自然な動作、というものは、ある状況においての、いくつかの体験や経験から成り立っています。
不自然と思う動作も、ある別の面では自然と行っている動作である、ということです。
例えると、
歩くときには、ふつう、右手と右足が同時に出ることはありません。
ですが、
緊張しているとき、無意識に、自然と、右手と右足が同時にでてしまい、ぎこちない歩き方をしてしまう、という現象。
「右手と右足どうじだったよー」って指摘してもご本人は「え???うそ、無意識だわ」という会話。
自然に起こった現象ですが、歩くということに関しては不自然です。
「よっしゃー尺八を吹くぜー!」
と思って、起こる現象は、もしかすると、尺八を吹くということにおいては、不自然な自然な動作かもしれません。
自分にとっても自然な動きで、尺八の音が鳴ると言うことにおいても自然な動作は、ふとしたことで見つかります。
気持ちを楽にして、尺八そのものを難しいことと考えずに、
1,自分の動作が、自分の自然な動作から生まれているか。
2,それが尺八の音が出る原理に対して自然か。
自分の思ったとおりに体が動いているか、俯瞰して観察してみることがとても大事です。
鏡でもいいです、ビデオカメラでもいいです。
上級者は、すべてを自然とやっています。特に変なことをしていません。
もしかすると、未経験者、初心者からみると、特別なことをしているように見えますが、自然にやっています。
なので、なかなか、その自然な動作を言葉に変換することも難しいです。
なんとか言語化してゆこうと頑張っております。
でもその上級者のやっている動作も、特別なことではなくて、自然な動作の中から生まれてきたものです。
特別に見える動作も自然な動作のなかにスタート地点があります。
ご自身の体をどう動かすと、どう動くかは、これまでの経験の中で、ご自身が良くわかっています。
それを尺八を吹く動作と上手く重ねること。
もちろん、特別なこともあるかもしれません。でもそれは、自然と尺八を吹くことにおいて、練習していく内に、自然の動作の延長戦上にあります。
スタート地点とその10メートル先、50メートル先は同じではありませんが、みな自然な歩き方で進んできています。
ハイハイから始まって、立って、歩いて、走れるようになって、もっと早く走れるようになって。
この流れの中に不自然はないはずです。
ハイハイから走ろうとするので、おかしなことが起ってしまいます。
じっくりと楽器に導かれながら、自然な動作を充実させる練習、できることをもっとできるようになる練習をしていきましょう。
楽器が教えてくれることも多いですよ。
いい楽器、という言葉にはいろいろな意味があります。
その中には、吹き方を教えてくれる、吹き方を導いてくれる、ということも確実に含まれていると僕は思います。
ではごきげんよう。
ワンポイントアドバイス、文字では限度もあります。
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