「尺八は音を出すのが難しい」を払拭することに僕は必死になる。

尺八は音を出すのが難しい。

 

この言葉をどう受け止めていますか。

 

へー、そうなんだ。

なんか聞いたことある。

当たり前だ。

初めて聞いた。

 

まあ、いろいろな印象があるかと思います。

 

この「尺八は音を出すのが難しい」ってよく聴きませんか?

よく聴く言葉ということは、イメージが形成されてゆく、固まってゆくわけです。

 

さて、今日は、僕がこの言葉に関して思っていることを書いてゆきます。

 

 

「尺八は音を出すのが難しい。」

当然ですが、尺八とのかかわり方によって、印象は違うと思います。

僕は演奏家ですし、指導者でもあります。
だから、こそですが、ちょっと真剣に向き合いたいと思っています。

 

これは、指導者の指導力不足を示す言葉です。

理解不足、勉強不足です。

業界の怠慢です。

 

尺八の責任ではありません。
ましてや、生徒さんのせいでもありません。

 

ひとえに尺八を指導する立場の人たちの勉強不足です。
この言葉を当たり前にしていきた業界の怠慢です。

 

と、僕は思っています。

 

そして、それを認めたくないからいろいろな理由や御託を並べます。

 

それが、音が出ないことをゆるしてくれたり、正当化してくれるから、心は楽になります。

 

でも、尺八は音が出にくい、というイメージをどんどん成長させていきます。

 

 

音が出にくい、というイメージがある楽器、だれがやりたいでしょうか。

 

 

尺八の音は出にくい。というイメージを払拭することに必死になってもいいと思います。

それくらい、大きな問題です。

 

 

尺八の音はでにくいからね。

 

なんて、へらへらいう指導者、本当に嫌です。

 

敗北ですよ。

尺八に興味をもって、吹いてみたいという方なのに、丁寧に教えたり、寄り添って、音が出ることを体感してもらうことができない。

出来ない理由を尺八のせいにしている。

この言葉をいうってのは、確実に自分の指導力不足を認めているのに、そんな風におもってない。

 

 

偉そうに言う僕だって、いつも悩んでいます。
いろいろ悩み、いろいろ試し、どんな実感、どんな感覚、すごく試行錯誤しています。

なので、生徒さんの変化、成長、とっても嬉しく思います。

僕は生徒さんが音が出ない状況だったら、教え方、伝え方が悪くて申し訳ない、って思います。

もう少しいろいろ、考えて、どんなアプローチがあるか、どう伝えたらいいか。を考えます。

直接のレッスン、文章、動画、リモート、といった環境も、年齢も、いろいろな要素を含めて真剣に悩んで、解決方法を考えようと思っています。

 

 

デメリットしかないネガティブな印象しかないものを放置している

 

尺八で音を出す。

 

こんなことが障害になっているなんて、指導者、業界、の意識が低くないですかね。
これを解決することにもっともっと積極的になるのが当たり前の対応じゃないですか?

 

それなのに、

 

尺八は自然の竹で出来ているから、一本一本違うから、だとか

人は一人一人骨格が違うから、だとか

 

もう、なんか、いろいろ音が出ないこと、を当たり前にするような理由ばかりならべたりする。

 

いや、そこまでわかっているんだったら、対策たてないのって怠慢じゃないですか?

その理由がわかっているのに、放置ってありえないでしょう。
一本一本違うけど、鳴らせる理論、違う骨格をどんな方向に整えるといいのか。
考えて、わかっている人たち、実践している人たち、アドバイスできる人たちはちゃんといますよ。

そうでなくても、悠はプラスチック成型だから、竹と比べたら品質は、ほぼほぼそろっているでしょ。
初心者の方は、悠とか、なる八くんとかの、一本一本違わないような尺八を手に取るんだから、それを想定してスタートの話してもいいでしょ。

人の骨格が違うのなんて、他の楽器だってそうだよ。
でも、そんなこといって音が出ないことを肯定している楽器は他にありますかね?
それらの影響や問題点を解決してゆくようにメソッドを作っているでしょ。

 

なにを、それっぽく理由を述べて、

それっぽく納得して、

それっぽくかっこつけて、

よく考えたらクソダサいこと、

放置していること、改善しないことを肯定しているの?

 

って話に思えませんか?

 

おもう!って人は、この先読んでください。

イラってした人はブラウザ閉じてください。

 

 

尺八は音が出なくて当たり前

 

を、指導者が受け入れすぎじゃないですか?

