お正月の時期だからこそ、作られた価値観の中で演奏するだけでなく、熱い野心を持って演奏する。

「お正月」、一年の中で、唯一和楽器の音がいろいろなところで流れてくる時期ですよね。

和楽器奏者にとってはとてもありがたい時期、書き入れ時ってやつでしょうか。

 

でも、僕は、この需要や、この一極化には、すごく不安を感じます。

 

そこだけに頼ろうとしたり、そこだけを特別にしすぎると危険!

 

お正月に良い演奏を聴けば、「お正月らしいわねー。和楽器もいいわねー」という反応があります。

しかし、それ以外の時期になってしまえば、どんなに素敵な和楽器の演奏を聴いても、

「お正月みたい。」

「年末年始みたい。」

っていう興味のまったくない反応しかできない感性を作ってしまうだけだとおもわないと。

 

どんなに切ないメロディーを奏でても「お正月って感じ。」

どんなに激しいリズムで奏でても「日本人でよかったと思います。」

どんなにスリリングなアンサンブルをしても「癒やされました。」

 

もう、こんなのは、安易な刷り込みで生まれた悲しきモンスターですよ。
固定概念、思い込み、刷り込みは、いいこと何にもありません。

普通の人にとって自分の価値観で、音楽を評価することはとっても怖いことです。
正解とか間違いとかあるような気がするからです。

これじゃあ健全な感性が育ちません。

 

好きとか、楽しいとか、この音がたまらなく心に響く!って思っていても。

「和楽器は、お正月のものだから、こう思うのって変なのかしら??」って。

いえいえいえいえ、そんなことありません。
いいんです。

好きになってもいいんですよ。

お正月にふと耳にした和楽器の音が好きになった方がいらしたら、ぜひぜひ、好きになってください。
ぜひぜひ、応援してください。いつ聴いても、いい音楽ですから。

 

なので僕は、お正月の需要をきっかけに、突破口にして、和楽器としての需要、プレイヤーとしての需要を作り出してゆくことを心の中においておかないといけないと思っています。

せっかく聴いてくださっている方を、刷り込みや思い込みから解放して、心に響いたときの本当の感想を引き出せるように音楽に真摯に取り組みたい!
ぶち超える音楽、ぶち壊す音楽で、心に届く音楽を提供する努力をしなければいけないと思っています。

 

少し長くなりそうなので、また明日書きます。

 

ではごきげんよう。


ワンポイントアドバイス、文字では限度もあります。
もうちょっと詳しくって方は、ぜひレッスン受けに来てください。
上達のお手伝いさせていただきます。お問合せ、お待ちしてます!

☆Twitterあります!フォローよろしくお願いいたします。

尺八:鯨岡徹のTwitter
https://twitter.com/kujira108

☆YouTubeあります!チャンネル登録お願いいたします。
いさなミュージックチャンネル
https://www.youtube.com/user/isanamusic

 

 

TOP