尺八を構える。
尺八の角度は○○度にします。
、、、みたいな話ありませんか?
○○度にする。
この説明、本当にやめて欲しいなと思ったりします。
まあ、簡単だから、ざっくりとそう書くんだと思います。
具体的な数字出したほうが伝わりやすいからでしょうか。
でも、
○○度にしているのに音が出ない。
って考える原因になってしまいませんかね。
音が出るのは、○○度にしているから、ではなくて、
音が出る角度にしているからだと僕は思うんです。
なにを、当たり前のことを、感じる方も多いかと思います。
一番効率よく音が出る角度にする。
といったあたりの言葉をつかっていないと、考えること、そのものを放棄しませんかね。
どうして音が出るのか。
なぜ音が出るのか。
またその逆も。
その中で、音が出る、という手応えや実感を得てゆくものだと思います。
ここらからは、僕の実感なのですが、
この当て方じゃないとダメ。この当て方じゃないと音が出ない。
みたいにがんじがらめに感じる感覚はなくなってゆくとおもうんですよ。
もちろん、鼻に当てたり、顎に当てたりしては意味はダメですが。
音が出ない状態ってのがなくなってゆきます。
とりあず、何をしても音が出る、出ちゃうようになっていきます。
いま、悩んでいる方には信じられないかもしれませんが。
それが、出来る状態。
そして、その精度、練度を上げてゆく、という流れです。
限定した狭い状況で成立するのではなく、条件を満たす要素さえ含んでいれば音になる。
決められた暗証番号でカギが開く、ということから、マスターキーが手に入る、という感じかな。
ドラクエで例えますね。
盗賊のカギで開けることができる扉は、魔法のカギでも開けることができる。
最後のカギだったら、どんな扉でも空くようになる。
最初は盗賊のカギを手にいれることを目的にします。
で、盗賊のカギを持っていれば、魔法のカギを手に入れることができます。
魔法のカギをもっていると、最後のカギをてにいれられると。
だいたい、この手順でゲームを進めますが、アバカムって魔法をおぼえると、どんな扉も開けることができます。
でも、アバカム覚えるのは相当レベル上げないといけないので、普通は順序良くカギを手に入れていきます。
えーー、
ドラクエで例えた意味があるのかわかりませんが、
順序良く、学んでいくと、効率よく成長出来て、制限されていたものがどんどん広がって上達する。
また、順序とか手順とか関係なく、とにかく手当たり次第に頑張っていれば、時間はかかるけど、同じところにはたどり着く。
って感じですね。
音が出るための要素。
甲音が出る要素。
メリ音、半音、などの音が出る要素。
これらをしっかりと理解しておくのはとっても大事なことです。
要素を満たせば、実現できるわけです。
なぜ、どうしての説明が必要ですし、
なぜどうしてを理解することが大事です。
それに伴った体のコントロールをする。
出来ているかどうかを客観的に観察して、動きを修正する。
修正がはまると、一気に出来る状態になります。
失敗しているときは、
必要なパーツをもっていない。
パーツを持っていても、必要なレベルに達していない。
と考えるとわかりやすくないですか?