 

だめでしょ。

 

自由度が高いとか、幅広い解釈ができるとか、それも、もちろん魅力。

でも、誰に向かって話しているのか、ということが欠落してしまったら、伝わるものも伝わらない。

 

熟練度が上がってゆけば、制限がとれてゆくこと、幅広くなってゆくこと、自由になってゆくことは、他の楽器でもありえるでしょう。

でも、土台作り、基礎作りのときには、それをいったん封じて取り組んでいるはずです。

 

 

尺八は音がでにくい。

 

という言葉は、全く役に立たないイメージです。
だから、僕の人生の目的をこの言葉の解消、イメージを払拭することに一生懸命になったっていいくらいです。

 

何か別のものに置き替えたらすぐにわかるはずなんですよ。

こういったマイナスの要素が

デメリットしかない。

ことを。

普及したいもの、にネックになるウィークポイントがある。
それを解消せずに放置していることがどんなにデメリットか。

 

まあ、メリットがあるとしたら、

音が出ない、ということで落ち込む人を慰めるような役割ぐらいは果たしていると思います。

あと、

習いに来た人が音が出せない、という指導力不足と指導者が向き合うこともしなくて済みます。

 

 

なんなん、そのネガティブなメリット。

指導者だけでなく、生徒さんも含めて、成長ゼロを促進するメリット。

 

 

指導力不足をごまかす言葉としてつかうのは最悪

僕は、いっつも考えます。

どうやって、音が簡単に出るようになるか、

どうやって、初歩の段階を短くするか、

どうやって、感覚をつたえるか、共感してもらえるか。

 

生徒さんがうまくいかないときは、いつも落ち込みます。

僕の伝え方や、アイディア、アプローチがもっと工夫する余地や、考える余地があるからだと思って。

 

 

尺八は音を出すのが難しい。

音が出にくい。

 

と言っていれば、傷つく人が、習う側も指導する側も少なくて済みます。

だから、これを積極的に変えようなんて、思いにくいのでしょう。

 

 

生徒さんが、尺八に取り組んで、音が出なくても、自分のせいだと思う必要は、ほとんどありません。
(細かいことを言えば、最低限の取り組み方の問題など、ありますが)

だから、生徒さんが音が出ないことで、生徒さん自身が傷つかないためのやさしさとして、

 

尺八は音を出すのは難しいから、、、

 

なんて言う必要ない。
生徒さんへのやさしさの言葉じゃなくて、指導者の指導力不足を認めたくないセリフをいっていると自分に厳しく考えてみる。

生徒さんが傷つかないようにするのなら、

 

私が、上手く教えられなくて、申し訳ない。って素直に言えばいい。

 

指導する側のせい。

まず、それを素直に受け止めよう。

そして、指導力上げる勉強しよう。学ぼう。

 

で、音がでたら、それは普通に生徒さんが頑張ったんだから、生徒さんをほめればいいだけ。

 

 

尺八は音を出すのが難しい。

 

なんて僕は言いたくないです。

 

せめて、

音を出すだけなら簡単。
でも、そこから先は、

どんな楽器とも同じように、

努力の必要な難しい部分は存在する。

が、まっとうな認識です。
ならば、このまっとうな認識を育てましょうよ。

 

と、まあ、今日はすごく尺八を教えてる人とか業界にめっちゃ喧嘩売るような内容でした。

でも、こうなってしまう理由っていろいろ複雑に絡んでいると思うんです。

 

まずは、指導者、業界が、ハッと気が付いたほうがいいんじゃないかと。

 

尺八は音を出すのが難しい

 

という言葉について。

 

ともあれ、僕は僕で頑張ります。
ここで意見を書くだけです。

もし、ここまで、腹を立てずに、なるほど!とか、同感だ!とか、読み続けてくださった方は、一緒に頑張れるかもしれません。
お互い、頑張りましょ!

 

 

でね、もちろん、

生徒さん、独学する人などに、

問題がまったくないか、っていうと、、、

そんなこともない!

とも、僕は思っています。

 

習う側にも多少の原因があります。

でも、その原因が生まれてしまうのも、半分被害者的な理由なのかなとも思います。
いまいち、上達しない方に共通するものが何となくある気がするんです。

このあたりの話もしていきます。

なので、この話題は、生徒さんや独学者の方が、どうすると上手くなるか、とか、音が出るようになるか、という話にもつながっていくと思います。

 

 

では、ごきげんよう。

 

 

※今日のごはん写真
くれぐれもです。音を出すだけだったら、簡単にできます。
尺八が、びしーーっと鳴る音がすぐでるかといったら、出る場合もあるし出ない場合もある。
でも、ぽーとか、ぺーとか、ぽう、ぺ、とかの音だって、出てる音なんですよ。

音を出すだけだったら、ピアノだって、ギターだって、なんだって、簡単じゃないですか。
まずは、そのレベルで僕は話しています。

もちろんその先に進んでいくことも効率よく、順序良く学んで言って欲しいと思っています。
ピアノを自由自在に弾けるようになるのは、誰だって難しいことだと思っていると思います。
でも、ピアノの音をポロン、と鳴らすことは、難しいと思っている人はいないと思います。

尺八はどうでしょうか?
尺八を自由自在に演奏できるようになるのは難しいと思っていますかね?
ぽーって音を出すのは簡単です。ピアノと同じように。

音そのもの、出た音の練度が上がってゆく、という部分は、音が出る出ないとは、まったく別の問題じゃないでしょうか?
だって、どんな音にしろ、練度を上げようとおもっているのなら、音そのものは、出ているじゃないですか?

さて、尺八の音を出すのってむずかしいですか?
そういった話を少ししてゆきたいと思います。

 

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