尺八Aと尺八Bを比べて、吹きにくい、吹きやすいがあると思います。
さて、正確に尺八の性能として判断するにはどんなことが重要だと思いますか?
重要になるのは、
尺八に左右されない吹き方を身につけているか。
です。
尺八に左右されない基礎的な吹奏技術
むむむ!?
それはおかしくないですか?
楽器の性能を測るといっているのに、「楽器に左右されない吹き方」とはいったいどんなこといっているのですか?
矛盾していませんか?
おっしゃるとおりです。
でも、その考え方、ダメです。
僕のブログ読み直してください。
僕のブログや動画をとおして、身につけて欲しい技術が身についていません。
楽器に左右されない吹き方を理解してこそ、楽器の性能を測れます。
尺八に左右される吹き方
人の顔の形、唇の形、顎の形、唇と頤唇溝の距離は、人それぞれです。
人それぞれにことなるものに委ねられる「あご当たり」を基準にして、楽器を吹く、というやり方では、楽器の性能を測れません。
「あご当たり」と「頤唇溝」を基準にする吹き方だと、自分にとって良いか、自分にフィットするか、が第1の判断基準になってしまいます。
「あご当たり」を「頤唇溝」に当てる吹き方は、尺八に左右される吹き方です。
尺八が一本一本作りが違う、太さが違う、ならなおさらです。
一人一人違う骨格に合わせて、吹けるわけがありません。
楽器がわるいのではないのです、認識の仕方が悪いのです。
自分が吹きやすいと思う楽器と吹きにくいと思う楽器の、歌口を良く見比べましょう。
全体の太さ、あご当たりの厚み、内径が真円?楕円?たまご型?
まずそこだけで、いろいろ違っています。
違っているのに、人それぞれにことなるものに委ねられる「あご当たり」を基準にして、楽器を吹く、ことが以下に非効率的か考えて見ましょう。
一本一本違う尺八を、「音が出る」ことを基準にした吹き方を身につけてこそ、僕は技術だと思います。
あご当たりに依存する吹き方で、楽器のことをあれこれ言っているのは、未熟な証拠だと思います。
その自覚がないから、平気で自分の吹き方が悪いのに、楽器に文句をつけることになります。
ピッチが悪い、吹きにくいと。
楽器のせいにするレベルが低すぎる!
楽器のせいにするな!と厳しい言葉がありますが、それにもレベルがあります。
「悠」のせいにするのは大間違い。レベル低すぎます。
悠はちゃんとしてます。
悠のせいで下手、音程とれない、尺八が吹けない、ということは、ありません。
まだ、頑張れます。
多分、練習内容が良くないです。
プラスチックだから、竹だから、と言った理由では決してありません。
ただ、本当に吹きにくければ、無理して吹き続ける必要はありません。
その場合は、製管師さんが責任を持って作られた”楽器”を購入してください。
そして、良くある光景ですが、製管師さんが責任を持って作っている楽器のせいにするのも違うと思います。
楽器のせいにして良いレベルのものは、割れている、作者不明の謎のもの、手作りおもちゃみたいなもの、他にもありますが、そんなもんです。
だから、楽器のせいにできる場合は、楽器のレベルが低い。楽器じゃない。前々ダメ。という最も低いレベルの状態。
楽器のレベルが低すぎないのに、楽器のせいにしている人は、本人のレベルが低い。
尺八に左右されない吹き方で吹き比べることが出来るようになって、はじめて尺八の問題と向き合えます。
そいうことです。
また、良い楽器を持てば、楽器が教えてくれることもたくさんあります。
がしかし、楽器のせいだけにるのは本当に浅はかです。
尺八に左右されない基礎的な吹き方とは?
音が出る、ことにおいて、楽器やひとそれぞれの基準に左右されない吹き方を身につけましょう。
それは、下唇を基準にして、楽器を当てる方法です。
ブログでも、動画でも良く紹介しています。
その当て方で楽器が吹ければ、楽器に左右されない吹き方を身につけることができます。
そして、ようやく、楽器そのものの性能を測ることが出来ます。
「悠」をもっているのに、微妙な、竹なだけの尺八と比べて、「吹きやすい」「吹きにくい」「顎アタリがいい」とかの話をしちゃうのは、正直むむむ、です。
もちろん、フィットして当てることができるか吹きやすい、は実際に良くある現象です。
でも、
楽器に左右されずに、奏者の技術として、吹きやすい、音が出やすい当て方を身につける練習をしていれば、それなりの尺八はそれなりに吹けます。
さらに、その練習をして理解が進んでいれば、ちゃんとした尺八だったらもっと、さらに、バカみたいに音が出しやすいです。
なぜ、音が出るか、どうして音がでるのか、といった理解の重要さが浮き彫りになります。
いいですか?