ドラクエだったら、ラーミアをふっかつさ復活させるために「オーブ」集めるじゃないですか。
オーブが必要じゃ、とかいわれたら、すなおにオーブ集める。
いやそんなのめんどくさいし、オーブ4個でもいいじゃん、とかいわないし、
オーブじゃないけど、薬草で代用してよ。とかいわないですよね。
戦士をマスターするじゃないですか。
次に武闘家とか、魔法使いをマスターすると、バトルマスターか魔法戦士の上級職になれるんです。
でも、僧侶マスターしても、戦士と僧侶のマスターでなれる上級職ないんですよ。
頑張ったんだから、パラディンにしてよーとか思っても、武闘家と僧侶のマスターじゃないとパラディンにはなれないんですよ。
なりたい上級職になるには、初級職の何をマスターしていなきゃいけないかを先に知っておかないと面倒が増えますよね。
肺活量、腹式呼吸、尺八は難しい、息を捨てる、禅、精神統一、そういったものは音を出すために必要な要素ではありません。
必要な要素を考えるにあたって、実践するにあたって邪魔な要素です。
もっと、シンプルに、要素の中身を考えましょう。
もっとも単純に考えれば、
・当て方
・息
この二つです。
当て方は、音の出る構造を作ることです。
息は、息の流れが音になります。
僕はここに「唇」は入れません。
音の出る理由ではないからです。
唇は音にならないからです。
簡単に音が出ると思われている、リコーダーや、ホイッスルなどでも、息、が悪ければ音になりません。
音になるために必要な息が流れていないのです。
昔に、審判が使っていたような、中に小さい玉の入っている笛、あの、ピーッてなる、ホイッスル。
あれも、息の勢いが足りないと、ひょろーってなるじゃないです。
そういうことです。
構える角度は、当て方につながります。
尺八を構えるときには○○度にするというのは、あまりにも音になるための理由が少なすぎます。
0度から、90度の中間みたいな感じで45度とか極端な数字にならないように無難にしているような気さえします。
大事なのは、息が舌面に沿って流れる状態をつくることです。
角度の問題ではないのでした。
そこから、どんな要素を満たしていけば、より良い音になるか。
乙音だけでなく甲音もでるかを知り、実現してゆくように体をコントロールしていかなければいけません。
ですが、たまにこんな人がいます。
・孔を閉じていって音が出なくなったら、楽器の角度を変えようとする人。
・甲音がでないからと、楽器の角度を変えようとする人。
状況によっては、間違っていないとは言い切れませんが、この対応は多くは間違っています。
だって、
・それ以外の音は出たんでしょ。
・乙音は出たんでしょ。
ということです。
状況にもよりますが、土台となるものがコロコロと変わるなんておかしいですよね。
例えそれでうまくいってもそのたび変更しているようでは再現性が低くなります。
ならば、次は「息」という要素なのかな?
と、二つの要素の片方に目を向けてみてはいかがでしょうか?
どちらか一方のせいではありません。
バランスをとりながら、より良い状態になってゆきます。
当て方が変われば息も変わります。
今ご自身が、問題だと思っていること、
それは、
「当て方」につながりますか?
「息」につながりますか?
そこまでさかのぼって、どうしたらよいかを考えると、意外と簡単に解決するかもしれませんよ。
ではごきげんよう。
※今日のごはん写真
今日のごはん写真も、フミグル_マン@fumi_fumi108さんからのご提供です。
ココアミルクのかき氷、めちゃくちゃおいしそうです。
自分では食べていないのに、食べた経験ができるくらいのかんじになっております。
本当にありがとうございます。
尺八の音が出る「当て方」があり、
尺八の音が出る「息」が存在する、ということです。
今日取り上げた、○○の角度に構える。は、当て方につながります。
○○度に構えても音が出ない理由は、それが音が出ない当て方になっているからなんです。
じゃあ、どうなると音がでるか、を考えれば、○○度に構えればいいかが見つかります。
さて、軽く口を横にひきましょう。という言葉、これは何につながるでしょう。
唇の操作を指しているわけですが、唇ではなくて、「息」につながります。
軽く横にひくことで、息の流れに負けないで唇をとどめる力をが入りやすくなるので、そのような言葉が使われます。
教則本、初歩の方への説明で、「唇を軽く横にひく」という言葉は、しっかりとした息の流れが必要。ということにつながります。
そうやって横にひく力で、唇をある程度、固定する力がないと、息の流れに負けてしまう、から、そういった言葉が使われます。
大事なのは、唇を横にひくことではなく、それほどの息の流れが必要、ということでもあります。
これは、一度に大量な息が必要、ということではないです。
「圧力」という言葉がたぶん僕の考えにびしっと来るかと思います。
さて、みなさんの悩み事、考えていること、それは何につながりますかね。
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