地方の和楽器業界で良くあるコンサート形式なのかもしれませんが、
1部、社中お弟子さんたちの演奏
2部、社中の先生と「中央からきた特別ゲスト」との共演によるコンサート
みたいなスタイル。
こんなときにタイトルみたいなことがおきます。
この形式のコンサートで大成功させる社中の先生を僕は心から尊敬します。
それは、価値をしっかりと作っていらっしゃっるからです。
継続して企画されていることで、一般の方にもちゃんと業界の名手、有名プレイヤーの演奏を聴きたい、という欲求や感性をそだてていらっしゃったからです。
そして、たとえ有名でなくてもこの社中のコンサートに呼ばれるゲストは間違いない、と一般の方にもつたわるようにし続けてこられたからです。
しかし、そんな努力をすることもなく、業界での有名人を呼べば、客席がうまるだろ、と安易に考えた企画では、客席はうまりませんし、お孫ちゃんの演奏が終われば、特別ゲストの演奏の前に帰る現象は起ります。
業界の有名人、って果たして本当に有名人なのでしょうか?
あ、めっちゃ怒られそう・・・
一般の方にとって、業界の有名人より、私のかわいいお孫ちゃんの方が圧倒的に偉大で集客力を持っているのです。
これは、事実としてしっかり認識した方がいいことです。
一般の方に、知ってもらっているくらいに、枠を超えた知名度がないかぎり、客席を埋める力、動員力は、期待できないと思います。
そんな人たちは、もうごくごくわずかです。(むしろ業界内での評価に頼っていない方がそう言う場合が多いです。)
一方で、業界で有名だから、その業界の人がこぞってあつまるかというと、それも微妙です。
業界の中には、この方が業界で有名ということすら知らない人、も大勢います。
業界の有名人、実は、公演を企画する側にとっては、扱いが難しいのです。
都市部(これもかなり人口に依存します。相当な大都市でないと難しい)では成立しても、地方では本当に難しいです。
業界で評価されること、例えば、全国コンクールなどで最優秀賞をとったことが、売れることへの特急券になっていますか?
全国の業界から、ゲストによばれたり、応援をされたり、メディアに取り上げられたり。。。。
残念ながら、そんなことは起こっていません。
業界を盛り上げたい、立て直したい、業界での評価を価値のあるものにしたい、とお考えの方は、このあたりから考え直さないと行けないのではないかと思います。
業界での評価はとてもありがたいことです。
限られた方にしか与えられないものです。
しかし、地方で活動する僕には、業界の外の方が母体もでかくチャンスもある。
としか見えないのです。
伝統を守り、しっかりとした技術を継承したい、正統な流れを評価しなければならない。
と、するのならば、誰かにとって都合の良い伝統、誰かのために守る伝統、ではなく、
伝統を継承しようと努力する若者をもっと評価し、バックアップし、応援することを考えていただきたと思います。
優秀な人材の努力が無駄にならないように、業界は責任を持って育て応援する覚悟をもたないと、先はないと思います。
でも、そんな未来はこないだろうし、他人に期待してもしょうがないので、僕は業界での評価ではなく、業界の外の世界の道を選びました。
そのお話は、明日書きます。
ではごきげんよう。
ワンポイントアドバイス、文字では限度もあります。
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