僕の「吹く」と君の「吹く」に違いがあるのは当然さ。同じになれたらいいよね。【その2】

前回の続きになります。
まずは、こちらをご覧ください。

僕の「吹く」と君の「吹く」に違いがあるのは当然さ。【その1】

 

言葉での説明は、受け止め方が違えば、大変なことになります。

発信する側も、共有・共感出来る、しやすい感覚で説明してあげることを心がけなければいけません。

 

スイカの種飛ばし世界選手権に出場したことも、それに向けてトレーニングしたこともない人に、

「スイカの種飛ばし選手権で世界一をとったときのあの飛ばし方の感覚なんだよね」

っていっても共有・共感してくれる人はまずいないと思います。

いてくれたら、それはあなたの考えや思いをなんとか汲み取って、感じ取ろうと努力をしてくれる。
そして、とても想像力が豊かな方です。あなたにとって大切な存在となってくれるかも知れません。

 

そんなのは希有ですから、もっとも重要なことは、

発信者は、共感しやすい言葉選び、だれもが経験していることに置き換える努力。
受け取った言葉による動作が、イメージと近いものかどうかみて、違えば別のものを試す。

受け手はお手本を正確にものまねをすること。
自分はこうだからと、お手本にすり合わせることを一切考えないのではなく、こうかしら、もしかしてこれかな、とすり合わせてみる。
そして、疑問をそのままにしない、聴く、相談する、確認する。

自分の分かる範囲で、わかるものをやるだけにならない。ってのが大事です。

指導者は、それに対して、さらに答え、ヒント、導きを出して行く。

やるべきことはたくさんあって、それをずっと向き合って行かねばいけないということをお互いに知ることが大事です。

 

そのためには、お互いが観察すること。
その人の説明や感覚をじっくり考えること。

簡単に自分のやり方、自分の分かる範囲、自分の知識に、置き換えないこと。
わかるところだけを、わかるように、理解しているふりをするのは良くないです。

上手くなる人、出来るようになる人は「まず、やってみる」人です。
そして、疑問点や分からないことを聴き、解決し、ポイントを見つけます。

わからないことを分からないままにしません。

人に話したり、相談したりもします。
多くの人は、これができません。

できないので、自分の分かる範囲で分かるものだけをやることになるので、大きな成長や変化はえられません。

そして、大事なのは考えるのを辞めないことです。

考えるのを辞めてしまった方が楽ですから、ほとんどの人が考えるのを辞めます。

習う側は、才能がないから、時間がないから。
指導側は、伝統だから、昔からだから、それが普通だから。

いろんな理由で考えることを辞めようとします。

 

そうではなく、お互いにコミュニケーションをとりながら、お手本をしめしながら、いろいろな動作に置き換えて、少しでも引っかかるものがないか、共感出来るものがないかと、提示し、疑問に思ったことを聴き、納得いくまで確認をする。

ゴミを吹き飛ばすように「フッ」って言われたら、そのいった人が行っている動作、息の様子、速度などにも注意を払う。
そうしているゴミは?大きさは?どれくらい飛ばした?

ろうそくの火を消すといわれたら、そのひとはどうやってろうそくを消そうとしているかをよくみる。言葉だけでは伝わらないものが確実にあります。
何本のろうそくを消すの?距離はどのくらいの?

スイカの種を飛ばすように、といわれたら、こいつ本気で優勝狙ってるな!?という様子が透けて見えるかのように注意してみる。
自分が試してみたときに、上手くいかなかったらこれじゃあ優勝できない!!って本気で思ってください。

 

受け手は、こうかな?こうかな?こうしているからこうかな?と推測しながら、類推しながら、自分の体で試してゆきましょう。

私のやり方だとこうだから。のままだと、感覚の共有、言葉の理解は、困難です。
自分の知っている範囲、理解の範囲の中だけにとどまらないようにしましょう。

 

先生の説明中に、先生の姿や動作をみないのは、問題外です。

楽譜を見ていたり、手を止めずに自分でやってみたり、関係のないところをみていたり。。。。
自分との違いはないか、自分の体を思ったように動かせているかに意識を注いで観察をすることが大事です。

 

まねをする。

 

何の説明や、ヒントもなく、まねをしろ!見て盗め!といっているだけなら、最悪です。

まねをしやすいように、誇張したり、大げさにしたり、工夫して伝えることをすべきです。

あの手この手と、共感出来ることはないか、共有できることはないかとヒントを提示してくれる状態なら、受け手もしっかりとそれに答えましょう。

お互い共感・共有する努力をとらなければ、技術、体のコントロール、実演、の伝達は難しいのです。

 

なので、この説明が腑に落ちた!このお話で体が動いた!というお話は、僕にとってもとても意味がありますので、メールやメッセージをもらえるととてもうれしいです。

 

出来る人の、出来てしまう言葉だけで完結している場合もあります。

伝える側も、最適なのか、ほかの伝え方がないか、出来ない(知らない)人もできる動きなのか、をよく考えて丁寧に説明することを心がけたいですね。

 

僕も気をつけます。

わかりやすく伝えるということを考えたり、ものまねをしやすくする、ということをかんがえたら、ものまねをしている人のまねをすると、ものまねしやすい気がするところに、なにかヒントがあるのではないかと思っています。
あまり、ものまねをされなかったタレントさんなんかも誰かが発明のようなものまねをした瞬間にいろんな人がものまねしやすくなるような。

 

ではごきげんよう。

 

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