「また合奏しようね」と言える場所を――世話焼きおじさんの、ささやかな実験。

先日のブログ「卒業したら、彼らはどこへ消えたのか?」の続きを書こうと思います。

 

僕が今、実践していること。

一つは、誰でも気軽に参加できる「和楽器体験会」です。
無料・出入り自由のこの場所に、実はかつて箏曲部だった子たちがふらりと遊びに来てくれます。

これが、本当に嬉しいんです。

「ああ、みんな楽器のことを忘れていなかったんだ。また音を出したいと思ってくれていたんだ」と。

そこで続けられない理由を聞いてみると、やはり前回書いた「金銭・楽器・場所」の壁にぶつかっていました。

 

そしてもう一つ、まだ実験の初期段階ですが、「新潟市ジュニア邦楽合奏団」のOBOG会を立ち上げました。

これまではOBOG会という組織自体がなかったのですが、「世話焼きおじさん」として、少しだけ枠を用意してみようと動きました。
昨年の第30回定期演奏会。
現役生と共演するために集まってくれたメンバーの姿を見て、「いっちょやってみるか」と決意したんです。

とはいえ、僕にできることは限られています。

まずは月に一回、薫風之音スタジオを開放することにしました。
もちろん、楽器はスタジオのものを使えます。

大人になると、家でコツコツ練習すること自体が大きな負担です。

それなら「家で練習しなきゃ」というプレッシャーを捨てて、「月に一度、思いっきり音を出せる場所」があればいい。
それだけで、楽器との縁は繋ぎ止められるはずです。

そのうちに、「もっと練習したい」と早く来る子や、「別の日も……」と相談してくる子が出てくるかもしれない。

仕事でも家庭でもない、「楽器を通じて繋がるサードプレイス(第三の居場所)」として、この場所が育っていくことを願っています。

 

そして、無謀にも(!)8月に最初の演奏会を設定してしまいました。 果たしてどうなることやら、今からとても楽しみです。

僕が理想としているのは、このグループが「指導者のいない、自主運営される自由な集まり」になることです。
誰か先生の影がちらつくこともなく、自分たちの意志で音楽を楽しむ。 そんな場所であってほしいと、メンバーにも伝えています。

 

将来的に?、近い数年の内にかな?かつて箏曲部や邦楽部だった人達にも入ってもらえるグループにしたいのです。

世代を超えて人と人を繋ぎ、「また合奏しようね」と約束を交わす。 楽器がその橋渡しになれたら、最高じゃないですか。

 

最後は少し「夢の途中の話」になってしまいましたが、今、そんなところです。

 

人口減少も少子化も進む中、和楽器のファンを増やすのは並大抵のことではありません。
でも、だからといって何もしないのは嫌なんです。
せっかくの可能性がこぼれ落ちてしまう前に、受け皿を少しずつ、丁寧に作っていきたい。

カッコ悪くても、最後まで足掻いてみたいと思います。

では、ごきげんよう。

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