和楽器の生産数が減り続けているという話題。

このお話がちょっと話題になっているので、僕なりにだらだら話そうかなって思います。

https://www.asahi.com/articles/DA3S13908421.html

 

減少して大変です。
確かにそうです。

でも、これは今、言っただけで、数年前から、いや、数十年前からわかっていたことじゃないでしょうか。

 

減少したから、大変だ、何かしないと!!

国がなんとかしろ!伝統を守れ!

個人個人でやらねば!!

 

って急に思った人は、黙っていた方がきっといいです。

伝統芸能が滅びるのはまずい!

 

って思っている人も、黙っていた方がいいかもしれない。

1つ言うと、伝統芸能は先に滅びません。
先に滅びるのは、伝統芸能を残す人を支える人々が滅びます。

それにより、伝統が滅びるかも知れませんが、それを残すことが役目の人がいる限り、残ります。
ひっそりと残ります。

 

では、どうするのか。

 

伝統、伝統、歴史ある伝統!伝統の音楽にこそ価値がある!

伝統芸能のための楽器!それに興味のない人間は無価値!!

本来の音楽をする以外に意味がない!ただの楽器ではない!伝統楽器なのだ!!

 

という状況から楽器を解放してください。

伝統楽器をただの和楽器にするのです。

日本の人々のそばにある、傍らにある、日常にある楽器にすることが大事なのです。

伝統楽器ではなく、民族楽器。日本の楽器。

そうでなくても少なくとも、楽器、という、縛りのすくないものにしないといません。

 

 

大雑把に、江戸時代から現在までの中に、いろんな変化があります。

もう、想像できないくらいにいろんな変化があります。

庶民の楽しみだったものが伝統芸能になっているものだってあります。
娯楽だったもの、俗だったものが伝統芸能になっています。

そうやって価値をつけて大事に守ることも意味があるからです。

ですが、それだけに盲目的になってしまうと、本来その楽器はなんだったかを忘れてしまうのです。

楽器は大衆のものだったのですよ。

楽器を作る職人さんの伝統の技術を守る方法はこの楽器を解放することです。
限定せずに、広く開放することです。

伝統の技術をもつ職人さんたちは何一つ悪くない。
その楽器を使ってどんな時間を、どんな時代を作ってきたか、過ごしてきたかという側に問題がある。

可能性と魅力にあふれた楽器をある1つの価値観の中に閉じ込めようとしてきた。

これが問題だ。

 

そこから解き放つこと、動き出すことで、今より少しは状況がよくなると思います。

 

和楽器が興味のない音楽をする楽器だと認識されている事実に気がつかなければいけません。

酷かも知れませんが、これが事実です。

その段階で、何をすべきか、何ができるか、どう動けるのか。

 

若者たちの楽器への興味も、すでに興味のある、ゲーム、アニメ、好きなバンド、その中で、使われているから、和楽器に少しだけ興味が生まれたのです。

その興味を大切にしてあげないと。その興味に意味を感じないと。

まちがっても、伝統ある和楽器の魅力にようやく気がついたか!という尊大な態度を取るのは絶対にいけません。
くれぐれも、認識してください。
日本人の和楽器への認識は、基本的に興味のない音楽をする楽器、お正月の楽器、なんですよ。

 

長くなったので、明日にも続きます。

 

ではごきげんよう。

 

 

そんな考えの僕が、初心者対象の講座を開きます。
和楽器バンドがきっかけで尺八に興味を持った方には最適化もしれません。
和楽器バンドの神永さんの著書を教科書に3ヶ月6回の短期の尺八講座です。
(ご本人許可済みです)

詳しくはこちら↓

【おしらせ】3月からあのバンドの尺八奏者さんの著書をテキストにした短期間の尺八講座を開講します。(ただし新潟市で講師は僕です)


ワンポイントアドバイス、文字では限度もあります。
もうちょっと詳しくって方は、ぜひレッスン受けに来てください。
上達のお手伝いさせていただきます。お問合せ、お待ちしてます!

☆Twitterあります!フォローよろしくお願いいたします。

尺八:鯨岡徹のTwitter
https://twitter.com/kujira108

☆YouTubeあります!チャンネル登録お願いいたします。
いさなミュージックチャンネル
https://www.youtube.com/user/isanamusic

TOP