尺八の専門語の使い方には注意

メリ、カリという言葉。

尺八の専門用語ですね。

 

メリは、音程を下げる。

カリは、音程を上げる。

 

ということですね。

尺八をやっている方には常識というべき言葉ですね

 

もちろん、やっていない方でも知っている場合があります。

箏や三味線の方でも、勉強されている方は、尺八の方に対して、メリ、カリという言葉を使われると思います。

 

でも、僕は気をつけて欲しいなと思う場合があるんですよ。

 

 

メリ、カりは動作を表す言葉でもある

 

こんな経験ありませんか？

 

合奏中などに、

 

「メッてください。」

 

と、箏の先生から言われると、どきっとしますよね。

んで、メッちゃうんですよ。

 

顔を下げて、吹き続ける。

そして、音が出にくくなって、もっと調子が悪くなる。

 

という流れ。

 

例えば、こう言った問題は、中途半端な知識のせいで起こってしまうわけです。

 

尺八を吹かない方は、

メリ、という言葉は、音程を下げる、そして、メリの動作をすれば、素晴らしい吹奏状態のままで音程が下がる。

という風に思っているかもしれません。

 

そして、カリ、も同じ様に、素晴らしい吹奏状態のままで、音程を上げられる。

とも思っているかもません。

 

 

尺八を吹く方でも、知識が中途半端だと、

 

メリという動作、を最優先にしてしまう。

カリという動作、を最優先にしてしまう。

 

その結果、吹きにくい状態をただ作ってしまう。

言われた通りにして、吹きにくい状態で、さらに音程も悪く、音色も悪く、ただただがんばって苦労しているという状況になってしまいます。

 

 

「動作をすれば完璧に音程がコントロールできると思う側」

と

「音程のコントロールを求めているのに動作をすることに終始してしまう側」

の

食い違いにより、問題が起こっています。

 

 

指示を正確にすることが大事ですし、その指示の目的を理解することが大事です。

 

カッてください。というよりも、音程上げてください、という。

メッてください、というよりも、音程下げてください、という。

 

これでしかないと思います。

 

カリ、という言葉、メリという言葉の正確な理解が必要ですね。

 

そして、尺八を吹く人は、

カリ、メリ、を固定した一つの動作だと思うのはやめましょう。

動作の指示の場合は、一つの型だと思います

 

でも、音程への指示の場合は、様様な方法があります。

 

音を出す効率を下げないまま、音程を変化させるテクニックを身に付けましょう。

 

 

ここからは、余談ではあるんですが。。。

初心者の尺八は大体音程は低いです。

でも、しっかり吹ける様になることで、音程は安定してきます。

 

細かなことをいうとキリがありませんが、「しおしおモード」で吹いている人には「カッてください」「メッてください」は禁句です。
まずは、尺八から音程をもらって、調弦してください。

 

「しおしおモード」で吹いている人に、メリカリによる音程の調整を求めるのは酷です。

まずは、「パンパンモード」で吹けるようになることです。

付け焼き刃、その場しのぎで対処する問題ではありませんから。

 

そして、「パンパンモード」で吹ける人は、音程に責任を持ちましょう。

いわゆる、メリ、カリ、という大胆な動作で音程をコントロールする必要はありません。
細かな動作、小さな動作で、最大の効果が出るようになります。

その練習をしましょう。

 

音程に関するアドバイスで、メル、カル、という言葉はとっても雑です。

原因はいろいろな要因があります。

 

いろいろな要因、また今後お話してゆきます。

 

 

ではごきげんよう。

 

 

※今日のごはん写真
久しぶりに外食でした。
坦々麺、お肉、チャーハンと美味しいものばかり。
自炊が続いていたので、ちょっとした気晴らしになりました。
食べることもそうですが、外に出ることはまた心にもいい影響があるなと思います。
自粛の日々です。すごく気をつけています。
春になります。年度が変わります。新生活が始まります。
でも、ウィルスにはそんなことは関係ありません。
僕たちの生活の変化に合わせて、ウィルスが都合よく活動を収めたりするわけありません
自分たちの都合の良いように考えたくなります。
でも、そんなことありません。
日常に戻るという考えでは、この状況を乗り切ることはできません。
ウィルスと共にある世界で生きる時代になったと理解して、歩みを進める考えをもちたいです。
とにかく、もう外食はゼロカロリーです。

 

 

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