*和楽器、伝統音楽で、「全身でリズムとろう!」なんていったら、フルボッコにされることが容易に想像つきます。
反射的に批判、非難するのではなく、冷静に落ち着いて、最後まで読んでいただければと思います。
和楽器だから、伝統だから、そんな練習方法は昔にはなかった、という理由で、今にあった方法から目をそらすのはいけません。
時代の変化や、環境の変化で、それまで当たり前だった入り口が、遠いものになっていることはたくさんあります。
いかに入りやすい入り口を用意し、効率の良いルートを案内し、楽しみを増やすか、深部まで探求するかを試行錯誤しなければ、未来はありません。
伝統楽器で伝統音楽のみをしていた時代。
日本の伝統音楽が、伝統というよりもまだ、大衆的であり、一般に近かった時代。
西洋の音楽が一般化する前の時代。
といった時代、世代、とはもういまは環境が大きく違います。
そういった時代に楽器を学ばれた方の感覚による指導の内容のみで現代の人が、学びやすく、理解しやすく、効率良く上達出来るのか。
冷静に考えれば、違うことは良く分かります。
現代においては、「伝統のものを学ぶ」というものがより尊いもの、困難な時代になっています。
「伝統のものを学ぶ中で、得たものを応用して、新しいもの、現代のもの、未来のものを演奏する」
といった時代はとっくに終わっていて、
「身近な現代のものを効率良く学ぶなかで、演奏の基礎を作り、それを応用して、理解の難しい伝統のものを学ぶ」
という時代になってしまっているのです。
こんなことをいう人もいるかと思います。
「よーーーぉっ」「パン」っていうのが日本人ならバシッと出来るのは当たり前だから、日本的間の取り方も当たり前に出来る。
乱暴ですよねー。
これだって、予備拍があって、タメがあって、きっとこうなるだろう、という予測の元出来ることなので、音楽とは違います。
リズム感とも違います。
これが出来るから、「間」「呼吸」が分かるというはむちゃくちゃです。
でも、これを入り口にして、リズムの感じ方、合わせ方を感じる要素を説明して実践してゆくのはとても素晴らしいことです。
これがまさに、理解して実践できるようになるということです。
わざわざ、苦労する方法・効率の悪い方法で日常生活から遠い音楽を学ぶ、という当たり前に疑問をもちましょう。
伝統だから、昔からこうだから、に
自分のリズム感を確立する難しさ、それをつうじて他人とのリズム感をリンクさせること(間や呼吸を合わせること)難しいことだらけです。
体を動かすな、リズムをとるな、間と呼吸を感じろ、という物凄い無理難題、遠回りで、生徒さんのリズム感を育てることを放棄しないで欲しいです。
つまり、いわゆる西洋音楽的なリズムの取り方も生徒さんは訓練しないと、学ばないと実践はできないのです。
全身でリズムをとる、体でリズムをとる、足でリズムをとる。
これが出来るようになってから、それを止めてもリズムキープすること、他人とのリズム感をリンクさせること、合奏にまざることが、より高度に出来ます。
体を動かさないで、演奏するには、「全身でリズムをとる、体でリズムをとる、足でリズムをとる。」が体内メトロノーム、脳内メトロノームにおきかわっているのです。
スタートから体内メトロノーム、脳内メトロノームにするんは難しいです。無理だと思います。
置き換えるために、体での表現を先に学びます。
リズム感のスタート地点は、全身でリズムをとる、体でリズムをとる、足でリズムをとる。です。
では、ごきげんよう。
*最後までよんでいただいた方には感謝申し上げます。
「なるほど」と思った方も「いや、やっぱりそれはちがう」と思った方も、それが1つの軸であり、信念です。
正解も間違いもなく、違うアプローチということで、同じ目的、同じ結果を目指していることをご理解いただきたいと願います。
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