尺八のレッスンや指導において指導者が持つべき責任とは?

尺八教室を始めよう、尺八を教えよう、と考えている方へのアドバイスや参考になればシリーズ。

さて、レッスンする際に

お金をもらおうと思っていますか?
無料でやろうと思っていますか?

さて、どちらでしょうか。

月謝や会費をもらう場合は、よく考えてください。
それは、生徒さんに指導するという責任がはっきりと生まれます。

生徒さんへの責任です。
生徒さんを満足させるという責任が生まれます。

今回は、生徒さんから、お金をもらって指導をする、ということに関する僕の考えを書きたいと思います。

 

若さゆえ、尺八に純粋すぎるゆえの過ち

まずは、僕の失敗、反省を書きます。

今では、なんだか人の良さそうな尺八だるまのような、ワンポイント講座!とかいってYouTubeでもヘラヘラしていますが、20代、30代前半の僕はもうめちゃくちゃとんがっていました。
ナイフみたいにとがっていて、触るもの皆を傷つけるくらいに、とんがってました。

やりたいこと、実現したいことのために、ストレートに自分の思いを表現したり、訴えたりしておりました。
文句、愚痴、ああだこうだ、偉そうに言ってました。僕にムカつく人も多かったと思います。
でも僕は、言うだけじゃなくて実践して必死で動いていたので、口ばっかりじゃなかったのも事実です。
口で言ってるんですから、実践しないと。まずは自分で実現するという強い意志もありました。
ただもっと、良いやり方があったんじゃないかと、とんがりすぎていた自分を今では反省しております。
若さゆえの過ちなんて、シャア少佐ですら認めたくないものですが、僕は自分自身の過ちを認めます。

レッスンにおいては、自分が尺八が下手だったから、練習すれば、努力すれば、誰もが、僕くらいに吹ける様になるだろうと。
回り道せず、効率良く指導をして、上手に吹ける人を早く増やしたい。
そんなくらい吹ける人が増えれば、地方でもきっとなにかできるかもしれない。

と思って、無我夢中で活動していました。
自分自身も必死だったのと言うことも合わさってレッスンも、ガツガツでした。
内容的にも、進行具合も、ハイスピードだったかと思います。

当時の僕にレッスンを受けて、なんか違うな、とか、しんどいな、とか思った方もいらっしゃると思います。
申し訳ないことをしました。本当にそう思います。

僕は、単純に「みんな、上手くなりたいだろう。」って思っていたんです。

だから自宅での練習もそれなりにすると思っていました。

でも、そんなのは人それぞれなんだって、気がついたんです。
そして、この状況って、満足しているの僕なんだって気がついたのです。

生徒さんが上手くなって、満足、満足。ってのは僕なんですよ。
生徒さんが満足している割合がとっても少なかったんです。

これじゃあ、ちがうんです。

 

アホみたいな気づきでハッとする。

あるときに、僕の作曲の師匠の川崎絵都夫先生にこんな言葉を言われることがありました。

「普段の生活の中でいろいろなことに時間をとられる中、レッスンにくるという時間を作るだけでも、普通の方には大変なんだよ。」

正直、こんな当たり前のことなのに、目からうろこでした。

 

そうか、僕はプロだけど、愛好家の人はプロじゃないんだ。
(こんな言い方をすると失礼かも知れないけど)

 

アホみたいな気づきですが、これすら気がついていない場合が多いのです。

 

 

うん・・・・。

 

 

読めば読むほど、アホみたいな気づきで、大きな文字にするのをためらうくらいなんですが、まじでこれ気づいていない場合が多いです。

 

 

上手くなることだけが目的ではない。ということです。

もちろん、上手になることを前提としていても、

自分が楽しむこと、が最優先な人も大勢います。
教室に通うことが好き。な人も大勢います。
先生に会いに来るのが好き。な人もいます。
先生と一緒に音を出すのが楽しい、人もいます。
自宅だと思い切って音が出せないから、レッスンのときにおもいっきり音を出したい。人もいます。
忙しい日常の中、ようやく確保しているレッスン日だけでもしっかり先生と練習をしたい。という人だっています。

人それぞれ、本当に違う。

そういったそれぞれの生徒さんが望む、それぞれに違うことに対応して「それぞれの好き・楽しい」に対応することが僕は「指導する責任」だと考えます。

だから、たとえば、生徒さんが
「忙しくて練習出来ませんでした!」といってきても「じゃあ、今一緒にやりましょう!」で充分なんです。
「先生と一緒だとできるんですが、家で一人だと出来なくて」といわれたら、「今一緒にやって家では、無理してしなくてもいいですよ」とかいっちゃいます。

今のところ、僕がとっている方針としては、
「好き、楽しい、と思ってもらえる」ように、そして、「もっと好きになる、もっと楽しくなる方法、を教える。」と思っています。

もちろん、生徒さんが褒められたりすると僕だってうれしいです。
でもそこに生徒さんの満足が含まれていないとあくまで僕の満足でしかなくてまったく意味がないと思います。

まだまだ、どうやったら良いんだろうと悩んでばっかりですし、まいったなーとおもったり、こまったなーとおもったり、納得のいくレッスンも指導も出来ていないし、生徒さんを満足させることも出来ていないだろうし、これからも努力をしなければいけないと思っております。

もちろんそんな僕でも「きっちり練習しないと!」というときも、もちろんあります。
それはどんな場面か、これも「責任が発生する」という言葉で説明できます。これはまた別の機会にお話しします。

 

さて、次回の話題は、なぜ、アホみたいに簡単なそれが出来ないのか?

さてさて、ここまで、だらだらと書きましたが、
「生徒さんに合わせて指導する。」こんなこと、当たり前なんです。

だけど、当たり前のことなのに、出来ない場合が多いのです。
出来ない、出来ていないから聞こえてくる声がたくさんあります。

なぜ、出来ないのか、僕なりの考えを次回書きたいと思います。

 

 

ではごきげんよう。

 

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