まずは呼吸法が大事です。とかいうから、自然な動きをやめてしまう。

たしかに、呼吸の仕方は大事です。

でも、呼吸法が大事、と思うあまりに、不自然なことをしていたら、全くの逆効果です。

 

へんてこな息の吸い方をする理由、効率の悪い息の吸い方をする理由は、へんてこな吹き方するからです。

呼吸法を知らないから、ではなくて、尺八を吹く、という動作がへんてこだから、へんてこに息をすってバランスを取ろうとしてしまうのです。

 

僕はこのブログでずっと言っています。

おしゃべりをしていたり、日常生活の中で、特別な呼吸が必要な場面ってあるでしょうか?

トップアスリートを目指す人はべつだと思いますが、特殊な呼吸をして、走ったり、泳いだりします?

だれに教えられるでもなく、その状況における呼吸をします。
不完全かもしれませんが、一定の結果を出す呼吸を自然と行います。

むしろ呼吸のことを忘れていたりすることの方が多いのではないでしょうか?

 

プロや上級者が語る呼吸の正体を話します。

それは、できる人が話す、できる人が分かる、できる人が導いたお話です。

 

だから、初心者にこのようにやれ、といってもできることではないのです。

 

分かっているから、できているから、動いたり意識できるものを、どんなに言葉を尽くしても、初心者、中級者ができるものではないのです。

体がどう動くか、自覚もなく、コントロールできる状態にもいない人には、全く無意味です。
そして、正解をわかっている人たちが、その呼吸法は正しい、といいます。

理論的に見える呼吸法は、理論的に話過ぎて、わけわからなくなっている場合が多いです。

 

でも、役に立つ人には役に立ちます。

 

そこそこ吹けている人、わかりかけてる人、意識がそこに向かわせることができる人です。

 

だから、僕も、手助け、ヒントになったことも多くあります。

それがきっかけで上手くなった人もいます。
そのタイミングって初心者のときでしたか??

 

どうでしょうか?

ある程度吹けるようになってからじゃないですか?

 

なので、吹奏時に行われていることを初心者に話す、説明することが、果たして初心者に合うのか、というと大きく疑問を持ちました。

なので、僕は、わかる人にわかる感覚、というものをなるべく避けて、初心者でも自然と分かる感覚、を優先しようとしています。

 

 

胸式呼吸はダメです。腹式呼吸をしましょう。

 

という言葉で、何人が正しい動きができるでしょうか?

 

腹式呼吸といっても色々な人のいろいろな腹式呼吸があります。

 

 

自然に行える動作の延長線上に、ゴールがあります。

あと、言ってしまえば、呼吸法が仮にいわゆる完璧な状態だったとしても、音が出なかったら意味がありません。

 

音が出る吹き方をする。

 

これが一番の目的です。

呼吸法ができていないから、音が出ないのではないです。

音の出し方、音の出る原理をもっと丁寧にお話をした方がいいと考えています。
息の持つ役割を丁寧に話せばいいと思います。

 

まずは、吹いてみる。

 

吹いて音がでるなら、それはそれでいいです。

 

もっと吹きたくなる、もっと安定させたい、もっと大きな音にしたい、そんな欲求が生まれたとき、効果的な導きがあれば、それを実現する呼吸を自然とやり始めます。

だって、そうしないとうまく吹けませんから。

そのタイミングで、効果的なお話をするのがベターだと考えます。
吹いてきたことによる体の変化と成長、得られる感覚が増えている状態、コントロールすることが少し増えた状態、に与えられたヒントは、とても効果的に成果に導いてくれます。

 

わかるときにわかり、わからないときはわからない!

 

これにつきます。

 

 

呼吸法ができていないから、音が出ない。

まずは、呼吸法の練習をしてから・・・

 

という言葉は、指導者の逃げでもあるし、取り組んでいる側の逃げでもあります。

 

 

ある時代は正しいといわれていたことも、時間が過ぎると、もっと効率的に息のコントロールをできるようになる方法、伝え方が生まれてきます。

 

新しく出てきた吹奏方法、吹奏理論、アプローチ方法に懐疑的な方も多いと思います。

それは間違っている、昔からの方が正しい、と言わんばかりに、昔のやり方、過去の情報、を探し求めます。

 

安心のために。

 

得られるのは、安心だけで、上達ではありません。

 

 

短い時間で急速にうまくなる若手、効果的な指導で効率よく吸収する子どもたち、新しい世代はまた違った結果を生み出しています。

その結果を素直に受け入れられる方は、あっという間にうまくなるんじゃないでしょうか。

 

議論すること、考えること、実践することで、確実に、アプローチ法は変わってゆきます。

もっと早くうまくなる方法を、短期間で楽しめるようになる方法を、考えてゆきたいと思います。

 

 

ミステリアスな雰囲気、超常現象のような、秘伝のような、秘密の、謎の、神秘的な、日常とはかけ離れが動作だから、

名人は名人だ。

あの人はうまい。

特別な音色だ。

 

と思いたい人は多いでしょう。

そして、それができる自分はすごい、と思いたい、自分のプライドを守りたい人もいると思います。

 

いい音を出す。

良い音楽にする。

 

この命題をかなえるためには、修行的要素なんてなにもいりませんよ。

自然の動作の延長線上にあります。
だから、できるんです。

徐々に、上達にともなって、強化されてゆくものです。

 

まあ、ロマンはありますよね。

特別な呼吸法。
ジョジョとか鬼滅の刃みたいに。

そんなことしなくても、そんなこと関係なく、いい音は出ます。

 

難しくするのはやめて、シンプルにいきましょ!

 

 

では、ごきげんよう。

 

 

※今日のごはん写真
油淋鶏がのっかたチャーハンです。暴力的カロリーが想像できる食べ物ですが、これも僕の手にかかればゼロカロリーです。
揚げたての油淋鶏は、カラッと上がれば上がるほど、カロリーは油の中からついてこれません。
チャーハンもパラパラに炒めてあれば、あるぶん、空気中にカロリーが放出されます。
素早い盛り付けの後、提供されることで、カロリーは調理場に置き去りになります。なので、この油淋鶏チャーハンはカロリーゼロです。

 

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