基礎とはなにか。
この話題だけで、一ヶ月くらいブログが書けそうなのです。
今週は、基礎の基礎、基礎、といった動作を身につけようという話で進めております。
さて、味噌っていや、基礎とはなんでしょうか。
ここも見誤りやすい問題です。
そして、真面目な方ほど、陥りやすい罠が潜んでいます。
基礎とはあなたを制限するモノではありません。
より高く、遠くへ、飛だ立たせるためのものです。
和楽器の世界では、僕はいつも、モヤモヤと感じていることがあります。
それが、基礎の考え方です。
基礎に対する考え方
尺八の基礎は何でしょうか?
とかの問いには、いろいろな答えがあるかと思います。
和楽器の基礎は、という問いでもいいです。
良く耳にする言葉で、「基礎は古典、基礎は伝統」というものがあります。
これも、勘違いや、指導力不足が積み重なって、悲しきモンスターを生んでしまう言葉だとおもいます。
「基礎は古典、基礎は伝統」だということに、絶対の信頼を持っている方は、別にいいです。
がんばってください。
でも、うまくいかないときは、べつの考え方があるかもしれない、とおもうと気持ちがらくになりますよ。
もし、違うんじゃないかな、と思っている方がいらっしゃったら、安心してください。
僕は、違うと思っています。
基礎とはもっと別のモノだと思っています。
僕は「楽器を扱う技術」だと考えています。
楽器を扱うための基礎をもっともっと丁寧に、しっかりと取り組むことの必要性があります。
ですが、これは、この基礎をクリアしなければ、先に進めない、他のことができない、やってはいけない、と制限するモノではありません。
今できることで、充分に楽しむことは、とっても大事です。
今できないことを無理して、やろうとすると、急に大変なことになります。
難しく、困難ばかりになります。
基礎は、常にあるものとして、常に取り組むものです。
それを使って応用ができるものです。
苦手なリズムがあったり、楽譜が上手く読めないとき、には確実に書けているモノがあります。
知識面と運動面に分かれます。
音符の名前、種類、意味を知識として知っているか。
音の名前、運指は覚えているか。
知っている、わかっているのに出来ない場合は何が欠けているか。
知識面が足りているのに出来ない場合は、運動面です。
その動作を経験したか、体全体で体験したか、です。
問題点は可能な限り、細かく分解できる方がいいです。
できないことは、できることの組み合わせで出来るようになります。
手順を追って出来ることのステップを上がってゆきます。
バク転をするときは手順を追って学ぼうとするが、尺八を吹くときは細かい手順を吹っ飛ばして出来ないことにチャレンジしてしまう。
頭で理解ですれば出来るようになる。
と考えがちですが、出来なくて当然です。
例えば、バク転の仕方を頭で理解しただけで出来ますか?
出来ないですよね。
出来なそう。って最初からおもうからかもしれません。
音楽を演奏すること、楽譜を読むこと、楽器を扱うこと、知識面だけでどうして出来そうっておもっちゃうのでしょう?
バク転と同じです。
基礎の基礎の準備、基礎の基礎、基礎、と丁寧にステップを踏んでいくことはなんら馬鹿げたことではないのです。
なぜ、そんな風に捉え方に、差が出るるでしょうか。
出来なそう。と思うこと、出来そう。と思うこと、の設定ミスです。
出来そうと思うことは、とっても大事です。
そして、提供する側、導く側が、出来ることの設定を間違えてしまうと、できない、くるしい、しんどいが始まってしまいます。
それだったら、難しいモノだ、難しいモノだ、簡単には音は出ないぞ、といっていた方が業界は楽ですよ。
そんなのじゃ、人は減るし、離れて行きます。
減少を食い止めたい、なんとかしたい、といいながらも、そんな考えじゃ勝手すぎます。
なんか、出来そう。
なんか、出来ているだろう。
それぐらい、わかっているだろう。
それぐらい、いわなくてもわかるだろう。
そんな風に甘く見誤っていることがたくさんあると思います。
そのために、問題点が浮き彫りにもならず、解決方法もわからず、ただただ、無駄な時間を過ごすことにすらなってしまいます。
どうして、練習したことも、学んだことも、ないのに、考えてしまうのでしょう。
それは、教える側・習う側ともにです。
ここを丁寧にケアできているレッスンが一番効果がでます。
あなたのレッスンはどんな様子ですか?
ではごきげんよう。
※今日のごはん写真
ご提供は、おなじみのフミグル_マンさんです。
おいしそーな天丼。器からはみ出るそのフォルム。この写真だけで白飯がすすみます。
ありがとうございます!
あと、甘く考えてしまう理由は、「命にかかわらないから」ということもあると思います。
バク転は危険ですもの、だから、慎重にできること、補助、サポートをして、順を追って取り組む。
でも、尺八を吹くことには、音が出なくても、死なないですもの。
教える側も、習う側も命にかかわらないですから。
でも、指導する立場にいる人には、考えておいて欲しい事があります。
自分の命にはかかわらないかも知れません。
でも、この楽器、文化、音楽が滅んでしまうかもしれないんです。
僕は、伝統、歴史、なんたらかんたら、そういったものを守りたい、とかとはあまり思っていません。
ただ、尺八という楽器が滅んでしまうのは避けたい、と思っています。
伝統、歴史がなくなるのなら、楽器もろとも滅んでもいい、というような、達観した考えをもっていらっしゃるのかな。
僕の吹く尺八、僕達の音楽、あんなものは尺八じゃない、伝統じゃない、とかいろいろ嫌なことを言うだけの人たちもいらっしゃいますが、そんな口だけの人たちとは比べものにならないくらいに、楽器の未来をかんがえて、信念をもって、自分たちが喰っていけるように(笑)、活動しておりますので、応援してくださるみなさまには本当に感謝いたします。
いつも、ありがとうございます。
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