たまに書く同じような話。自分の活動を支える資金は何かを考える。

芸術、アート、アカデミック、伝統の保存、これらの活動を支える資金は、支援者、パトロン、助成金などが中心。
なので、これらの音楽は、聴衆の方向を向いているかというと、そうではない。

先端を探求すること、歴史を保存すること、支援者や、パトロン、に向かっているし、助成金が得やすくなる方に向けられている。
音楽を聴く、という行為は狭い方向に向かっており、広げる、広がるという行為とは、正反対の位置に立っていると考えなければいけない。

ならば、こういったスタイルで音楽に関わっている人たちは、どのようにすべきか、少し考えればいい。

演奏者は、芸を極める、探求する。文化として保存する、そのことに熱意と情熱を燃やす。

それを学ぶもの、聴くもの、応援するものは、積極的な応援、支援、資金を演奏者に対して惜しみなく行うことが求められる。
その母体もすくないだろうから、一人一人の負担は大きい。自分が気に入らないものを叩いたり、否定している暇なんて一切ない。

 

それと対をなすものは、

 

エンターテイメント、娯楽、といった活動を支える資金は、観客のチケット代、CD,グッズなどの売り上げ、企業協賛、コマーシャルなどが中心。
なので、これらの音楽は、聴衆へ向かっている音楽だとはっきり言える。

いかに客席が反応するか、熱狂するか、ということに心を向けている。
なので、音楽の追究、探求すること、その探究心は、前述のものとは、違うところに向けられている。

客席の熱狂がなければ、企業協賛、コマーシャルからの資金は得られなくなるから、客席の熱狂や世間の反応などへ意識をしっかり向けていないと成立しなくなります。
エンターテイメントとしての娯楽としての役割、聴衆の興味、楽しみをより熱狂させることに向かっていかないと、軸がぶれてしまう。

応援するものは、コンサートに行き、いけなくともCDを購入し、応援する。企業にも受けの良いアーティストだと知ってもらうように応援する。
売れてゆくことに母体は大きくなるので、負担はそこまでではないし、熱狂すれば負担とも思わないでしょう。
これから、という演奏者は、小さなことでも応援してもらえると、とても励みになるし、変化にもつながる。
推しのアーティストは積極的に応援してゆくことがとても大事になる。

この要素を大事にしている演奏者が取り組んでいることを、迎合、軽い、軽薄、など、はやり廃りがあり、消えゆくものだと揶揄することは圧倒的に的外れである。

 

 

どちらが「良い」「悪い」の話ではないです。

「違う」ということです。

 

これを理解している方が邦楽の業界には少ないかな、といった印象です。
演奏家、愛好家、プロ、アマチュア、生徒、いろいろな立場があります。

ご自身の活動の資金の流れ、配分などをよくよく考えて見ればわかります。
自分が大事にするもの、大切にしなければ行けないものが。

また、どうしたら、自分がなりたいものになれるかがわかるかも知れません。

 

演奏者は、自分の軸が何かということをしっかり考える。
そのやり方、アプローチを間違えると、目的は達成されない。

自分と同じ目的の人もいれば、自分と違う目的を持って、音楽に真摯に取り組んでいる人もいると言うことです。
目的や手法がちがうものを、違う方からの視点で、評価、批評することは、めちゃくちゃ意味のないこと、不毛なことになることを理解しなければいけない。

 

ですが、芸術至上主義に支配されながら、娯楽的エンタメ的要素を取り入れようとして、中途半端な形になっているのがほとんどなのが、現在だと僕は個人的に感じています。

振り切っているものだけが、認知され、流通している。

 

・・・という視点は平成までの考え方かしら、令和は、またここからさらに発展するような考え方が必要なのかな。
そうはいいながらも、時代というくくりで考えるから、積極的な変化や進化などが停滞する気もする。
「今」はもっと流動的で、変化に富んでいて、とどまっていることはないから、それに対応することは常に考えておくべきことだな。

 

僕は、お客様が楽しんでくださること、たくさんのお客様に会場に来てもらえること、を一番に考えています。
演奏、コンサートもそういった精神でやっています。
レッスンも生徒さんが楽しめるようにと考えています。

なので、薫風之音や破竹は、和楽器が身近に感じるような、和楽器に親しみを持ってもらえるような、楽しいコンサートになるように考えています。

そんな和楽器のコンサートを聴きに行きたいな、そんな和楽器コンサートがあったらいいな、って思っている方がいらっしゃったらぜひご来場ください!
よろしくお願いします。

 

ではごきげんよう。

 

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