オワコンにならない努力をし続ける人の願いの根幹は同じはずなのだが。

昨日のブログの最後に簡単なクイズを出しました。

まだ読んでない方は、先にお読み下さい。

人に聴いてもらうことを目的とした音楽なの?コンサートホールでの演奏を目的としたの?聴衆の娯楽になるの?

 

教養・たしなみ出会ったものが、時代の流れで舞台の上で演奏することになりました。
教養やたしなみ、として成立していたものですが、聴衆の教養・一般常識・生活習慣によって、舞台で演奏していても成立していました。

ですが、政府が国を強くするために西洋に習い、西洋文化を推し進めてゆくこと、西洋文化への憧れが強くしてゆくこと、それがねじれて日本の独自の文化を劣ったものと考える人が出てくきます。

そうなれば、それを否定するために西洋と同じような要素ももって日本音楽は成立しているから決して劣っていないのですよ、と比べることでうまれた変な自信やプライドが、なぜ、教養・たしなみであり、聴衆の教養・一般常識・生活習慣によって成立していたことを忘れさせてゆきます。

 

で、これで危ない。と思ったのが、明治期~昭和初期にかけて活躍する和楽器の演奏家たちです。

いろいろな試み、チャレンジをしています。

代表的なのは、宮城道雄です。(敬称略でスミマセン!)

宮城道雄は、2つの違う性質を持つ楽曲を作曲します。

それは、

・愛好家が上達するための曲

・舞台で聴衆が鑑賞するための曲

です。

愛好家が上達するための曲というのは、当時の人たちが、自然と受け入れて、弾いて楽しい、わかりやすいと思える音楽で、箏を演奏するために必要な技術を身につけてゆくための要素が織り込まれた曲です。
当時の人たちの音楽観や感性、それこそ、たしなみや教養、生活習慣にそったものです。

舞台で聴衆が鑑賞するための曲というのは、愛好家ではなく、音楽を聴くという文化が育ってきた当時の人たち、聴衆に向けて、聴衆を意識して作曲された曲です。
これにはさらに2つの目的が込められますが、書くと長くなるので後日。
しかし、こういった曲は、西洋の模倣だ、偽物だと当時のいわゆる「知識人・批評家」たちには言われていました。

明治~昭和初期、情報の伝達だって遅く、それまでの文化や常識、生活様式の方が強い時代ですら、聴衆の耳はどんどん、西洋の音楽に慣れていきます。
その聴衆の耳にもとどき、邦楽としての発展の境地を目指すことを目的として、数々の名曲が生まれます。

 

その中の1つが「春の海」です。

 

もちろん、この名曲ですら、発表された当時は当然、西洋の模倣だ、偽物だと当時のいわゆる「知識人・批評家」たちには言われていました。

 

でも、今ではどうでしょう?

現代人が聴けば、古典的楽曲と認識します。
昭和に作曲された曲だなんって思っている人の方が少ないです。
江戸時代からある曲って思っているか、とにかく古い曲っておもっているか、なんとも思っていないかですよ。

でもね、そんな曲ですら当時は「とんでもない曲、ピアノのまねごと」と、あいつらに揶揄されていました。

 

 

 

はぁ。

 

んもーーーー

 

なんなん、あいつら。

 

めんどくさいねーーー、

 

いわゆる、知識人とか批評家とか。

 

もう偉そうに、現場で音楽して、必死で演奏している人間をそんな風に高みの見物ですか??

 

足引っ張ってなんぼですか?
それともあれですが、苦言を呈するものがいなければ正しく成長しない、とかですか?
あえての悪役ですか?

 

かっけーですね!

ご立派ですね!!!

文句言ってるだけで!!

 

そうやって自分のプライドを保ちたいのでしょうか?
新しいもの、未知のもの、自分を消してしまいそうなものが怖いのでしょうか?

 

あえて、落とす必要は全くない。
もちろん、持ち上げる必要だってないよ。

良いと思っても言いにくい、声にする人が少ない世の中。
ヘイトはガンガン行動しますから、ヘイトばかりが目立ちます。

良いと思った人だって、目立つヘイトのせいでご自身が良い好きと思ったことを遠ざけてしまう可能性すらある。

自分が好きと思ったら、好きって思った自分に自信持って下さい。

嫌いなら嫌いで構いませんので、御託並べないでください。お疲れ様でした。

 

ま、僕なんかはちゃんとした批評家とか知識人に相手すらされませんから、別に良いですけど。

もし、なにかそういったことで、落ち込んでいる人がいたら、気にしないようにしましょう。
気にしないってのも難しいぜって話もわかります。

でも、これが好きだから、世界が変るからって思って世にだしているんだから。

どんなに立派な批評家も知識人も、我々がいなければごはん食べれないから(笑。

 

失礼いたしました。

取り乱しました。

 

 

僕は嫌いです。
見識者ぶっている人、達観しているふりの人、冷笑・嘲笑している人、僕は嫌いです。

 

当事者、古典に向き合っている人、新しいことにチャレンジしている人、目的を持って何かのために動いている人たちは、みな真剣だから。

 

日本の楽器、和楽器が「いい」「めっちゃいい」「世界で一番かっけー」って思っていて、自分の好きが止まらなく止まらなくて、あふれ出してやってる。
で、どうせなら、そばにいる人にも少しでもいいから、伝えたくて、伝わって欲しくてやってっから。

 

ちょっとエキサイトしてしまったので、今日はここまでにします。

 

ワンポイント講座を挟みながら、もう少し宮城道雄さんの話、じゃあ尺八は?の話をしていきます。

 

 

では、ごきげんよう。

 

 

https://www.youtube.com/watch?v=osDwXdhZcjI&feature=youtu.be

2019年に大ヒットしたアニメ「鬼滅の刃」OPテーマ、LiSAさんが歌う「紅蓮華」です。

 

※今日のごはん写真
大阪行ったから、串カツ食べたいと思って、普通の居酒屋で頼んだ串カツです。
大阪ならではというわけではありませんが、大阪で食べたと言うことに価値があると思います。
もちろん、おいしかったのですが、少し寂しい気持ちもありますので、次回は、串カツ専門店に食べに行きたいと思います。
ということで、今回のカロリーは次回に持ち越しということで、今日の分はゼロカロリーです。

 

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