さて、時代がかわりますよ。

昭和から平成になろうが、

平成から令和になろうが、

インターネットが普及しようが、

ダイアルアップ接続から、ISDN、ADSL、光ケーブルに変化しようが、

スマートフォンが当たり前になろうが、

邦楽愛好家の人口が減ろうが、

和楽器に興味を持つ方が減っていこうが、

大切で大事な伝統が廃れて行くのを目の当たりにしようが、

 

なんの変化もしてこなかった、和楽器業界も変化せざると得ない状況になりました。
(と、思っている人はどれくらいいるかな。。。)

 

これまでは、そういった変化があったとしても、

お稽古事のあり方や、ひとを集めて音楽を聴いてもらう、という大前提や屋台骨には何ら影響がありませんでしたから。

のらりくらりとやっていれば、食うには困らず、やっていけます。

 

危機感を抱えているふりをして、問題提起をしているふりをして、

 

新しい人が増えない。

演奏会に人が来ない。

楽器が売れない。

 

嘆くだけ嘆いて、なにもしない人。

 

一方では、解決のために実際に行動に移した人。

 

ハッキリと分かれますが、行動に移した人は少ないでしょう。

 

本来ならば、大事な大切なものが、廃れて行くのを感じ、知ったときに、手を打つ、考えを巡らす、時代に合わせる、行動をとるのが普通です。

そのとき、そのときに。大事、大切、ですから。

 

それでも、なんとなく放置する大きな流れに任せていただけにしていたのが大勢です。

 

 

でも、今回、食うに困る状態になってようやく変化をすること、手を打たねばいけないことに舵をとらねばと考える人が生まれるきっかけができました。

それでも、動かない人もいると思います。
また、元の世にもどると、あの日がもどってくると信じている、幸せな人が。

 

和楽器愛好家が減少し、世間から滅んでいると思われていても、今まで、動かなかった人は、「またきっと、あのいい時代が戻ってくる。」と夢見ていたのです。

 

1970年ごろに、和楽器ブームがあったそうです。

もっと遡れば、日本には和楽器しかなかったわけですから、和楽器はポピュラーなものでした。

 

そういった時代が戻ってくると願っていたのです。

 

 

で、僕はここで、ハッキリといいます。

 

「いまの騒動が収まれば、またいつものようにコンサートができて、お稽古ができる日がもどってくる。」と考えている方は、正直やばいですよ。

 

そんな日はきません。
ちょっと強すぎる言葉ですが、すこし想像してみてください。

大勢の人が集まる感覚への不安、対面コミュニケーションへの不安、そういったものが完全に払拭されると思いますか?
コンサートに足を運ぶ人が減っているのが現状に、さらに障害が増えるわけです。
敷居が高い、とっつきにくいと思われているお稽古、レッスンに、さらに障害が増えるわけです。

生活が、経済が安定しなければ、余裕を持って使えるお金だって生まれません。

ね。

ぱっと思いつくだけで、こうです。

 

 

日本に和楽器しかなかった時代、和楽器ブームだった時代、尺八がたくさん売れた時代、が戻ってこないと考えるのと同じように、

「いまの騒動が収まれば、またいつものようにコンサートができて、お稽古ができる日がもどってくる。」と考えるのは夢見る世界だと思いませんか?

 

思考停止していない方ならば、

 

日本に和楽器しかなかった時代、和楽器ブームだった時代、尺八がたくさん売れた時代、が戻ってくるなんて考えていないと思います。

現状でも

 

だから、いま動き、必死に頑張っている人たちが活躍しています。

 

 

そんな方たちでも、「いまの騒動が収まれば、またいつものようにコンサートができて、お稽古ができる日がもどってくる。」と思っている方がいるかと思います。

 

 

ここで、次世代の分岐点がやってきました。

 

「いまの騒動が収まれば、またいつものようにコンサートができて、お稽古ができる日がもどってくる。」と信じて動かない。

 

「いまの騒動が収まっても、またいつものようにコンサートができるかわからないし、今まで通りのお稽古ができる日がもどってくるかわからない。」と考えて次の手を打つか。

 

 

 

正直な話、オリンピックが来れば和楽器が盛り上がるなどと考えていた人もいるかと思います。

もしかすると、盛り上がったかもしれません。

でも、その盛り上がりは、次の時代に備える結果につながる盛り上がりではありません。

 

沈み行く船が沈む速度をすこし遅らせる盛り上がりでしかないでしょう。

 

この厳しい状況を乗り越えるために考え、動き、次の時代のために手を具体的に行わなければいけない状態になったことで、もしかすると邦楽、和楽器は時代に合わせて変ることができるかもしれません。

 

 

ようやくです。

 

 

残念ながら、伝統を守る、和楽器の魅力を伝える、立派なお題目をかかげても、実際に起きている事実からは目を背ける人ばかりです。
時代の変化に合わせて、自分の大切なものを守るための変化の舵をとりません。

 

結局は、食えるか、食えないか、生活が成り立つかどうか、という本人に迫ってくる岐路にたたなければ、重大な決断ができないのです。

 

 

さて、そんな時代で起こる出来事は、なんとなく想像がつきます。

最悪の未来も想定して、今何ができるか。

 

いまの危機感のなかで、積極的に対応して、次に備えて、未来に動く人たちを僕は応援します。
僕もそうしたいからです。

 

でも、おそらく、大勢はそんな動きをしません。

 

「そんなことをして何になる!」

「伝統をまもれ!伝統を破壊するな!」

「和を乱すな!」

「自分だけ抜け駆けするな!」

 

という大勢の声がきこえてくるかもしれません。

 

「自分は間違っているかもしれない。」

 

と、思ってしまうかもしれません。

 

大丈夫です。

 

間違ってないです。

 

不安になるかもしれませんが、考えて、対応しましょう。

動きましょう。

この厳しい逆行を乗り越える行動だからこそ、これまでになかった結果が生まれるかもしれません。

 

こんなときだからこそ、変化しませんか?
変化の必要性を真剣に考えてみませんか?

 

問題解決することをしっかり考えていきませんか?

 

もし、同じようなことを考えている人がいたら、ぜひ力を合わせたいと思います。

 

 

では、ごきげんよう。

 

 

※今日のごはん写真
先日の外食、ぼくだってサラダくらい食べます。
最近は自宅でオレンジをつかったドレッシングのサラダを食べたりもしています。
サラダ美味しいですね。たくさん食べてしまいます。食べ応えもあります。
でも、サラダだけだとやっぱりさみしいので、いろいろと食べることになりますが。
サラダはいうまでもなくゼロカロリーです。
その他お肉やごはんも食べますが、サラダを最後に食べて、サラダで挟むことによって間に食べたものはすべてゼロカロリーに変ります。
オセロのようです。

 

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