尺八のメリ音、半音のポイント
先日ご紹介いたしました、レで始まる「さくらさくら」ハで始まる「さくらさくら」吹いていただけましたか?
ロ 半ツ レ チ 半ハ ロ の音階
レ 半チ ハ ロ 半ツ レ の音階
を死ぬほど、輪廻するほど吹いていただけましたでしょうか。
その途中、半ツ、半チ、半ハ、など、孔を自分の指で調整して、とじたり、しめたりする音の音程が決まりにくい方が多いと思います。
中級者の方でも、それらの音には苦労されているかと思います。
ときには、注意されすぎて枕を涙でぬらされた方もいるかもしれません。
さあ、涙を拭いて、元気を出して、一緒に確認してみましょう。
そんなあなたの役に立てたらうれしいです。
1,孔の閉じ方それでいいですか?
2分の1閉じる、とか、4分の3閉じるとか、教則本にはかいてあります。
こんな感じの図とともに。
いいですか、こんなきれいにまっすぐに押さえなくていいですよ!
真面目な方ほど、この図の通りに押さえようとされます。
構え方、正しい構え方をされていたら、指は孔には斜めにアプローチしているはずです。
指の向き、変えてまで、こんな押さえ方をしなくていいです。
せいぜい、
とか
のような斜めのイメージ。
むしろ、指は曲線になっているので、
といったイメージの方がいいかもしれませんね。
2,吹きにくい閉じ方していませんか?
高い、高いと注意されすぎて、孔を厳しく閉じすぎていませんか?
厳しく閉じすぎて、空いている部分が少なすぎると、めちゃくちゃ吹きにくいです。
初心者の方はなおさら、中級者の方でも息のコントロールが難しくなりすぎます。
まずは、音が出やすい隙間がどれくらいか考えてみます。
甲のロから吹き始めて、1孔をすこーーーーーし、すこーしスライドさせて隙間を作ってゆきます。
びっくりするような高い音がぴーとなって、音が出やすい状態に戻ってきます。
吹きやすさを優先すると、甲のロを吹いている息のスピードのままで、反応してくれる方が、吹きやすいですよね。
そこで、メリ(顎を引いて、歌口の開口部を閉じて音程を下げる動作)をします。
メリをすると唇と歌口の距離が近くなります。
距離が近いとということは、普通の状態で吹いている息の速度より、遅い速度の息でも同じ時間で到達するということです。
一生懸命吹かなくてもいいのです。
出しにくい音だからこそ、そーっと吹いてあげましょう。
息の速度をすこーし遅くしましょう。
息の流れを優先して、速度はコントロールされます。遅くなりすぎてもいけません。
(これ、後日改めて、メル、メリという動作について解説しないといけないですね。)
3,孔を閉じていますか?
( ゚Д゚)
当たり前でしょ、って感じですが。
思った以上にふんわりとした指で孔を押さえている可能性があります。
孔の隙間をはっきりと安定させるこは、吹きやすさに直結します。
みなさま、お気づきでしょうか?
今回の記事の中で、半音(都山流)の孔の閉じ方、を説明する際、私は、ずっと、「閉じる」としか書いておりません。
冒頭にある文章を見直してください。
お気づきでしょうか?
~孔を自分の指で調整して、とじたり、しめたりする音の~
とじたり、しめたり、
半音の音、メル音に関しては、しめる、とじる、という意識を優先させましょう。
開けると思った瞬間にほとんどの場合が、開けすぎになります。
しっかり閉じる、
しっかり閉める
これを意識するだけで、音程は変化しますし、運指の再現性が高まり、安定もします。
それ以外の要素もありますが、とりあえず、この3つに気をつけてください。
2,吹きにくい閉じ方に関して、簡単に動画にまとめましたので、ご覧ください。
江戸時代の曲を演奏するための練習には、もういくつかの準備練習があります。
近々紹介いたします。
メリ、というアクションに関しても詳しい解説が必要なので、近々紹介します。
尺八を吹いていない方に向けても、ちょっと笑えたりする話、なるほどおもったりする話、鯨岡さんのことが少しわかる話、などのいろいろな記事も書きたいとおもっています。
日替わりとかがいいのかな……。
なるべくいろいろなことがかけるようにします!
どうぞ、お付き合いください。
ではごきげんよう。
ワンポイントアドバイス、文字では限度もあります。
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