音楽がどちらに向かっているか。演奏者???聴衆???

お客様は誰か?

 

昨日のブログの最後に書きました。

 

>明日は、僕が何度か書いている「演奏する人に向けての配慮」について書きたいと思います。
>読んでいただけると、箏・尺八などの和楽器のコンサートに人が来ない理由の1つがわかるかもしれません。

 

これを受けて、今日のブログを書きます。

 

そしてこの話は、お客様は誰か?ということがポイントになってきます。

 

お客様は誰か、これはお金の流れをみるとハッキリとわかると思います。

 

お金の流れから見る、お客様は?

楽器を演奏する人たちにとって、お客様はだれか、と訪ねると、どんな答えが返ってくるでしょうか?

いわゆる、プロと分類される人、愛好家、趣味で演奏する人、関係なくです。

 

おそらく、

・演奏を聴きに来る人

・コンサートに来る人

・発表会に来てくれる人

といった答えが出てくると思います。

 

さて、ここでお金の流れを考えます。

プロ、演奏活動をしている演奏家の多くは、お客様からチケット代をいただいているとおもいます。
主催者から出演料をもらうような公演でも同じです。

なので、お客様は完全にお客様です。
お客様のために、お客様に向けて、音楽を楽しんでもらう演奏をしなければいけません。

この場合は、音楽はお客様に向かっています。向かっているはずです。

 

愛好家の方や、趣味の方の場合は、こんなこともあるんじゃなでしょうか?
お客様からチケット代をいただいている、いただいていない、にしても、出演者が参加費を支払ってコンサートを開催している。
この場合はのお客様は、出演者です。
依頼を受けて出演していても、自分の出演料が出演者の参加者からお金の流れがあれば、お客さまは参加する出演者です。

聴きに来て下さる方がお客様である、聴きに来て下さる方を、音楽で楽しませよう、という意識は、少なからず低いものになってしまいます。

この場合は、音楽は演奏者に向かっています。

つまり、演奏者が楽しむこと、演奏者が満足することに音楽が向かうということです。

 

これだけを、見ただけでも、そういったコンサート、発表会がどれだけあっても、聴きに来たお客様が楽しんでくれたら儲けもの、ラッキーな出来事だと思えませんか?

 

演奏している人が楽しい演奏を聴かされているわけですから。

 

もちろん、演奏するのが楽しそうだと思えば、私もやってみたい、と考えてくださって、仲間になってくれるかもしれません。
でも、こんなことレアケースです。

多くの場合は、演奏に付き合わされただけで、もう一度コンサートや発表会に足を運ぼうとは思っていただけないと僕は考えます。

 

もちろん、舞台の上にだけ向けての音楽の演奏会だって問題ないのです。
でも、それはそういった目的のものだと、理解して、わかっていないと大変なことになりますからね。

 

まとめます。

つまり、演奏者が演奏して楽しいだけの曲というのは、

聴衆のいない音楽をしている。

ということです。

 

もちろん、演奏している人が楽しい曲だから、その楽しさが客席に伝わるのだ!という意見もごもっともです。

 

ただ、演奏している人が楽しい、にベクトルが向きすぎているかもしれない、って思いませんか?

思ったことないですか?

そういった目線で曲をかんがえたこと無いですか?

 

薫風之音はそういったことを考えました。

良くある和楽器の曲、邦楽の曲が、どこに向かっているのか、向かっていってしまったのか、を考えて自分たちの活動を始めました。

なので、

僕たちのアレンジ曲は、内容も、演奏する人に向けての配慮はしていません。

につながります。

 

聴衆に向けて音楽をする。

聴衆のいる音楽をする。

これが、僕たちのハッキリとした考え、軸です。

 

それとは真逆のものが演奏する人に向けての配慮です。

・各パートにメロディが回ってくる。

・弾きやすさを優先して原曲とは違う印象になる。

・和楽器っぽさをわざと演出する。

他にもありますが、大きなものがこのあたりです。

これが達成されたうえで、聴衆に音楽が向かえばいいのですが、まあ希でしょう。

 

だいたいの場合は、演奏者を満足させるところで、完結している場合がおおいです。

 

僕はこの、演奏する人に向けての配慮、というものが苦手なんです。
いってしまえば、嫌い、です。

誰に向けて、音楽を届けるのか、という大事なものがおかしくなる理由になってしまうと思っています。

 

演奏家に向けての配慮がなされた曲ばかりになったら、どうなるか想像してみて下さい。

極端な例です。
オーケスオラの演奏で、普段はシンバル奏者は出番が少ないから、シンバル奏者に気をつかって、出番を増やしたり、メロディを任せたりしてしまったら、どうなるでしょう。

そんなことしませんし、シンバル奏者の方は、その少ない出番を、聴衆のためにバシーーーっと決めるわけです。
完成した音楽をしっかりイメージして、完成した音楽を聴衆に届けることが、楽しみであったり、喜びであるわけです。

舞台上でシンバルを乱れ打ちすることが、シンバル奏者の喜びではない、ということです。
(もしかしたら、あるかもしれないけど)

 

舞台に乗っている人が、出番少ない、つまんない、わたしもメロディやりたい、弾きにくい、弾きやすく音変えて良い?リズム変えていい?って言い出したら、どうなりますか?

 

地獄です。

舞台の上は満足でしょうが、聴衆は・・・・ですよね。

 

 

和楽器のコンサートにお客様が来ない、また聴きに来てくれない、なんて声は、もうずっとずっとずっと聴く言葉です。

ずっとずっとそうであるということ、この結果が、この業界がどちらに向かっているかが、如実に表れているんです。

 

聴く人を増やしたい、聴衆を増やしたい、と願うのならば、

聴衆に向けて音楽をすること、

聴衆に向けた音楽を書くこと、

これがまずはわかりやすい一歩ではないでしょうか?

 

 

明日もちょっとこういった話を書きます。

 

 

 

では、ごきげんよう。

 

※今日のごはん写真
もつ鍋です。牛もつ鍋ですね。
牛モツ大好きなんです。もつ鍋大好きなんです。
はまりすぎたときは、お取り寄せをしているときもありました。
新潟市にも専門店はございますが、いつか博多にいって本場のもつ鍋たべたいと思っております。
もつ鍋をたべるときは、いつも心を福岡、博多に飛ばしております。
心の移動とはいえ、距離にして1000キロ、飛行機で飛んでも1時間半もかかれば、カロリーが消費されないわけはありません。
いいですか、みなさん、目の前にある食材の本場へと、心を飛ばしましょう。心の思いをはせましょう。
そうすれば、カロリーゼロになります。
瞑想にもにたものです。瞑想はGoogleをはじめとしたGAFAがその効果に着目して導入しております。
まちがいなく、ゼロカロリーです。

 

 

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