音楽を伝えるために必要なこと。僕の考え、その3

既知のもので得られる感動と未知のもので得られる感動は大きく違います。
そして、その難易度も性格も、それぞれに異なり難しさがあります。

 

まず、既知のもので人を感動させるのも、当然難しいです。

知っている曲、耳なじみのある曲をやればいい、訳ではありません。
いかに違和感なく、知っている曲を演奏するか。
耳なじみあるように演奏するか。
そのなかに意外性や面白さは存在するか・・・。

しかも、現代では、尺八・箏といった和楽器はもうすでにそれ自体が未知の楽器であることをわすれては行けません。

既知の音楽と言えども、未知の楽器で演奏して伝えるのはなかなか難しいのです。

 

・おそば屋さん。

・なんか、和食のお店で流れていそう。

・正月にぴったり。

・和楽器でやって欲しくない。

・和楽器は興味ない。

といった、まあある意味、和楽器の固定概念に引っ張られた、いい意味なのか、悪い意味なのか、音楽を聴いてくれているのかわからない感想であふれます。

 

 

となれば、未知のもので人を感動させるのは、とても大変なことです。
未知×未知ですから。

まずはめちゃくちゃ練習する。そこから、自分の中に落とし込んで、説得力のあるもにして出力しないと、とどきません。
それは、古典でもそうです。もちろん、現代曲でもそうです。僕たちのようなオリジナル曲でもそうです。

 

例えば、

・背筋がピンとします。

・なんか、癒やし、って感じがします。(古典のエキサイティングな丁々発止の手事を聴いても、現代曲の激しい曲をガンガンやったとしても)

・正月にぴったり。

・和楽器でやって欲しくない。

・和楽器は興味ない。

といった、同じように、和楽器の固定概念に引っ張られた、いい意味なのか、悪い意味なのか、音楽を聴いてくれているのかわからない感想であふれます。
ま、どっちにも同じのがあるんですけどね。

 

だから、みな、必死に努力しています。
研鑽しています。

そんな人を地道な努力をしている人、人に伝えようと活動している人を捕まえて、古典にとり組んでいる人にすら、古典がまだまだ、勉強がたりないから、といえば安易にマウントとりやすいんです。
そんなことを言う人は、人に伝えること、音楽を伝える難しさを、真剣になやんだことがきっとないんだと思います。
そんな言葉をつかうことくらいでしか、胸がスッとしないんだと思います。

 

未知のもので他人を感動させるには、いろんな音楽、いろんな音、いろんな経験、などをしていなければいけません。
自分が、未知のもので感動する経験がないと行けない。

その衝動に突き動かされて、自分も音楽で何かを伝えようと動き出す。

そして、その結果、次の世代につながる。
それは、古典でも現代曲でも、なんでも。

世界を広げ、外に目を向けることを促せなければ、指導者としてもダメでしょう。

 

伝えるためには、演奏・音楽そのもの以外にもたくさんの要素が絡み合って必要になります。
時間、場所、対象、トーク、演奏者そのもの、、、その中から一つだけ話して終わりにします。

どんな演奏者が演奏するかで、伝わり方が変る一例です。

若い人を増やしたい、若い人に聴きに来てもらいたい、若い人にやってもらいたい。

という地方の邦楽の世界ならばどこも抱える問題、というか希望です。
これに関しては、一個だけ明確な回答方法があります。

 

それは、若い人に興味を持ってもらうには、同世代の人がやっている姿を見ることです。

 

同世代のプロ、演奏家がかっこよく演奏している姿を見ることで、若い人が興味を持ってくれます。
若いプロが、10代のプロが生まれない原因はどこにあるんでしょう?

厳しすぎる課題や足かせは、いつまでも、年配の人がする楽器だと思われる原因になります。

業界の人は口々に、若い人にやってもらいたい、若い人に興味を持ってもらいたい、と言っています。
希望していることと、従来からの体質が大きくねじれを起こしています。
従来からの体質が今の結果でもあります。

 

おもいきって別の選択肢をとればいいんじゃないですか?

 

すくなくとも違う結果が出るかと思います。

 

長々と3回に分けて書いてしまいました。
全く伝わらなくてもいいです。なにか引っかかってくれるだけでもいいです。

うるさいだまって、練習してろ!でもいいです。
読んでいただいてうれしいです。

ありがとうございました。

 

ではごきげんよう。

 

【アイキャッチの写真募集します!!??】
みなさんのごはん写真、くじらさんの似顔絵!?など、TwitterのDMでコメントを添えて送ってください!
ブログのトップ画像で使用させていただきます。

質問・疑問もいただけたら、それにも僕なりの考えや体験談をお答えいたします。


ワンポイントアドバイス、文字では限度もあります。
もうちょっと詳しくって方は、ぜひレッスン受けに来てください。
上達のお手伝いさせていただきます。お問合せ、お待ちしてます!

☆Twitterあります!フォローよろしくお願いいたします。

尺八:鯨岡徹のTwitter
https://twitter.com/kujira108

☆YouTubeあります!チャンネル登録お願いいたします。
いさなミュージックチャンネル
https://www.youtube.com/user/isanamusic

TOP