そう思ってください。
そう思ったら、みなさんが生まれてこの方、操ってきた声、の出し方がそのまま尺八の吹き方に応用できます。
てことは、みんな初心者じゃないんです。
おぎゃあと生まれた赤ちゃんだって大きな声を出して泣きます。
さすがに赤ちゃんには難しいかも知れませんが、「あーーー」と張りのある、大きな声を伸ばせる方は、同じような音を尺八でビシッと鳴らすことが出来ます。
声を出す、という動作、そのときに使っている箇所、をよーくサーチしてみてください。
体の隅々まで神経を巡らせて、感じ取ってみましょう。
尺八を吹く。
と思うと、「吹く」という、これまで生きてきた経験の動作と結びつけてしまいます。
そのため、効率のわるい状態で、尺八の音を出そうとする結果につながることがあります。
声を出す。
という動作と結びつけましょう。
そして、尺八は吹く、と思わない方が良いと思います。
「鳴らす」と思ってください。
一般的な「吹く」という動作と結びつかないように。
「吹く」と思うから、唇の穴を自分で作ろうとしてしまう。
息の量がたりないのに、大きな穴から息を出そうとしてしまう。
唇の目の前に、歌口、音の鳴るポイントがあるのに、それを無視して吹いてしまう。
(まあ、どんなに言葉遊びをしても実際に吹いているので、吹くという感覚は否定できませんが、一般的吹くという動作で尺八を吹こうとするのは直結させない方が僕は良いと思います。)
これでは、いつまで経っても尺八は鳴ってくれません。
空気が振動して、音が鳴る。尺八が鳴る。
とても変った動作、なにか特別な動作をしなければ行けないかも知れないように思えますがそんなことありません。
これまでの生きてきた経験の中の動作を、理由を考える、試す、少し変化させて試す、といったこと重ねれば、ものすごく自然な動作だと導き出されます。
声は息がながれて声帯が振動して声になりますよね。
このとき、息を吐き出している、息を吹いている感覚はありますか?
きっとないと思います。
尺八も同じです。
息が振動して音になります。
ならば、声と同じように、息を吐き出している、息を吹いている感覚はないと感じた方が、自然な動きに近づくかもしれません。
僕は息を吹いている、とか息を吐き出している、という風には感じていません。
やっぱり声を出している感覚に近いです。
そしてそれが、尺八を鳴らすための動作をしているといえます。
下唇の目の前にある、歌口。
空気の玉を飛ばしして的に当てるような感覚で吹いていますか?
僕は違います。
空気はもうそこにあるので、的の当てるとかではなく、もうすでに触っている、タッチしているとすら思っています。
下唇と上唇のあいだにある空気を掴むように、振動するように、空気の流れを作ることがとても大事です。
感じ方は人それぞれだと思いますが、今日の僕のヒントが誰かのお役に立つことを祈っています。
ではごきげんよう。
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