尺八には、詳しい場所の名前が少なすぎる。
これはかなり前から思っていたことです。
演奏において最も重要な「音を出す箇所」が、たった一つの『歌口(うたぐち)』という単語にすべて委ねられている。
これでは、どこをどう捉えるべきか、初心者に正確に伝わるはずがありません。
名前がないと、人は「見た目の第一印象」だけで楽器に触れてしまいます。
その結果、思い込みで動作が決まり、上達への遠回りが始まってしまう。
例えば、対面で教えるとき。 「ここに下唇を当てて、顎で蓋をして……」 言葉も、目的も、どうしても曖昧になりがちです。
受け止め方が少しズレるだけで、修正の効かない「まずい癖」が固定されてしまう。
これ、尺八界にとって実は大きな損失だと思いませんか?
これまでも問題になっていたはずですが、「必要ない」という意見に飲み込まれてきたのでしょう。
「吹ける人には関係ない」「昔の人もそうやって吹けるようになった」という考え方。
でも、その「成功者の論理」が、多くの初心者の可能性を狭めている気がしてなりません。
もし尺八を始めた人が挫折したとき、その理由はなんと言われるか。
「努力不足」「練習不足」「向いていなかった」。
……そんなことないんです。
「メソッドや言葉の定義が不親切だった」だけかもしれないのに。
できる人は「自分はできたから」と、現状を疑わない。
でもその結果、「尺八は音が出にくい、難しい」と言われ続け、愛好家が減っていく。 そんな冷徹な現状を、僕は変えたい。
だからこそ、メソッドの刷新、見直し、新解釈が必要だと言い続けます。
今回は、その第一歩として「尺八の細部の名称」を新設します。
個人が名前をつけるなんて、大それたことかもしれません。
「何様だ!」と怒る人もいるでしょう。
そんな方には……先に謝っておきます。本当に、ごめんなさい。 でも、僕はやります。
「尺八ワンポイント講座界隈では、この名前で呼びます!」 と宣言して、どんどん名前をつけていきます(笑)。
振り返れば、誰もホームページを作っていない頃にサイトを立ち上げ、誰も動画を上げていない頃からYouTubeを始めました。
これまでも先陣を切って「人がしないこと」をやってきたんです。
今さら怖気づくこともありません。
というわけで、まずは「歌口」をさらに細分化して命名しました!
ぜひ、動画でチェックしてみてください。
アイデアや意見をくださった皆様、本当にありがとうございました!
ではごきげんよう。