同じようで実は違う「いーち」と「いちと」

リズム、細かい違いを意識する

カウントの取り方って他にもありますよねって。

あります!

もちろんあります!
たくさんあります!

one、two、three、fourだってあります。

ひ、ふ、み、よ、だっていいでしょう。

え、そんなことじゃないって。

 

カウントの取り方が無意識で変化してしまっていること、それにより、全体の動きがリンクし難くなってしまうこと。
それが大きな問題なので、まずはそれを知っていただくのが大きな目的です。
カウントの取り方次第で、演奏しやすくなったり、し難くなったりするのです。

演奏するときは、膝をたたいていカウントをとることはできません。
(足でとれますがこれも練習が必要です)
となると、不慣れな動作だったり、頭の中だけのイメージ、だけでカウントをしなければいけません。
初歩、中級レベルのときはしっかりとカウントを取りながら演奏できるように練習していなければ、その先に進むのは大変になります。
知っておくのはとても大事なのです。

 

さて、前回は、「いーち、にーい、さーん、しーい」でカウントをとってみました。

「いち、に、さん、し」との違い、ボールをダムダム、鍬でザクザクと膝のたたき方が変わります。

 

ここで、こんなコメントをいただきました。

「私は、いーち、ではなく、裏拍を「と」といっています。いちと、にと、さんと、しと、です。」

とてもナイスなコメントです。ちょうど今回このお話をしようとしてました。

実は、これは同じようで違うものなのです。
「いーち」も「いちと」も違いを理解して使いこなせるとなおいいのです。

なので、今日は、「いちと、にと、さんと、しと」を紹介します。

これは、鍬でザクザク系の膝のたたき方です。
(テンポが上がるとその限りではありませんが、まず初歩としてゆっくりのテンポを想定します。)

 

では、さっそくメトロノームならしてみましょう!
テンポ60(四分音符)、4拍子です。

 

(゚ω゚)

 

まずは、「いち、に、さん、し」とボールをダムダムで膝をたたきます。

次は、「いーち、にーい、さーん、しーい」と鍬でザクザクで膝をたたきます。

 

次は、「いちと、にと、さんと、しと」で鍬をザクザクで膝をたたきます。

 

(゚ω゚)

 

できましたか?

「いーち、にーい、さーん、しーい」と「いちと、にと、さんと、しと」おんなじじゃねーか!?

と感じますよね。

たしかに同じです。膝のたたき方が。でも口に出している言葉が違います。それが大きい。

( ゚Д゚)

それが変わることで何が違うかというと、これは、四分音符を意識しているか、八分音符を意識しているかの違いになります。

 

「いーち、にーい、さーん、しーい」は四分音符を意識しています。
四分音符の演奏を走らず、遅くならず、丁寧に演奏するためのコツです。

「いちと、にと、さんと、しと」は八分音符を意識しています。
八分音符の演奏を走らず、遅くならず、丁寧に演奏するためのコツです。

カウントの取り方で、四分音符、八分音符への意識がガラッと変わります。

「いちと、にと、さんと、しと」は、裏拍が意識しやすくなります。
ヒップホップのようにアップでカウントをとるような感じかもしれませんね。

早くなったり遅くなったり、簡単なリズムなのにずれてしまうことがある場合は、カウントの取り方を変えてみてください。
無意識で変わってしまうのではなく、よい演奏をするために変えるのです。意識的に。

 

いくつか譜面の例をだしてみるので、カウントをとりながらご覧ください。

3段目は、「と」をいれてカウントしてもいいと思います。
「と」を入れないとき、入れたとき、膝の叩き方が変わるかやってみてください。

さあ、どうなりましたかね。
膝の叩き方がかわりましたか?
変わる方がいいのか、変わらない方がいいのか、これは難しいところですが、八分休符を感じやすい方をチョイスしてください。
僕は演奏する曲のテンポで使い分けてます。
(これが最後のどんでん返しの伏線になるのですw)

さて、なぜこんな単純なことを何度も紹介しているかというと、「リズム苦手を克服するため」でした。
紹介したことを気をつけてみるだけで、克服できる人もいるかもしれません。

最終目的の、体の動作が演奏やリズムとリンクする、演奏をしながら頭の中でカウントが鳴り続ける状態、リズムが自然に感じられるようになる、微動だにしないでノリノリで演奏するwためのステップですので、じっくりやってゆきましょう。

単純なことが、問題を解決する糸口になるかもしれません。
簡単だと、当たり前だと見過ごしてしまったこと、適当にしてしまったことが、リズム苦手の大きな問題の始まりだったかもしれません。
紹介していることは、それを見直すための、理解するためのヒントの一つです。

いろいろな要素がありますので、順を追って紹介してゆきます。
ご自身の様子にあわせて参考にしてください。

どなたかの役に立てたらうれしいです。

 

ではごきげんよう。

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