「習う必要なんかない。」「習っても意味がない。」諦めているのか、よっぽど才能あふれるのか。なめてるのか。

20代のころ「作曲を習いに行っている。」といったらこんなことを言われたことがあります。

 

 

「作曲は、習ったからできるものじゃないからなぁ。」って。

 

 

 

誰一人、「いいねー」とはいわなかったですね。

「習って曲が書けるなら誰だって書ける。」とかいう感じも多かったです。

 

なんか、かるくバカにされているような気がして、嫌な気分でした。

 

 

いやね、僕だって、確かにそうだと思います。

そう思うからこそ、嫌な気分になったのです。

 

つまり、ひねくれ者の僕には「音楽にしたいこと、表現したいことがないくせに、作曲を習っても意味がない。」といわれているよな気がしたのです。

 

 

でも、僕は書きたい音楽がもうあったんです。

それを、形にしたかったから、音楽にしたかったら、技術的に、知識として、作曲を学びにいきました。

 

「書きたい曲があれば、習いに行かなくても曲は書ける。」

たしかにそう。

そのセリフかっこいい。

でもさ、みんなそんな風にかっこよくできるものじゃないんだよね。

 

頭の中でなる音を1音1音当てながら曲にするのはとても時間がかかる。

つまり、僕は聴音も苦手なんです。

 

和音の種類も、和音の響きも、経験として知らないものがたくあんある。

自分が時間をかけてたどり着くよりも、知識として、技術として学べるものがあるなら、僕は学んで行かした方が良いと思ったから、作曲を習いに行きました。
知識やルールを知ることで、技術的に作曲の手助けになることがたくさんあるからです。

 

2流、3流の人間は、やりたいことがあっても、学ぶこと、先人の知恵を借りること、そして、悩むこと、考えることがなければそのまんまです。

 

1流の才能にあふれる人は、学ばなくても、習わなくても、実現で切るのかも知れません。
でも、もしかしたら、そんな人なんて存在しないのかもしれません。

2流、3流である自分を許すために、ありもしない架空の1流という存在を作っているのかもしれません。

 

野球の野村監督の話で「超2流」という言葉があったのですが、まさにその通りだなと僕は思いました。

もし人のもつスペック、素地があって、1流、2流、3流などといわゆる才能というものがあったとしても、その頭に「超」がつくことを目指すことこそが本質のような気がします。

ただの1流だったら、超2流、超3流だって勝てると思う。

僕は1流ではないと思います。
でも、ただの1流には負けない「超2流・超3流」になりたいと思っています。
(スーパーエリートのサイヤ人の王子ベジータを下級戦士の悟空が超サイヤ人となって越えていったように。)

 

作曲にかんしては、とても基礎的な部分だけしか学んでいたいと思うし、今はほとんどのことを忘れてしまっているかも知れません。
でも、それに使った時間は決してムダではないし、自分の血肉にしっかりとなっています。

 

表現したい音楽、自分の中にある音楽を、自分が一番得意な楽器で人に聴いてもらいたい、という欲求がとても大きな原動力です。

 

 

僕のお話は、作曲に関してでしたが、いろいろな事柄に似たようなことがあるかもしれません。

 

そんなこと、習わなくても、できることだ。

習ってもできることじゃないから。

才能がなければ無理だから。

 

みたいな、言葉が、学んでいる人たち、努力する人たちに非難するかのように浴びせられることだってあると思います。

 

原始的なレベルではたしかにそうかも知れません。
でも知識、知恵、技術を学べば、実現できるかもしれない、わずかな才能を支えてくれるかもしれない。

 

そして、学んだことによって支えられたものは、同じことをわずかな慣れ、経験でやっている人を陵駕することだってできるかもしれない。

 

自分の中にある小さな火種を大きく燃やすことも、外に出して形にすることも、時間をかけずに早くできるかも知れない。

だから僕は、よく考えて、具体的な目標や目的を設定して行動しました。

 

どう考えても、どう悩んでも、自分を突き動かす衝動があれば、止まること、抑えるものは関係ありません。
結局そこ目指して努力する、努力と思わなくとも、継続したり、頑張ったり、邁進します。

 

とはいいますが、自分の原動力、火種を冷静に分析して、具体的に見つめ直すことはとても大事です。
そこから始まります。

これがなければ無茶、無謀とかわりませんから。

やればいい、うごけばいい、ってものではないことではない、ということを理解しておかないといけませんね。

 

 

話は変りますが、薫風之音の4枚目のCDをただいま制作中です。
僕は、作曲者として能力の高い作曲家ではないですが、聴いてもらいたい、感じてもらいたい、共感してもらいたい、和楽器がかっこよく聞こえたい、といった強い欲求を実現したくて必死に曲を作りました。
不器用で、拙い作品かも知れませんが、思いはたくさん詰まっています。

 

正式な発表や、みなさんの耳に届くまでにはもう少し時間がかかりますが、たくさんの人に聴いてもらいたいと思っています。

 

どうぞ、お楽しみに。

 

 

ではごきげんよう。

 

 

 

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