鯨岡さんは、尺八のどこに価値を感じて尺八を買う?

尺八の価値とは???

 

さて、僕はどこに価値を感じて、楽器を購入しているのかをお話しします。

 

鯨岡さんは、楽器の価値をどこに置いているかというと。

「思った通りに音が出るかどうか、つまり、吹きやすさ」

に価値を感じております。

 

「吹きやすさ」自分の思った通りに音が出るか、素直になってくれるか、スムーズに音がなるかどうか。

 

てことは、僕とは真逆の人もいるんです。

「吹きにくいからこそ、修練となり、修行となる。そこから生まれてくる尺八音楽こそ本来の意味がある。」
という人もいるでしょうね。

それぞれあっていいんです。それぞれ違いますから。
僕は、違うことを否定したり、正したり、しませんよ。
正解とか、間違い、という話ではないのです。

ただ、違うだけなのです。

 

では、僕の話を続けます。

値段が高い楽器でも、僕にとって吹きにくかったら、使いません。

吹きやすい楽器だったら、値段関係ないです。

尺八は僕にとって、自分の想いを乗せて表現する楽器です。

なので、自分のイメージしたとおりに音がでるかどうか、それがやりやすいかどうか、を大事にしています。
ここだけの話、1st、2ndアルバムは、3万円の尺八で吹いてます。
月ノ雫もそうです。音はこちらで確認してください → https://www.youtube.com/watch?v=YNbm_9-C2gI

今は変えました。
正直、貧乏な音楽家にとって新しい楽器を買うのはかなりきついことなのです。

が、それを超える「異次元で吹きやすい!思った通りの音色がなる!!思った通りに操作がしやすい!」に出会ってしまったのですよ。

そのまま3万円の尺八を使っていても何ら問題なかったのですが、予算的苦しさを吹き飛ばす価値(僕にとっての)があったのです。

 

ちょっと動画を作ってみました。
値段の違う楽器を吹き比べるというものです。

手元にある楽器でいくつか録音しました。

・プラ管最の高傑作「悠」定価 11,880 円(税込)
http://www.musicon.co.jp/syakuhati.htm

・入門用最高傑作「なる八くんLight」定価2,592円(税込)
http://www1.nisiq.net/~naru8/www/

・30年前(もう少し前かもしれません)の竹仙銘 価格ゴホンゴホンゲホン円(この中で一番価格は高かったものでございます。)

・20年前のモデルの泉州銘(スタンダードタイプ)価格25万円(学生のときにアルバイトでためたお金で買いました。)
http://senshu-shakuhachi.com/

それぞれの楽器が思い入れのある大切な楽器です。

録音環境としては、iPadです。マイクもiPadのそのままのマイクです。
なので、音質激悪でリバーブをかけたりとかのお化粧は一切していないので、聴きにくいかもしれません。

 

【YouTubeでお聴きください。】
プラ管、竹製、材質も値段も違う4本の尺八を吹き比べてみました。
https://www.youtube.com/watch?v=g6m-IupKvLM

 

ぱっと作ったので、細かなことは勘弁してください。だいたい音感できいてください(笑。

どの楽器でもよい音色、良い演奏になるように気を付けました。
正直、自分で演奏を聴いてもどれがどれだかよくわかりません(爆。
僕の耳はきくらげがついてるだけなので。。。。

ただし、吹いた人間にとっての違いはあります。
そのときに、吹きやすい、吹きにくい、をそれぞれの尺八の個性として感じました。

良い音色に、良い演奏になるように、吹いたといいましたが、イメージ通りに演奏するために楽だったかどうかには、差がありました。

僕にとって吹きやすかった順で言うと、

泉州 → 竹仙・悠 → なる八くん

です。

だからと言って、なる八くんが吹きにくいかというと、全然そんなことないです。
悠はしっかり鳴らすことができる楽器なのでパワーがそれなりに必要になります。
そういった意味では、入門、体験用としては、なる八くんのような、パワーがなくてもポッと音のなる楽器は向いています。

なる八くんは普通に吹くと音程のばらつきがあるので演奏者が音程の操作をしっかりしないといけませんね。

目的や練度によって、感じ方は大きく違います。

 

しかも、泉州は20年前のモデルです。
現在のモデルはもっと吹きやすいです。

しかもここへきて、3Dプリンタのモデル、アルミを旋盤で削り出したモデルも試験的に作っています。
3Dプリンタモデルは、めちゃくちゃ吹きやすいです。

正直、欲しいです。

 

楽器は進化しています。

吹き手も進化してます。

となれば、当然、指導の仕方も、音楽も変化、進化してゆく必要がありますよね。

 

では、ごきげんよう。

 

次回は、生徒さんの事例を一つご紹介します。


☆Twitterあります!フォローよろしくお願いいたします。

尺八:鯨岡徹のTwitter
https://twitter.com/kujira108

箏:藤崎浩子のTwitter
https://twitter.com/fujisakihiroko

☆YouTubeあります!チャンネル登録お願いいたします。
いさなミュージックチャンネル
https://www.youtube.com/user/isanamusic

 

TOP