楽譜ありますか?と聴くってことは、楽譜がないということなんですよ。

楽譜がない!

YouTubeにカバー動画を上げていると、コメント欄にいただく

「楽譜ありますか?」

について話しております。

昨日の記事を読んでない方はまずそちらから。

 

今日はその続き、関連の話になります。

YouTubeでのカバー動画のコメント欄に来る「楽譜ありますか?」を考える。

 

今日の話の中で、著作権、に関する話題が出てきます。
僕は専門家ではありません。勘違いや間違いがあるかもしれません。

著作権に関する注意事項や、一般的な常識として権利侵害しないように気をつけています。
解釈と実務の中で判断が難しい事柄において、
僕の話が、法的な根拠になることはありませんのでご理解ください。

僕は著作権侵害しないように、充分に気をつけようと思っています。

 

 

「楽譜ありますか?」のコメント

さて、「楽譜ありますか?」のコメントは、おそらく和楽器のカバー動画に見られるコメントだと思います。

 

ピアノ、ヴァイオリン、フルート、ギターなどの動画に、

「楽譜ありますか?」

のコメントはほとんど見かけません。

 

理由は、簡単です。

 

譜面がある。からです。

譜面が販売されているからです。

 

さらに、その楽器専用の譜面がなくても、ピアノの譜面で対応できますし、コードがついていれば、ギターだっていけます。

なんにせよ、五線譜で書かれたなんらかの楽譜があれば、それで問題は解決するのです。

 

 

楽譜がないのにどうしているの?

じゃあ、和楽器系のカバー動画の場合はどうしているのでしょうか?

ほとんどの場合は、楽譜はありません。
いわゆる、縦譜、箏用の楽譜、尺八用の楽譜というものを見て演奏をしていません。

耳コピ、五線譜からアレンジ、などをして演奏しているのです。

 

 

演奏したい曲が、箏、尺八の専用の楽譜になっていない、場合の解決方法は、

・耳コピできるようになる。

・五線譜の理解を進める。

ということがまずは考えられます。
これは、サービスを受ける側が、頑張る必要があるということになります。

できるようになったら、これは、ズーーーッと役に立つスキルになります。

だって、演奏したい曲の五線譜が販売されていたら、すぐに演奏できます。
今は、ぷりんと楽譜とか、アットエリーゼとかの楽譜販売サイトがしっかりしています。

すぐにダウンロードすることができます。

 

いや、だからと言って、

耳コピ、できるようになったり、

五線譜を理解するのは大変だから、

その動画で演奏している楽譜分けてもらえませんか?

って思う意見が出てくるのもわかります。

 

それが、簡単にできない理由を説明します。

 

楽譜分けてください。売ってください。は簡単じゃない。

簡単じゃないんです。

その楽譜を売ったり、分けたりすることは。

耳コピの走り書きのものでも、できないんです。

 

著作権、というものがあります。

 

楽譜を勝手に複製して、他人に配ったり、売ったりすることはできないんです。

 

それは、著作権侵害になってしまうのです。

 

なので、僕たちは「楽譜ありますか?」のコメントをいただくと、困ってしまうのです。

 

「自分たちが演奏するための楽譜はあります。
でもこの楽譜は販売したり、譲ったりできないのです。
それをしてしまうと著作権侵害になるので。」

 

これが心のうちです。

 

なんだよ、ケチと思うかもしれません。

でも、別の人は、「楽譜ありますか?」に対して「ありますよ、譲りますよ」というかもしれません。

「やった!すごい。この人大好き。」と感じると思います。

 

でも、ダメなんです。

著作権侵害なんです。

 

楽譜を複製して、配布、販売、するのは、ガチガチに真っ黒の著作権侵害なんです。

 

著作権侵害しないようにするには、

楽譜にして販売するには、曲の権利者に許可を取って、著作権使用料を支払って、できるようになります。

 

「じゃあ、それを私のためにやってよ。」

と思うかもしれませんが正直にいうと、めんどくさいです(笑

もし、私のために、やってくれた人がいたら、神です。
ずっと応援してあげてください。

ほんとに。

 

まとめますよ。

楽譜販売サイトなどで、販売していない。

箏用、尺八用の専用の楽譜が、ググっても販売していない。

 

そんな状況で、YouTubeなどの動画サイトでカバー演奏がある場合は、

・耳コピ、五線譜によって演奏をしている。

・人に譲ったり、売ったりできない、自分だけ演奏するための楽譜。

で、演奏しているということです。

 

そこで「楽譜ありますか?」と聞くことは、正直、根本的に著作権に対するリテラシーが低い人だと思われてしまいます。

同様に、そういった人は言えば「タダで楽譜を分けてくれるかもしれない」と思っているんじゃないかと警戒さえしてしまいます。

 

「楽譜ありますか?」と聴いても、きっと質問者が期待する答えが返ってくる確率は低いと思います。

(まれに、ちょっと調べたら販売しているものとか、普通に販売しているものもありますが)

 

 

明日も「楽譜ありませんか?」に関する話題を書きます。

著作権の問題はいろいろ大変なんです。
だからこそ、あのサービスはすげぇとおもっているんです。
マジで尊敬します。

 

 

では、ごきげんよう。

 

 

※今日のごはん写真
はい、今日も肉です。中落ちカルビ。
著作権の問題って、難しいですね。
いろいろな問題が複雑に存在していて、頭が痛くなります。
権利の侵害をしないように、既存曲をカバーしたCDを作るときは、権利者だったり、出版社への許可をとったり、音楽使用料の支払いをしっかりしてきました。

最近まで知らなかったことがあります。
Twitterです。Twitterは、JASRACと包括契約をしていないので、JASRAC管理曲でも、それ以外でも、演奏の動画をあげるのはNGということです。
僕はカバー動画をYouTubeに公開するときは、Twitterに短い動画をあげていたのですが、それはNG行為だったのです。
なので、該当するTweetは消しました。もし、まだ残っていたら教えてください。
YouTubeの動画がはられているのは、OKです。

薫風之音の曲は、Twitterに演奏動画どんどんあげてください。
JASRACに著作権使用料の管理の委託をしていませんので、そこで使用料の問題になることはありません。
ですが、楽譜を公開したりすると、僕は文句を言いに行くと思います。楽譜の著作権侵害になりますから。
演奏は良いけど、楽譜を公開したらダメ、許可しているものと、許可していないものがある。
同じ著作権でも、違う権利だということです。

複雑な問題です。それでも気をつけて起きたいのは、著作権を侵害していないかしら?と思うことですね。
著作権のリテラシーをもっていたいものです。

そういえば、学生のころ、リーガルリテラシーとかいう講義が大学1年生のころにあったなぁ。
憲法も、民法も、刑法も、著作権法も受けたりしたなぁ。
おや、鯨岡さん実は大学生のころ法学部だったんです。
単位を取るのに物凄く時間がかかるダメ学生でしたので、このざまです。

 

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