独学で尺八を学んでいるときには、客観的な視点でみることができない、というのが問題になります。
自分の姿を鏡で見る。
これは上達のためには大切なことです。
独学とか関係なくかな。
さて、尺八を独学で始めたときに、音出るようになってきたところで、つまずくポイントがあります。
乙のツ、乙のロ、を吹こうとすると、音が全然出ない。ハ、や、チの指使いなら音が出るのに。
(たまにレもでない。)
このときに、自分の吹き方が悪いんじゃないかと、吹き方をあれこれ変えてしまうこともあるかもしれません。
なにが悪いのか、客観的に、みつけることが難しいんですね。
乙のハ、チ、ではしっかりと音が出ていた場合に考えられることは、
「孔をちゃんと塞げていない」
ということが原因として考えられます。
ツの指使いにすると、3孔に隙間ができる。(レの指使いにしても3孔に隙間ができる場合もあります。)
ロの指使いにすると、2孔に隙間ができてしまう。
などなど。
自分が塞げている!と思っていても、孔にわずかな隙間ができていることが、よくあります。
初心者の場合はなおさらです。
確実に孔を塞いでいる感覚をえるために、指先の感覚には敏感になってください。
孔のエッジをしっかりと捉える。
持ち方の問題もあります。
持ち方が上手くいかず、どうしても孔が塞げない。
いろいろな原因があるかとおもいますが、尺八を持つこと、構えること、指を動かすストレッチやトレーニングをすること、で解消されて行きます。
がんばってみましょう。
で、持ち方が原因か、吹き方が原因か、探る方法もあります。
孔をビニールテープで完全に閉じてしまえばいいのです。
1孔をビニールテープで閉じて吹く。
音が出なければ、2孔も閉じます。
出なければ、3孔も閉じます。
ここまで来て音が出なければ、音にならない原因は、吹き方にあります。
楽器の当てる位置、右手だけでもって、パクパクして確認してみましょう。
ビニールテープで閉じて、乙のロがでれば、塞ぎ方に問題があると言うことがわかります。
次に、どれか、一カ所のみビニールテープを外して、どの孔が原因かしらべましょう。
隙間のできやすい孔が見つかるはずです。
尺八の孔はとても大きいです。
なので、塞いでいると思っても隙間ができてしまう孔をビニールテープなどで補助的にすこしだけ孔を狭くしてみてもいいと思います。
音程に少し影響が出るかとおもいますが、閉じたら音が変ることをよりよく実感する方が学びが大きいです。
ゆびの細い方は少し苦労されるかと思います。が、できないことではありません。
持ち方、構え方、鏡などでチェックしながら、練習します。
乙のヒ、ハ、チ、などが問題なく綺麗な音で吹けている場合は、孔が上手く閉じれていないことが原因で音が出にくくなっています。
そのため、さらに必死に閉じようとして指を動かしている内に、綺麗な構え方、持ち方から外れてしまい、歌口と下唇の関係や当てる位置が変ってしまったり、持ち方が変ってしまったり、結果的に良い状態からどんどん離れて行ってしまうのです。
いや、ちゃんと押さえることくらいできるよ。
って言う方も、もしかしたら、わずかな隙間ができているかも知れません。
試しに、ビニールテープでしっかり閉じてみてください。
いままで、出たことのないような乙のロが、ババババッフウーーーーンとなるかもしれませんので。
ではごきげんよう。
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