尺八を辞めようと思っていたのに、現在演奏家としてプロ活動をしている理由の原点

平成も残すところあとわずか、ということに甘んじて、昔話をさせていただいております。
お付き合いくださっている皆様には大変感謝申し上げます。

今日は、いよいよワンポイント動画もない、ただの思い出話でございます。

 

 

大学を留年した男がどうなったか興味のある方だけ先にお進みください。

 

 

 

前回のお話をお読みでない方は先にこちらから。

大学生のころに邦楽に未来がないと思った理由と尺八の持ち方動画つづき。

 

さて、お話を続けます。

そんなころでしょうか、地方である新潟県のさらに地方の小さな市で、プロの演奏家によるコンサートがありました。

ちいさな町です。ちいさな町に立派なホールがあるという田舎あるあるです。

業界では有名な演奏家です。
僕には憧れの演奏家で、講習会があれば足を運び、自分に近い新潟、富山で出演されるコンサートがあったら可能な限り足を運んでいました。

ですが、田舎の小さな町にとっては、一般の方にとっては、テレビに出ているわけでも、ありませんからまったく知らない演奏家だと思います。

ですが、結果、会場は超満員。

老若男女、年齢も様々、和楽器のコンサートを聴きに来るという雰囲気とは違う感じで、町のみなさんがイベント、娯楽として集まったような雰囲気でもあります。
おそらく主催者や関係者が、熱心に声をかけて足を運んでもらったんだと思います。

僕は、そういった主催者、関係者のみなさんの熱意、すごいな。と本当に思いました。

そしてこれだけの人たちに、今日の出演者の音が届くことになるなんて、一体どうなるんだろう。今日、和楽器にあまり興味なく、なんとなく会場に足を運んだ方、初めて聴いた方たちは、和楽器に対してどんな印象を持つのだろう。。。

と、不安と期待と複雑な気持ちを抱えていました。

 

ですが、その気持ちは一気に吹き飛んで、衝撃にかわりました。

 

演奏は、魂を貫くほどの衝撃でした。
それをこえて、客席の反応が本当に衝撃でした。

 

一曲が終わるたびに、客席からは感嘆の声、息がもれ、盛大な拍手。
思い出、記憶の補正がかかっているかも知れませんが、本当に凄かった。

開演前に、かえりたいーとか言っていた子どもも
開演前はホール内飲食禁止なのに、漬物をたべていたお姉様方も。
奥様の付き合いで仕方なくきていた様子のお父さんも。

みんなが衝撃を受けていた。
音楽にも音にも。

なにより、女子高生がわーきゃー言ってた。
和楽器に興味なさそうな、女子たちが、女子高生たちが、きゃーきゃー言ってた。

今の時代はイケメン奏者とかの活躍の場が増えてきているから、女子高生のわーきゃーがあるかもしれませんが、当時、いまから17、8年前ですかね、そのときは考えられませんよ。

演奏者はかっこいいダンディーとはいえ、おじさまです。
それでもこの、世代を超えた、老若男女のわーきゃーを体感したのです。

終演後のCD売り場は長蛇の列、サイン会も長蛇の列。

和楽器の演奏が引き起こしたわーきゃー。

 

 

 

僕はこの光景をみて思いました。

 

和楽器に未来がないなんてことはない!

和楽器のポテンシャルはもっと凄いところにある。
僕ももっとこの楽器を勉強して、練習して、すこしでもあの音に近づきたい。

そして、女子にわーきゃー言われたい!

 

と。

 

 

 

今思うと一人のバカが生まれた瞬間です(笑。

 

 

それから、まあいろいろありましたが、現在なんとか演奏家として生きております。

不平不満、疑問点や問題点、こうしたらいいのに、ああしたらいいのに、なぜこうしない、ああしない、を偉そうに言っているだけの自分にならない。そんなのかっこ悪すぎる。

言ってどうなる???誰かがやるの?いやない。
自分がやるしかない、実践してゆくしかない。

「自分が絶望したことや期待外れだったことを変える。違う結果を出す。」
「自分が望むこと、希望、期待することを誰かに期待しない。」

自分が取り組んで、自分でやってみることを活動の中心にしました。

いろいろな試みを通じて手応えを感じたり、そうでなかったりと、チャレンジし続けてきました。

 

そして、今もチャレンジの途中です。
多くの人に支えられて、応援していただいて、許していただきながら進んでこれました。
これからも、薫風之音の応援をなにとぞよろしくお願いします!

 

 

いまだ、女子にわーきゃー言われていません。
わーきゃー言われるまで、頑張ります。

 

 

ではごきげんよう。

 

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