4孔開けのロで甲乙の概念から抜け出す。

甲のロを吹くときに4孔を開ける、開けないの話題です。

Twitterでも反応があってとってもうれしいです。
いろいろな方の意見や考えを知れるというのはとてもいいなと改めて思いました。

大事なのは、どんな音を出したいか、どんな音を目指すか、ということです。
自分の理想目指して練習をしてゆくことです。

教則本の内容や、師事している先生の教え、講習会で聴いた話、ネットの情報、いろいろなヒントやアイディアがあります。

上達するための秘訣としては、

「だれそれ」が言っていたから、「どこそこ」に書いてあったから、そうしているのではなく、
自分でいろいろ試した結果、自分にとって「これ」が良かったからそうしている!と言えることが大事です。

そしてそれは、上達や成長によって変化するものだと思っていてください。
以前も書きましたが、過去の自分は今の自分より下手です(ちゃんと練習していたら)、過去の自分に合っていたことは今の自分に合っているか、どうかは、わかりません。

きちんと自分で検証することが大事だと考えておいます。

それは、制約なのか、枷なのか、自分を解き放つアイディアかもしれませんし、新しい扉が開くかも知れません。
みなさんの理想を実現するために練習してゆきたいですね。

さて、僕はガンガン開けていきましょう派なのですが、僕がオススメする理由をまたご紹介させてください。

 

乙、甲の区切りを取り払い継ぎ目のない音の並びに。

すべての指穴を閉じた状態を乙のロに限定します。
すべての指穴を閉じた状態というのは、管楽器にとってなかなか異常な状態です。

なので乙ロは、尺八らしい響きとでもいうのでしょうか、倍音をたくさん含む音色になります。

共鳴管の伸縮により、音程は決まります。
指穴を開けてゆくことで、共鳴管が短くなって音は高くなります。

4孔を開けることで、共鳴管の長さを明確にして、甲ロがなりやすい状態をつくるという考えです。
共通する息の状態を使って、最適な鳴り方を取り出します。

乙ハというほとんどの指穴が空いている状態から、全閉じの甲ロに入るのは実は結構な異常状態をつくっています。
そして、その異常状態を避けるために無意識に吹き方を変えてしまう現象も起きている可能性があります。

4孔開けの甲ロで最適な共鳴管を取り出せるとその前後の音もスムーズに響かせたい共鳴管が取り出せます。
甲のロは4孔を開けた状態とすることで乙から甲への移動、甲から乙への移動がストレスフリーになります。

 

初心者、中級者のうちは、甲音の吹き方、乙音の吹き方と体ごと極端に動いてしまう場合が多いです。
可能な限り、吹き方は区別なく、共通する音色を取り出せるようにしてみるといいです。

(うぉ!動画だとマイクのせいですべての甲ロが割れ気味に聞こえている。。。。楽器そのものの割れた音と録音の割れた音が判別できるといいのですが、すみません。)

乙のハの1音分だけ隣が甲のロです。
ただただ隣に行くだけなのに、吹き方を変えないとならないのは違和感ですよね。

ストレスなく吹きたいので、すべての演奏において僕はこうしています!

 

他にもオススメ理由や楽器の鳴らし方の判別にも使えますので、また紹介してゆきます。

 

ではごきげんよう。


ワンポイントアドバイス、文字では限度もあります。
もうちょっと詳しくって方は、ぜひレッスン受けに来てください。
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