クセの強い吹き方で尺八を吹いてきました。

昔の僕は、思いっきり下手くそだったと思います。

今ももっと上手くなりたいと思って練習を続けていますが、その頃と比べれば多少ましになりました。

 

もう下手くそ、というかクセの塊というか、クセが強い!という吹き方で。

 

(ここでいうクセ、ってのはいわゆる癖ではなく、独特の感じ、とか個性的な感じとか、そういう言葉で受け止めてください。)

 

楽に吹く、気持ちよく吹く、爽快に鳴る。

 

という今の僕の考えや、音のイメージとは真逆にありました。

 

苦労して吹く、一生懸命吹く、キンキンに鳴る。

 

みたいな。

 

大きな原因は、口です。

唇です。

こうしないと音がでないだろう、と口をぎゅっと横に引いて口を作って吹いていました。

 

尺八だから、楽器だから、なにかこういう感じでやらないと音は出ないだろう。
音が出にくい楽器だから、自分で一工夫しなきゃいかんだろ、と考えすぎて、口を作っていました。

そして、そこそこ上手になっていくので、その方向性に間違いはないと思ってしまっていました。

問題はここです、間違っていても、そこそこ上手になってしまうという点です。

 

ちゃんと音も出る、譜面も読める、指も動く、楽理も理解できれば、免状もとれる。。。

 

だけど、その音は今思うと、未来のない音だったと思います。

閉塞感しかない。

上手くなりたいと思っても、限界が来る、本当に上手い人の音色と比べたら決定的に違う。

 

でもなんとかして、僕は上手くなりたかったんです。
自分の限界を超えて、あの音、僕の体を走り抜けた衝撃のような、あの音が出したい!と。

 

いろんな人の吹き方をみたり、マネをしたり、クセをクセでねじ伏せるような、よりクセが強くなるような。
そんな吹き方でも、バキバキバキバキっと音が鳴る日がきました。

 

だけど、再現性が低いんです。

楽屋ではバキバキに吹いていても、本番だとひょーっろーーーって。

クセの強い吹き方の限界だと思います。

しかし、この限界を超えたクセになったら、もうそれは、その境地なんだと思います。

でも僕は、そうじゃないなと思いました。

もっと再現性の高い吹き方にならないといけない。

クセのない吹き方(当時はそうおもってなかったです。)にしないとダメだなと。

 

そして、僕は吹き方をがらっと変えることにしました。
当時の吹き方、力を入れて口を閉じる、口を横に引く、片っぽはより強く引く、首の筋力を使う、過剰に喉に圧力をかける、過剰に唇の穴を抜ける空気に圧力をあたえる、べろをガンガンに引く、口の中を広く広くする。などなど。

すべての、過ぎたるは、見ざる言わざる及ばざるがごとしの状態が、自然とバランス良く導き出されるようにするためです。

 

これらを主導して動かすのではなく、自然と導き出される力、バランスを感じられるようにしてゆきます。

 

 

次回につづきます。

 

 

ではごきげんよう!

 

 

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