平成もそろそろ終わりになりますので、今日もちょっと昔話をさせてください。
20年くらい前のお話です。お付き合いください。
大学生になって邦楽部の活動の中では、いろいろな演奏を聴く機会がとても増えました。
プロの演奏を聴くことも、小編成だったり、音楽集団の様な大編成のものも、コンサートに足を運ぶようになりました。
もちろん、愛好家の方の演奏を聴くことも増えました。
そして、部の活動とは別に、東京に遠征したり、講習会を受けたり、合宿に参加したりと多くの刺激を受けるようになりました。
そんな中でふと思ったことがあります。
「やっている人だけが楽しい楽器なのかもしれない。」
ということです。
一般の人にとって、和楽器のコンサートを鑑賞するという行動があまりにも少なすぎる。
和楽器愛好家の人にとっても自分が取り組んでいる曲がプログラムにあるから、聴きに行く、自分の勉強のために足を運ぶような感じ。
もっというと、自分がやらない曲ばかりのプログラムは聴きに行かない。
もしくは、先生に命令を受けたのか、自らの意志で来たのか、どんなことをやっているんだろうと敵情視察かのようにやってきて、録音禁止なのに録音していることがバレバレのご様子のお客様とか。
まして、やっていない人にとってはもっと興味もなく、コンサートに足を運ぶ様なきっかけなんて、一体何があるんだろうか。。と感じていました。
お友達が出演するから、ということで足を運んでくれる方も、そうそう何度も義理でお付き合いはできない。
まあ、義理でお付き合いで聴きに来るものですから、楽しくもありませんし、また来たいともおもいませんよね。
地方では演奏会、コンサート当日にいってもチケットが余っている。
前売りで購入、予約して購入するなんて、考えもしないことが当たり前です。
やっている人だけが、やっている人だけのために、そして自分のためだけに和楽器を演奏していたら、だれも興味なんか持ってくれないだろう。
人口の多さに支えられている都市部では気がつきにくいものですが、衰退は地方からやってきます。
この業界には未来がない。
と思い、尺八を吹くのは大学までだなと思っていました。
卒業後は、尺八を置き、和楽器と縁のない人生を送るだろう、と思っていました。
そんなとき、僕は大学を留年します(笑。
いや、(笑、じゃねえよ。
僕の人生にとって初めての挫折でした。
その程度が初めての挫折なんて、たいしたことない人生でしたが、本人にとっては結構な問題でしたね。
ま、結局は開き直る力を手に入れたり、人に優しくなれたり、破滅的選択肢をとることに怖さを感じなくなったりと、その後を楽しく生きられるきっかけになったのではあります。
さて、
和楽器、邦楽に限界を感じ、未来がないと思い、尺八を置くことを決めたわけですが、僕いま演奏家として、プロとして生き延びております。
そうなるきっかけの話はまた明日にでも。
では、和楽器の、邦楽の、尺八の新しい未来を支えてくれる、新しく尺八をはじめた方に向けて、尺八の持ち方を説明いたします。
動画をご覧ください。
左手で楽器を持たないように注意してください。
右手で持った中指、親指が中心となって、左手は楽器を止めずに動きに追随するイメージです。
当てる位置がズレたり、メリカリ、首・顎による操作が上手くいかない場合は、左手が原因かもしれません。
左手は添えるだけです。
すみません、スラムダンク世代なので。これが言いたいだけです。
「先生尺八が吹きたいです。」これも言いたい、あ、でも似たセリフを泣きながらいったエピソードがあるなぁ。いつか書きます。
ちなみに下管の持ち方は前のブログに書いてあります。
ではごきげんよう。
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