画一的な練習は個性を奪う!のか?技術レベルが向上して個性がなくなる?

最近の話題は、もしかすると、とってもつまらない話かも知れません。

 

基礎の基礎、基礎、そういったものを作りましょう。

練習しましょう。

 

といったすごく当たり前の話なので。

 

 

そうすることで、時間をかけて解決していたこと、本人のガッツや努力にゆだねられていたこと、が効率的に身について、応用できることになります。

といったスタンスでお話ししております。

 

出来ることが増えますよ。

苦手だったことが出来るようになりますよ。

 

ということですね。

 

でも、こういった話をすると。

 

画一的になる、

個性がなくなる、

みんな同じ、

 

面白くない!

 

という声が必ず出てきます。

 

今の若い人は技術はあるが面白みがない演奏ばかりだ!

 

とか。

 

 

なんかめっちゃかっこいいセリフだと思います。

 

もうね、僕はね、こんな言葉は、こう受け止めています。

 

かっこいいセリフ言えてよかったね。

それを言うことでポジションを取るんだね。

 

って、でもそれって実はめっちゃかっこ悪い言葉になります。

めっちゃダサいことになります。

 

今日のブログを最後まで読んでいただけるとその理由がわかると思います。

 

 

個性がない、みんな同じ、って悪いことなの?

先ほど書いた話は、尺八、楽器そのものの変化に対しても発言されます。

 

みんな同じ音がする。

もっと個性的な音で演奏して欲しい。

昔の名人は、うんたらかんたら。

 

とか始まってしまいます。

まあね、人それぞれですから、そう思う人もいてもいいと思います。

もっともらしい感じがします。

 

でも、どうだろう。

まあ、ここで僕の意見を書くと、

 

時代が進めば楽器の性能が上がって、演奏者の技術があがるのは、当然。

むしろ、そうならなかったら、ダメでしょ。

 

ということです。

 

弘法、筆を選ばず、という言葉がありますが、弘法はしっかりと筆を選んでいます。

昔の名人は、いい楽器を使っていました。

でも、その、いい楽器を量産することが難しかった、としたらどうでしょう。

 

現代では、いい楽器を量産できるようになった。

複製できるようになった。

一定の品質まで性能を引き上げることができるようになった。

 

かつては、楽器の差だったものが、なくなりました。

 

いい楽器を手にした人が、上手い、といわれていた状態ではなく、だれもがいい楽器を手にできるようになったわけです。

 

昔は、手にしている楽器に合わせて、技術もバラバラだった。

だから、自分と楽器の相性をなんとか自分で乗り越えなければいけないものだった。

 

楽器の性能が上がることで、技術の共有、交流が進んで、技術レベルの平均値がどんどん上がってゆく。

 

しかし今は、楽器、技術、ともにボーダーラインを確実に超えています。

 

 

極わずかな限られた偶発的な名人がいること。

その他大勢の基準を大きく下回る人たち。

 

そんな状況と

 

極わずかな限られた名人がいる。

その他大勢の基準を超えた人たちがいること。

 

どっちがいいでしょうか?

 

限られた名手、というのは絶対的に存在します。

しかも、過去の名人よりも圧倒的に上手くて。

 

みなさん、謙虚ですから、言わない。
言うわけないですよ。

いまのプレイヤーの方が基準があがって上手いですよ。

 

文句を言う声だけが悪目立ちして、いつまでも昔の名人がいつまでもいつまでも、上手いとされている。

 

真面目な人は、そんな言葉に心を乱してしまいます。

本当に雑音でしかないと思います。

 

画一的になることで、突出した個性がなくなる訳なんかありません。

基準が上がること、均一になること、は決して悪いことではありません。

確実に、品質が上がって、均一になっていきます。

 

単純にいえば、みんな普通に上手い。という状況です。

 

その中から、その時代の名手が現れます。

 

昔の方が、、、とか言う理由を

悔しいんでしょうね。

自分が下手なのが。

 

認めたくないんだと思います。

 

 

認めたくない理由なんて、どれだけでも出来ます。

 

 

