一音メリのために、最終的に結論として練習して欲しいこと。

いつもの決まった時間にブログを公開できず、すみません。
演奏がある場合でも、投稿を予約してブログをいつもの時間に公開するようにしているのですが、昨日はそれが出来ませんでした。

なんとなく平日21時30分にブログをあげておりますが、その時間を楽しみにしていらっしゃる方(きっといる、いると信じて)大変申し訳ございません。

みなさまには、さみしい21時30分を過ごさせてしまいました。

ということで、遅くなりましたが、10月25日分のブログです。
よろしくお願いします!

 

さてさて、

 

しばらく、一音メリ、ということにこだわって書いてきました。

最終的に練習して欲しいことをここで発表いたします。

 

それは、

 

スムーズな息の流れで、効率良く吹けている基本音のロツレチリ(琴古)・ロツレチハ(都山)

 

です。

 

は?

 

一音メリだろ?

 

メリの練習じゃないの?

 

 

基本音はもう良いんだよ。

メリ音の吹きやすい方法をおしえろってんだ!

 

おーしえろー

 

おーしえろー

 

おーしえろー

 

おーしえろー

 

とね、もう暴動が始まりそうなくらいの、基本音を練習しましょう。という回答です。

感じ取って欲しいのは、気持ちよく音が出ている、効率良く音が出ている、という感覚です。

 

とにかく五感をフルに(実際に味覚だとかはいらないかもしれないけど、それぐらい)活用して感じ取って欲しいのです。
実感や手応え、何が起こっているか、なにが変化しているか。

 

半音メリだから、一音メリだから、メリという動作を伴って吹くから、特別な吹き方で吹く必要がある。

と思うのを辞めていきましょう。

 

一般的な要素を考えて見ても、僕がこだわっているポイントを分析してみても、たどり着くのは、「メリ音(メッた状態)の吹き方」は「音を出すための基本的な重要ポイント」の上に成り立っているということなのです。
メリ音、メリの動作だけに何か秘密があるわけではなく、成立するための要素は、まず楽器の当て方、持ち方、息の流れという基本音を出すための要素を全く変わりがないのです。

メリ音という特殊な吹き方、変った状態、だから、きっと秘密がある。物理現象を越えた摩訶不思議な吹き方がある、っと思っちゃダメなんです。

 

基本音だろうが、メリ音だろうが、音がきれいに出るために必要な要素は共通です。

 

基本音で吹いているときに、気持ちよく流れている息の状態と、同じように、流れ状態を目指す。

そのために、何をするか。

僕は、息の量を減らす、という感覚があります。

もしかすると、量が減るので、少しスピードを足す、という感覚が合わさるかもしれません。

でもこれらは、主体的に動いていません。

 

基本音で吹いている、歌口と唇の距離で、スムーズに流れている息の状態を

メッた状態、歌口と唇の距離が近くなった、でも、同じような感覚で再現しようとすることを主としています。

それが、僕の場合は、息の量がへると同じように息が流れて、同じような手応えで、きれいで安定した音がでてるな、となるわけです。

 

 

「今の自分のやり方に何かを足してアレンジすると上手くいく」と思う人は多いと思います。

もっと、多いのは、「今のやり方のままで、いつか上手くなると無意識で思っている」人です。

 

上手くなるのはそのどちらでもありません。

 

きれいな音を出すためには、何が必要か、じゃあ、そのためにどうするか、と考えて実践する人です。

 

 

吹きにくい。音がでにくい。

吹きにくい理由は何か。

吹きやすい音ではどんな状態か、どんなことをしているか。

 

めちゃくちゃ当たり前のことを言っていますが、こういったあたり前を打ち消すような、こまった言葉たちが残念ながらあるんですよ。

それが、

メリ音だから。

伝統だから。

昔からこうだから。

先生がこういっているから。

本来のやり方だから。

そういうものだから。

 

みたいなやつです。

 

「あっちとこっちで言っていることが違う。」

 

これにも出会うんじゃないでしょうか。
混乱しますよね。

 

でも、この原因は「答え」そのものを求めすぎています。

 

まだまだ、誰も本気で、分析して説明していないんです。
完全な正解が出ていないのです。

たとえ、答えだと思われているものでも、世の中にあるのは、現時点での最適解なんです。

現時点での最適な答えを導き出して、目的を果たすための、よい結果を出そうとしているのです。

 

なので、はっきり言います。

 

古い情報は、もう試されています。

試された結果、新しい提案が出ています。

 

どこかで、完成して止まっているとは僕は思いません。

 

あとは、ご自身が実現したい音楽です。出したい音色です。音です。

古い情報、新しい提案、それらの本質や意図を考えましょう。
なんのために、どうして、そんなことを言っているのか。

 

ここで、冒頭の茶番を思い出してください。

「基本音を練習してください!」に対して、「それは分かったから、答えを教えろ」と言う流れ。

これはまさに、です。
その後理由を解説していますので、ある程度納得できるかと思います。

 

 

意図や本質が分かれば、実践するときもまねしやすくなります。

 

なんか違うなとか、いや私はそうじゃない!という信念や強い思いがあればそれを優先したって構いません。
そういった、信念やぶれない軸、強い思いによる、自分のやり方を貫けば、現状が打破できるばあいだってありますから。

 

どこかのある時点のものを再現するなら、止まっている方法で良いと思います。

僕は、ある時代の再現、ある時代の保存、にはほとんど興味がないタイプです。

 

僕のスタンスとしては

奏者も、楽器も、音楽も、世の中も変化している。

その中での、尺八、尺八という存在の最適解を考えています。

 

ではごきげんよう。

 

 

※今日のごはん写真
アジのたたきです。
新鮮なアジ、たっぷりのネギ、ごま、とってもおいしいというか、おいしいものを食べてもらいたいみたいなお店のきもちが伝わってきます。
そうなんです、お店の方の気持ちがこもった品は、ゼロカロリーなんです。

 

 

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