大甲音マスターへの道、第三回です。
今回で一旦、最終回といたします。
前回、前々回のブログを読んでいない方はぜひ読んでください。
悟空に学べってどういうこと!!
真面目に話しております。
みなさんご存じのドラゴンボールですが、対セル編の悟空と悟飯が精神と時の部屋で修行してたどりついた答えです。
超サイヤ人で普段から過ごすことによって、最大限のパワーを出す。ということです。
ベジータ、トランクスは、第2段階、第3段階とパワーを上げることにより、体力の消費も激しく、パワーに偏るあまり、スピードも落ちるという不完全な状態となってしまった。
今の力では、セルに通用しないことがわかって、絶望するトランクス。
あああ、これ以上はネタバレになるので、みなさん、ドラゴンボールを見てくださいね。
すべては充実した乙音を鳴らすことが大事なのです。
さて、尺八の話に戻ります。
前回の動画の中で紹介した、ロや、レや、チの3倍音を吹いてみましたか?
動画で、実際にやっているので、みてみましょうか。
まとめなので、ちょっと長くなってしまいました。
ロの3倍音は、チの音程
レの3倍音は、ピの音程
チの3倍音は、四の音程、ていうか、四そのものです。
が出ます。
大甲音に分類される、四、はチの三倍音で鳴らしている音なんです。
そうなってくると、唇を絞ってとか、息を早くとか、そういったのではなく、チの響きの中から3倍音を狙うということなんです。
指使いをみて、その指で思いっきり吹けば大甲音が鳴る!と考えるのではなく、「基音となる音は何か」を考えて、「その何倍音なのか」を考えて吹くことが大事です。
ツの3倍音で鳴らす「ハ」の音程や、ロの3倍音で鳴らす「チ」は、ピアニッシモなどの場面で使ったりします。
ピアニッシモに向いているということは、大量の息や強い息で吹かなくても、音になるということですよね。
大甲音、という言葉に騙されてしまって、「四」などをおもいっきり、力任せに吹いていませんでしたか?
大甲音ほど丁寧に繊細にポイントや息の流れを想像して吹くことを考えてください。
おそらく、大甲音が上手くならないときの原因として考えられるものの一つは、
吹きすぎ、高い音だとおもって、頑張りすぎ。唇閉めすぎ。
ではないかと思います。
これは、極端に言えば、乙音と甲音の境目、乙ハ、甲ロという流れでも起きる現象です。
一生懸命吹けば音は出ますか?
初心者の頃を思い出してください。
がむしゃらに吹いても音は出ませんでしたよね。
冷静に、適切な場所に、適切なポイントに息を当てれば音が出ましたよね。
甲音や大甲音を出そうと、唇を強く閉じていたり、力一杯吹いているのは、初めて尺八を手にした人ががむしゃらに音を出そうとしている状況と同じです。
たとえそれで音が出たとしても、、、、というのは、みなさんよくわかっていますよね。
甲音を出す吹き方、
大甲音を出す吹き方、
を固定化して、唇を作って、息を強くして、力一杯吹く、という状態を作るのはオススメしません。
(これが、超サイヤ人の第2段階、第3段階になって、セルに通用しなかったべジータ、トランクスなのです。)
このシリーズの第一回にすでに一番のヒントを書いていました。
それは、
しっかりとした当て方、しっかりとした息、バランスのとれた息の流れで、充実した、豊かな音色の乙音を出しましょう。
唇を閉めずに、息を強めずに、べつの何かで甲音に移動する感覚を手に入れることができるのがスタートです。
ここが考え方の基準になります。
これです。
普段から、充実した音色、豊かな音色、を目指して吹くことがとても重要です。
倍音構成をみることが出来るアプリもたくさんあります。
自分の音色を視覚化することで、多くの気づきがあるかもしれません。
ちなみにこれが試しに計測してみた僕の乙ロの倍音構成です。
赤い線が乙ロを鳴らしたときに動じになっている倍音です。
一番左が本来の基音となるべき周波数です。
この音の場合、やたら高い倍音が目立ってますね。
大甲音だけを出す吹き方にこだわって、それを練習だけしていても、きれいな大甲音、安定した大甲音は手に入りません。
基音となる乙音をしっかり鳴らしましょう。
乙のレ、乙のチ、甲ロ(4孔開け)をしっかり鳴らす感覚を練習しましょう。
普段から超サイヤ人で過ごす。
普段から大甲音の成分まで含んだ、音色で吹ける様にする。ということです。
すべての音の基音となる乙音(ロツレチハ)の音色をよくすることが大甲音マスターにつながりますよ。
甲音ももっとスムーズ鳴るようになります。
がんばってください。
急がば回れです。
ではごきげんよう。
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