1つの方法しか知らない、1つの方法だけで乗り越えてきた人ほど、それは違う!それは間違っている!と叫びます。

同じにしようとします。

これはまさに、中途半端にわかった状態。中途半端な知識の状態。

 

でも、もっといろいろな経験をしていくことで、

自分とは違うことにも、そんなやり方もあるんだなーとか、もし目指すモノがおなじだったら、こういう方法もいいよ、とか、

そういった、余裕のある状態でありたいなと僕は思っています。

 

 

そして何より、今の世代を否定したり、非難する行為は、自分たちの世代の失敗でもあるんです。

前の世代と、今の世代をつなぐのが、自分たちの世代の役割です。

 

今の演奏家はつまらん、うんたら、とか言う人たちは、ポジションを取りたいんですね。

自分たちは違う、自分たちの方が素晴らしかった、と言いたいんだと思います。

 

でも、そんなことよりも、僕が感じるのは、その逆です。

 

今の世代を否定するようなこといっているけど、その原因って

 

前の世代と今の世代をつなぐ世代の失敗の結果じゃないのって。

 

次の世代の方が、

いい状況になる。

上手くなる。

盛り上がる。

ように、今の自分が努力しなければ、今の自分だってよくなっていかないでしょ。

 

なんだか、認めたくないから、文句言いたいんだと思いますが、かなりかっこ悪い言葉になってしまいます。

 

ほんとね、外野にいる人ほど、そんなことを偉そうにいいます。

全然関係ないのに、蚊帳の外なのに。

 

重要度を勘違いしてしまって、気にするのはそこじゃないのにそんな言葉を気にして自分の可能性を潰す事だってあります。

 

 

時間とか、どうやっても解決出来ないことを問題点のようにあげて、若い世代を否定する。

 

もう最悪です。

 

年齢のこと、若さで、次の若い世代にマウントとられても文句なんかいえませんよ。

 

 

健全に次世代が育っていく環境作りをしているのでしょうか?

その世代がその世代として適切に活躍できる場がありますか?

 

若い芽を摘むような言葉にあふれていませんか?

 

次世代の育成、というものの考え方も多くの場合は、勘違いの上に立っているかもしれません。

その結果、人は去っていき、訪ねてくるモノもいなくなったのではないでしょうか。。。。

 

 

僕は、ハッキリとこう思っています。

 

昔の方がよかった。

 

なんて言葉は、自分の否定です。

 

今の自分の取り組みが、未来につながる。

昔の方が良かったと、いえば、今の自分の否定になる。

 

今が最高にかがやいているから、未来は、次世代はもっと輝くと。

次の世代の活躍をみて、すなおに、すごいなと、思うことの方が、自分たちのやってきたことの成果の証明であり、肯定であると。

 

そして、今の僕自身も進み続ける。

 

指導している学生さんが、当時の僕より上手い。

指導している高校生、中学生が、当時の僕より上手い。

小学生がバンバン尺八を吹いていれば、当時の僕は尺八を吹いてもいなかったわけで。

とっても誇らしいことだと思います。

 

自分が直接かかわっていなくても、次の世代の活躍をそのようにおもいます。

 

当時の僕は負けたとしても、今の僕は、まだまだ、負けませんよ、という気持ちでいます。

 

どんどん、上手くなろう。

制限するモノなんて何もないです。

 

もしあるとしたら、それは自分自身かもしれないです。

 

 

ではごきげんよう。

 

 

※今日のごはん写真

もういい加減にしたらいいとおもうこと。

キャリアが30年、40年あって、いい年した人が、まだまだ、この世界ではひよっこです。とかいうの。
あれもう真剣にギャグにしないと。

たぶん、謙虚であるために、もっと学ぶ意識としていっているんだとおもいます。
こういった言葉は、自分で自分にいうものであって、業界で誰かが、先ににいる人が、ポジションとるために次の世代に押しつけたり、言うものではないと思います。

もし、他人がその人に向かって。本気で言っているとしたら。。。

そしてそれこそ、世代交代がうまくいっていない証拠でもあるでしょ。

いつまでたっても、若手、若手、そんな世界に、本当の若手なんて魅力感じませんよ。
世間の認識との乖離が進み、人が離れていくだけですよ。

 

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