まともな製管師さんは、まともな楽器を製作しています。
その楽器に、ピッチが悪い、吹きにくい、と原因を楽器のせいにするのいい加減やめませんか?
製作者の製作能力を測っているのではなくて、自分に合うかどうかだけで判断している方、多いと思います。
製管師さんが「あんたの吹き方がわるいからだ」とか言うと思います?
絶対にいいませんよ。
ちゃんとした売り物の尺八を捕まえて「全体的にピッチがなんたら」偉そうにいうのは、マジで恥ずかしいことだと思って下さい。
多分、僕が吹けば、全体的に問題のない尺八だと思います。
最低レベルから抜け出すための僕の問いかけ
自分の骨格を基準として、自分の骨格に合う楽器を良い楽器とするのか?
音の出し方を基準として、吹きやすい楽器を良い楽器とするのか?
良い楽器に巡り会える確率が高いのはどっちでしょう。
本質的な楽器の良さ、楽器の性能で楽器を選べるのはどっちでしょう。
そして、楽器を変えると音が出せない。吹けない。という方は、自分の骨格を基準にして、吹いていることが原因になると思います。
また、一方で「悠」が吹きにくい。でも別のものにしたら吹きやすい、というのだって自分の当てやすい場所を優先していて、偶然別のものが当てやすい場所が音の出る場所だったのかもしれませんし、自分に吹きやすい状態を教えてくれるレベルの高い性能の良い楽器だったのかもしれません。
当てやすい場所=吹きやすい場所、ではありません。
吹きやすい場所=当てやすい場所、でもありません。
尺八の当てやすい場所は、ただ当て心地がいいだけの場所です。
出る音には無関係だと思いましょう。
尺八の音が出やすい場所は、尺八の音が出やすい場所なのです。
あらゆる尺八に共通します。
(一般的な設計をされたものと前提しておかないとケチがつくかな?)
当てやすい場所を優先してしまう感覚はやめにして、音の出る場所、吹きやすい場所を基準とする。
吹きやすいから、音になりやすいから、その場所を、その当て方を基準とする。
あご当たりと頤唇溝から解放された、楽器に左右されない吹きやすい当て方、を身につけて行きましょう!
厳しい言葉がおおいブログになったかもしれませんが、今日の内容を理解してくださる方、理解しようとして下さる方、ズバーーンと刺さった方、はきっと上達すると思います。
楽器に左右されない吹き方、を身につけた上級者が増えることで、楽器の性能向上の話がさらに前に進んで行くと思います。
では、ごきげんよう。
【中止となりました、延期します】
2020年3月20日(祝・金)に、新潟市で「尺八ワンポイント講座」を開催します。
講師は、わたくし、鯨岡徹と尺八基本吹奏総論の著者の鈴木隆也さんをお迎えします。
詳細は追って発表いたします。
ぜひ、この機会に基礎力アップいたしましょう。
ご予定あけておいて下さい!
※新型コロナウィルス感染拡大を防ぐ観点から、3月20日の開催を中止とし、延期といたします。
延期の日程はまた改めてご案内します。
※今日のごはん写真
肉です!新潟市内の新鮮野菜、地元食材のバイキングのBBQコーナーの肉です。
肉は良いですね。
元気になります。笑顔になります。
明日2月29日は4年に1度の肉の日になりますね。
29日のある2月に食べた肉のカロリーは、2月29日が終わった瞬間に消えてしまいます。
そして二度と戻ってきません。4年間、29日がない。カロリーゼロになります。
あと一日しかありません。明日2月29日は肉をしっかり食べて、しっかりと睡眠をとって眠りって下さい!
体調に気をつけて元気にすごしましょう!!
【アイキャッチの写真募集します!!??】
みなさんのごはん写真、くじらさんの似顔絵!?など、TwitterのDMでコメントを添えて送ってください!
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尺八に関すること、もちろんそれ以外でも、質問・疑問もいただけたら、それにも僕なりの考えや体験談をお答えいたします。
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