金属にするならはじめからフルートを吹けば良かったのでは?という理論。

真顔でいう方がいるのでびっくりします。

似た言葉だと、

「七孔で吹くのなら、フルートで吹けばいいじゃない。」

 

とかですかね。

あとは、

「西洋音楽のまねごとをするんだったら、尺八でやらなくていい。フルートでやればいい。」

かな。

 

あとは、

「パンが無ければケーキを・・・。」

ふざけるのはやめます。

 

 

こう考える人は、

フルートと尺八を同じだと思っていらっしゃるんだな。

って僕は思います。

 

つまり、僕は尺八が吹きたいんですよ。

 

僕が吹きたい楽器は、尺八。

 

フルートではない。

 

で、その人たちにとっては、「尺八」っての定義が僕と全く違うんだなって。

 

 

フルートで、尺八の音でません。

尺八で、フルートの音でません。

 

その楽器からはその楽器の音しかしません。

 

そして、僕の出したい音は、尺八からしかでません。

 

尺八の特徴って何だと考えますか?

 

一旦それはおいておいて、

 

僕が尺八で好きなことを書くと

 

1,唇の変化、歌口との距離の変化、固定されないことにより、低い音も高い音も、出したいと思う音量・音色で演奏可能なこと。

2,右手左手、一般的な指の数以下しか孔がなく、担当している孔が固定している。

3,練習してきた結果、自分がもっとも得意に扱える楽器であること。

 

このあたりですね。

 

 

で、数字それぞれ別の楽器でも当てはまるものもあるかと思います。

じゃあ、それが当てはまる楽器なら何でも良いかというと、そうじゃないんです。

 

やっぱり僕は、そこから出る音、が好きなんです。

その音で、自分の声のように扱える音で、音楽をしたい。

もっと言えば、自分の思いを表現したい。ということです。

 

尺八をはじめて吹いたとき、

 

これだ!

 

と、思いました。

でも、現実とこの楽器のポジションで大きく絶望もしています。
(過去のブログにはいろいろ書いています。)

だからといって、自分だけが楽しんでいれば良い、それでいい、という性格でも僕はないんです。

 

自分の演奏だって聴いてもらいたい。

自分の音楽だって聴いてもらいたい。

楽しい楽器だからみんな吹こうよ。

 

って考えるんです。

 

だから、だれも興味が持たないものには絶対にしたくないんです。

 

ちょっと話がずれてしまいました。

 

尺八の持つ構造でなかなか特別なものがあります。

僕はそれが特徴だと思うし、その構造のおかげで、できていること(みなさんが尺八の肝とおもっていること)があります。

 

それは、

 

歌口の部分が外側に向けてカットされていることです。

あの舌面です。

 

ですが、残念なことに、外側にカットすることによって、吹きにくい構造になっています。

尺八のあのカット、外側にカットしているせいで、吹きにくくなっているんです。

尺八と同じような構造をもった、縦笛でいえば、ケーナや洞簫は、内側にカットしています。
これによって、音は出やすくなっています。

 

尺八は、外側にカットすることで、1つ大きな特徴を手に入れています。

みんなが好きなやつです。

 

それは、

メリ、カリの動作が可能になったことです。

 

尺八が音がでにくいといって、外側に向かってカットする形状をこれまで捨てなかったこと。

これが、尺八の構造的な本質だと僕は思います。

 

竹であること、5孔であることではない、と思っています。

 

僕は7孔尺八の奏者です。

リコーダのようにピロピロと吹く。と揶揄されますが。

リコーダー奏者に失礼です。

僕のことを悪く評価したいなら、僕のことそのものを悪く言ってください。
なにかを引き合いにだして、否定するのはデリカシーのない野暮な行為だと思います。

リコーダー奏者は魂込めて音をだしていらっしゃいます。
僕だってそうです。

話がずれましたが、七孔だろうと、メリカリを重要視しています。

福田聖流では、5孔の方以上にメリカリの操作を指導されます。

七孔により、発音できる分、それ以上にメリカリの表現をのせることを重要視しています。

そのため、尺八の当て方も、上級者になってゆけば、さらに深化します。
音の出しやすい吹き方、当て方から、基礎技術がしっかり身についた上で、メリカリのしやすい当て方に変化します。

 

あの構造の意味、役割に目を向けるから、どうやったら音が出るか、どうしたら音がでないか。
どうすることによって効率良く鳴るか、どうしてメリカリが成立するか、メリカリの本質はなにか。を考えるし実践して音にしています。

 

尺八の音色で、尺八の構造を使って、演奏をします。

 

だから、フルートではできません。

金属になっても、尺八の本質、なにをもってなにを演奏するかが、明確だからこそ、尺八であることには変わりないのです。

 

表現したいことをさらに表現することが可能になる。

 

楽器の進化、演奏者の技術の進化。

 

昔からある本曲も保存することは大事な使命だとおもいます。
それと同時に別の形、それぞれの時代の本曲、つまり、今の楽器、今の技術で演奏することも大きな使命だと思っています。

 

そして、、、今の音楽をつくり、奏でていくこと。

自分が好きな尺八が無くなってしまわないように、僕は今を音楽にしたいし、今に共感する音、音楽、メロディを演奏したい。

 

 

 

メタル尺八に対して、フルートでやればいい。

七孔尺八にたいして、フルート、リコーダーでやればいい。

 

そんな風に簡単に言える人。

わかってない。わかってないね。
まあ、わかれ!とも思わないけど。

 

だから、尺八がうまくならない。

だから、自分の思うような活動ができない。

だから、自己満足の演奏しか出来ない。

だから、家の中でずっと練習していてください。

 

 

ちょっと気分が悪くて書きすぎました。
価値観の違いで、正しい誤りの問題ではないことは良く分かっております。

ただ、ネットなら好きなこと言って良いと思っている方もたくさんいらっしゃるみたいなので。
せめて、ここは僕のブログなんで好きなこと書かせていただきました。

すみません。

いつも楽しみにしていらっしゃる方には申し訳ありません。

明日からもがんばります。

 

 

ありがとうございました。

 

 

ではごきげんよう。

 

※今日のごはん写真
唐揚げです。先日、油淋鶏チャーハンを食べたときに、餃子と唐揚げも頼みました。
油淋鶏と唐揚げをかぶせるという大技が見事に決まりました。
同じ、とは言わせません!同じでは無いと思います。だってねぇ、油淋鶏と唐揚げって名前がちがいますからねぇ。
カロリーが停止しているカロリーにぶつかると、ぶつかった側とは逆のカロリーがはじき出されます。
はじき出されたカロリーがまた戻ってくれば、その側とは逆のカロリーがはじき出されます。
油淋鶏と唐揚げを交互に食べればカロリーの振り子理論により、カロリーゼロになります。

 

☆僕のごはん写真がネタ切れになっております。
明日の写真もないレベルです。
このままだと、卵かけごはん、納豆ごはんをゼロカロリーにすることになります(焦。
土鍋で炊いたごはんが使われたら、時は来た!とおもってください。
それも見たいといわずに、ぜひみなさんのごはん写真ください(笑。
似顔絵も募集してます!

 

【アイキャッチの写真募集します!!??】
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