知識のアップデートをしていますか?

今日のお話は諸説あります、というお話ですね。大前提として。
個別事例の専門的な話をしているわけではなく、思考方法、マインドセットのお話だと思って読んでください。

では、いってみましょう!

鎌倉幕府の成立は?

みなさん、ちょっと質問です。

鎌倉幕府の成立は、何年でしょうか?

 

 

 

はい。

 

 

僕の世代だと、

「いい国作ろう鎌倉幕府」なので、

 

11922960(いいくにつくろう)年ですね。

 

えええ、偉い未来ですね。

すみません、数字の語呂が続いちゃったので間違えてしまいました。

 

1192(いいくに)で、1192年

 

というのが、昭和の常識だと思います。

 

ですが、これは違うらしいのです。

1192年は、源頼朝が征夷大将軍に任命された年ということで、鎌倉幕府の成立とは違うと。

 

ちなみに、羽賀研二さんが誠意大将軍を名乗っていたのは1995年頃です。

全く関係ありませんね。
ごめんなさい。

 

いまでは、

 

「いい箱つくろう鎌倉幕府」ということで、

 

11852960年が、、、、

 

はい、もうしつこいですね。
すみません。

源氏が壇ノ浦の戦いで平家を破り、全国に守護・地頭を設置した、1185(いいはこ)年が、鎌倉幕府の成立と言われています。

 

ほかにも似たような話だと

聖徳太子で思い浮かぶ肖像画、あれも違うらしいし、もっと言えば、聖徳太子はいなかったかもしれない説さえあります。
昭和の一万円札にずーっと書かれていたあの人、聖徳太子じゃないらしいですよ。

知らない誰かが、ずーっと日本の最高額紙幣だったとは。。。。

先ほどの源頼朝の肖像画だって、なんとなく皆さんが思い浮かべる絵がありますよね、あれも、本人らしい、という程度のもので、違う説があります。

 

また、犬公方と呼ばれた、徳川綱吉の印象はみなさんどうですか?

「生類憐みの令」を出して庶民を苦しめた将軍とイメージしていて、あまり良い印象ではないのではないでしょうか?
昭和の教科書でまなんだ皆さんは、きっとそうなのですが、

生類憐みの令は、弱者救済のための社会福祉的要素をもった先進的な法律だったという研究がされて、

平成後半の教科書だと、全く違う評価がされているものもあります。

 

ちょっと歴史の話にかたよりましたが、ちがうジャンルでもありますよね。

 

うさぎ跳び!

 

運動中は水を飲むな!

 

このあたりも、それが常識という時代の人たちもいれば、

ダメダメダメ、絶対にダメ!という知識がいまやあたりまえの知識になっています。

 

知識のバージョンアップしていますか?

さて、これまで話してきた内容で、多数決をとってみると仮定します。

 

1、鎌倉幕府の成立は、1192年か?1185年か?

2、昭和33年~61年までの一万円札の肖像画は、聖徳太子か?だれかわからないか?

3、運動中の水分補給は、絶対にダメか?絶対に必要か?

 

おそらく、1、2、に関しての多数派は、昭和の価値観の答えになると思います。

1は、1192年だという人が多く、2は、聖徳太子だという人が多いでしょう。

 

多数決で、人数が多いから、こちらが正しい、という考えになるのは、おかしいとおもいますよね。

最新の研究により、もしくは、解釈のちがいにより、新しい説がでていることに無関心ではいけません。

そして、多数決で人数が多いのだから、間違っていない。と思っていたら、思考停止です。

 

こんな状態になってはいけません。

 

え、なになに?と興味を持つ、面白そう、と好奇心を持つ。とっても大きな差になります。

 

じゃあ、少数派が先進的な思考、知識、なのでしょうか?

 

知識のバージョンアップによる多数派の入れ替わりがもたらすもの

3、に関してはどうでしょうか。

これは、命にかかわることですから、多くの人の知識は刷新されバージョンアップされたと思います。

少数派の、水分はダメ、が先進的で画期的な知識、ではない、ということなんです。

水分はダメ、が多数派の中、少数派だった効果的に水分補給をすることが重要だと研究をしてきて、結果を出してきた、命を守ってきた、経緯があるからなんです。

 

かつては、水分をとる、が先進的な少数派だったわけです。

 

そして、知識がバージョンアップしたから、多数派になりました。
これで話がおわるのかというと、好奇心や、興味が大きい人は、そこで止まりません。

多数だから正しい、で終わるのか、どうかです。

何が起こるか。

 

水分補給のタイミングや、水分の質、量、などに目が向かってゆくのです。

 

より、研ぎ澄まされてゆく。

そのなかで、さらに進んでゆき、先進的な意見、発想が生まれてきます。

 

 

多数派だから正しい、昔からだから正しいを疑え

周りの人が、1192年だといっているから、1192年と答えでよいと安心してはいけません。

あれ、でもどこかで、1185年だという最新の情報をみたぞ。

という、自分の経験を無視してはいけません。

 

答えの根拠が、

「多数派だから」

「昔からそうだから」

というものには価値がないと思いましょう。

 

もちろん、普遍的で変わらないものだってあります。
それは別です。

 

これまでの自分の知識と違うからと、

多くの人と違う意見だ、思考だ、とおもって一蹴してしまうのか、

 

それとも

 

おもしろそうだから、いっちょ乗ってみるかと興味をもって楽しんでみる。試してみる。

 

情報の鮮度、質、発信元、経験にもとづく一次情報、そういった部分に着目することはとっても大事です。

 

思いもしない速度で、世界は動いています。

変化しています。

 

情報に振り回されてはいけませんが、古い知識、古い考え、多数派の意見、に固執する必要はないと思います。

情報の格差、知識の格差、人生の豊かさは、そんな小さなところから生まれてゆきます。

 

どんなに大多数が正しいといっても、間違いだったり、効率がわるかったり、成果と無関係なものだってあります。

 

自分がそれに気が付いても、多数決による多数派の意見が、急いでつぶしにかかってくるんですよね。

 

でも、僕は絶対に、こういいます。
みなさんだって、言いたいと思いますよ。

 

「それでも、地球は回っている」って。

 

 

では、ごきげんよう。

 

 

 

※今日のごはん写真
今日は、尺八の話を一切せずに、尺八上達につながる話を書きました。
上達につながる話、だと受け止めてもらえていたら、最高にうれしいですが。どうでしょうかね。
自分でブログを書き終わって、ドヤ顔になっているだろうなと想像がついています。
でも、こういったブログってあまり読まれないんだよな。
人生そのものに影響を与える思考方法、マインドセットだから読んでもらえるとうれしいんだよね。
僕は、尺八を吹くことで、いろいろなことに応用できる知識だなと思うことが多かったです。
それは、唇を閉じてなんやかんやとか、呼吸法がなんやかんや、ではなくて、それを取り巻く状況を見てです。
邦楽の現状、業界の現状から、多くの学びを得ました。反面教師的な部分もたくさんあります。
多数派の意見に惑わされず、物事の本質にアプローチすれば、
いかに的外れなことが昔から、正しいこととして大声で叫ばれていたことに気が付きます。
時代にあっていないことに気が付きます。
楽しい尺八ライフには一切関係ないかもしれませんが、楽しい尺八ライフを広げるために、こんな思考を持てる人が増えるといいなと思っています。

で、本文の最後に書いた「それでも地球は回っている」ですが、ガリレオはこの言葉をつぶやいていないという説もあるそうで。。。

 

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