知らない人が、知らない楽器で、知らない曲をやっているという地獄

知ってもらいたい、興味を持ってもらいたい、そういった思いを持ちながら演奏活動をするととあるジレンマに遭遇します。

それは、自分たちで作ったオリジナルの曲を演奏することと、ポピュラーなど知られている曲をカバーすること、です。
(自作のオリジナル曲は、いわゆる邦楽の曲と置き換えてみるとわかりやすいかもしれません。)

 

さあ、ちょっと見てみましょう。僕たち薫風之音の場合です。

1,自分たちで作曲したオリジナル曲を聴いてもらいたい。

2,「知らない人たちのオリジナル曲には興味なんてないから聴くわけないよ。」

3,じゃあ、まずは知っている曲、耳なじみのある曲をカバーして聴いてもらって、薫風之音を知ってもらって、オリジナル曲を聴いてもらおう!

 

オリジナル曲を聴いてもらいたいのですが、2のような反応や意見、アドバイス、があってカバー曲を演奏することになりました。

 

4,まずは、知ってもらうために、耳なじみある曲をカバーして、聴いてもらう機会をふやそう!

5,「知らない人がカバーした曲なんて聴く価値がない、そんなのを聴くくらいなら本人の歌や演奏を聴くよ。」

6,じゃあ、本人たちのオリジナル曲をやる方が意味があるから、カバーなんかしないで、自分たちで作曲したオリジナル曲を中心に演奏しよう!

 

カバー曲を演奏しようと決めたら、5のような反応や意見、アドバイスがあって、オリジナル曲を演奏することになりました。

 

1にもどる。

 

ってやつです。

ここでの問題は、「知らない」ってことです。

2,5の意見は、どちらも賢そうな正論です。
それを突き破るのは「知っている」ということしかありません。
知ってもらうためにそれぞれの手段を使っているので、賢そうな正論に影響されてはいけません。
知ってもらう、という目的をなんとしてでも達成しましょう。

興味がない、無関心、いやー怖いことです。

 

知ってもらう努力をどれだけするか。

 

さらに、箏と尺八にはもっと怖い事実が隠れています。

 

・箏も尺八って楽器がよくわからないし、なんか、あの、あれ、お正月のあのかんじでしょ?

・箏と尺八の曲は、知らない曲ばっかりで、よくわからない。

・耳なじみのある曲をカバーして演奏されても、箏と尺八がわからないから、なんかよくわからない。

 

なんかもう悲しいですが、

知らない楽器で、知らない人が、知らない曲をやっている。

という地獄です。
みたくありません。ていうか、みえません。闇です。

 

ああ、怖い怖い。
すべての原因は、「知らない」「興味ない」です。

なので、僕たちは、

楽器、人、曲、どれか、一つだけでも、知らない、興味ない、を解消することを考えて活動する。

ということを念頭に置いて活動しています。

知ってもらうという努力は大変ですね。
やりがいがあります。

そしてようやく、その音楽、その魅力、その個性、などに目を向けてもらえる。

なので、僕たちのことを知っていただいている方には大変感謝申し上げます。
ありがとうございます。

 

 

ではごきげんよう。


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