの価値感では違うと思うんですよね。
僕は僕の先生の演奏や音が好きすぎるので、先生が吹いているようになりたかったし、そう考えていらっしゃるなら、それに倣いたいのですよ。
そこで、僕が先生から受けた言葉は、
「音が変るときに、しっかりと吹き込む感覚が大事。常にかるくクレッシェンドするような。ピアノでも音を充実させて。」
もちろんこの言葉でうまくいく人もいます。
それで問題なければ問題ないです。
むしろこの言葉の方がつたわりやすい方もいるかも知れません。
僕はこの感覚を、ストレスフリーで出来るようになるには、いろいろな変遷がありました。
最初はそれっぽいことが出来るんですが、やってくるのが頭打ちです。
原因は、息を使う、吹き込む、という動作が、唇にあらわれてしまっていた。
僕は、唇にぐぐっと力を入れることが正しい、と思ってしまっているのです。
それが解決方法だと思ってしまっているわけです。
当然、そのやり方は、間違っているので、いい結果にはなりません。
でも、自分ではそれが正しい方法だと思っているので何とかしようとする。
きっと多くの方が、今やっている方法で何とかしようと思っていると思います。
でもそれが正しい方法なら、そんなに苦しまないし、苦労しないはずです。
進むべき方向性がみえていて、なにを練習したらいいかが、わかるはずなんです。
ちがう動作、違う発想を試そう、なんてなかなか思いにくいモノです。
僕自身そうだったので、よくわかります。
でもそれじゃ、上手くなんないからね!
で、僕も先生とのレッスンを何度も経て、その間、いろいろなアドバイスもあり、安定した吹奏状態が出来たときに、自分の体がイメージ通りに動くようになりました。
先生からもらった言葉は僕の演奏スタイルを作っていますし、音を出すイメージを作っています。
今だったら当たり前なのですが、唇は息に従属するだけで、息が先に動く、息を優先する感覚です。
結果、振り返ってみると、頑張ってやろうとしていたことは、全然違うことしていたなーって思います。
では、ごきげんよう。
※今日のごはん写真
何かをしようとするときに唇が主導してくれると思っている人、多くいます。
また、脱力とも違います。
拮抗する力を使って、バランスをとっています。
力は使っているのに、バランスがとれている状態のことを「脱力している」と思ってしまう人もいます。
綱引きをイメージします。
二つのチームが同じ力で引き合っていれば、バランスがとれて動きません。
力は発生しています。
誰もいません。綱があるだけ。
極端ですが、言ってしまえばこれが脱力です。
「脱力」という言葉の定義が曖昧なままで使っている人もいます。
よーーーく確認した方がいいですよ。
都合のいい、それっぽい言葉で、煙にまこうとする人もいるので気をつけてください。
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