尺八は尺八本来の音楽をするだけでいい!という考えに対して、それだけでいい時代はとっくに終わっています。とはっきり言います。

もちろん、「尺八本来の音楽をするな!」とはいいませんよ。絶対に。

「尺八本来の音楽をどんどん、やってください。伝統も、本来の、本物の、どうぞ、守っていください。ありがとうございます。だけど、それ以外の音楽をやっている人、新しい試みをしている人の邪魔をしたり、否定したり、足を引っ張たりせんといてください!」っていうことです。

 

こういう現象がよくあるんです。

伝統の、本来の、本物の、っていう方ほど、刺してくるんです。。。

 

なんなん。って思います。
僕はそちらのこと、一回も刺したことないですよって。

 

もうそんな時代じゃないし、そんな足を引っ張るようなことをしても、止められないし変えられないし、新しい試みやチャレンジのせいで、本来のもの、本物、伝統がつぶれるって思う考え方はやめたほうがいいと思います。

そういったものが現れる前から、ずーっと時間をかけてやっていらっしゃったわけじゃないですか。
すべてはやり方次第だったんじゃないでしょうかね。
(あ、これ以上は毒が強すぎる。。。。)

 

ダメになるものなら仕方がない。それを世間が選んだのなら。。。とか、達観したような態度もいやです。
なに、達観してんねん!かっこつけんな!っと思っちゃいます。

笑われてもいい、べたでいい、興味を持ってもらうものを考えたいし、作りたい。
そうすることに本気だから。

 

何のために、音楽をするのか、演奏をするのか。

 

みんな、人それぞれの本気のベクトルが違う。

違うことに気が付いてない。

本気のベクトルが違うんだから、もう違う世界なの。

 

「違うこと」は「間違い」ではない。

ただただ、「違う」だけ。

ほんと、それだけなのにね。

 

箏と尺八が楽しいものに、身近なものに、民族楽器として、たくさんの日本の人たちが楽しめるものに。
一人一人が活躍できる時代だと思う。

 

まだ言ってる人、言われてる人いるかな?
「古典・古曲ができないうちは、現代曲をやっても意味がない。」といった言葉。
これは、もう古い昔の呪いの一種だと思ってください。

 

もう、今の時代、そんなことないから。

 

そんな時代もあったかもしれませんが、もう生活様式も、文化も、基礎的な音楽体験も変っています。

楽器そのもののスキルや技術が身につかないと、古典・古曲は満足に弾くことができません。
以前は生活様式や、文化、基礎的な音楽体験も、古典・古曲の時代に近かったから、古典・古曲が手ほどきになれたし、技術を身につけるものであれたのです。

世の中は、急速に変化しています。
変化に対応できないと、滅びます。本当に滅びます。

古典・古曲をしっかり勉強した人しか実現できない音楽は、古典・古曲そのものです。
真に極めるには、全く別の練習や取り組みが必要になります。

 

そういった技術が別のものに応用できるという次元もありますし、もう今はその技術を学んだだけでは応用の聴かない次元のもののほうが圧倒的に多いですから。

 

求められる場面は非常に限られていて、そういった難易度の高い音楽でも、基礎アクション、ルーツとしての学びがあればそこそこ対応できます。
それよりも、そういった音楽で、もっと必要なスキルは、楽譜を読む力、作曲者の意図をその楽器の音に変換する想像力です。

 

使っている楽器が同じだけで、ジャンルが違うのです。
楽器としての基礎が存在し、そこから自分が演奏したいジャンルの基礎が存在します。

そういう考え方をしないと、和楽器は楽器として狭まってゆくだけで、広がってゆくことはできません。

 

 

どんな音楽が身近だったか。

どんな文化の中にいたか。

それで学びやすさ、入り口となる音楽は変わります。

それぞれの時代で、入りやすい入り口、学びやすい手段を使って、めざす道は同じです、

 

 

うーん。

この呪いの話は、また改めて書こうかな。

ま、僕の考えですから。
それは違う、という意見もあって当然。

いろいろな意見があればあるほど、それだけ、ジャンルがしっかりと確立してゆく。

邦楽、世間一般には、その意味が失われてしまった言葉にひとまとめにされている、ひとまとめにしているだけじゃいけないですね。
(わざわざ差別化するために純邦楽とかいっている時点でもう終わってることに気がついているのに、だれもそれを言わない。)

 

中にいる人たちで盛り上げていかないと。
誰かがやってくれるわけじゃありません。伝統だから残るものではありません。いいものだから評価されるわけではありません。

あれもいい、これもいい、みんないい。
みんなで盛り上げていきましょう。

 

ではごきげんよう。


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