そのアドバイス、その知識、本当に価値がある?
尺八を独学で頑張っている方、きっとこのブログを読んでいる方にもいらっしゃると思います。
もちろん、レッスンを受けながら読んでくださっている方もいると思います。
いつも、ありがとうございます。
練習を頑張っていると、いろいろな情報を集めたり、アドバイスをくれる場面に出会ったりすると思います。
ちょっと気になったので今日はそのお話をします。
今日の話の大前提です。
もちろん、アドバイスをしようという気持ちは全く否定していません。
これは、アドバイスを受ける側への問いかけですので、絶対に、アドバイスをしている人を攻撃しているわけではないです。
アドバイスを受ける側が、考える指針として欲しいことをお話しします。
役に立ちたいと言う気持ちに感謝し、アドバイスに感謝し、内容を吟味しようと言う話です。
これをご理解いただいた上で読んでください。
例えば、こんなアドバイス。
「吹奏楽経験者です。
腹式呼吸ができていないので、
腹式呼吸ができるように練習してください。
管楽器は肺活量が必要なので、肺活量を増やす訓練をしましょう。」
というアドバイス。
一方では、
「尺八と唇の距離が遠いですね。当て方を直してください。
唇は閉じる意識を強くして、穴を作って吹こうとしないようにしましょう。」
というアドバイス。
問題解決のために具体的かつ論理的な内容。
どちらを信じたらいいでしょうか?
どちらを信じたくなるでしょうか?
その権威付けの意味と価値は?
吹奏楽経験者です。
この言葉を頭につけて、発言すると、それ以降に続くアドバイスに価値があるような気がします。
でも、これ、本当に価値があると思いますか?
吹奏楽経験者って、いっぱいいます。
正しいトレーニング、正しい訓練、正しい知識で育った人がみんななのかな?
多くの場合は、先輩の命令のような指導、根拠のない指導、伝統の下らない練習、アップデートされない知識で練習しているところがほとんどでしょう。
と、かいたら、吹奏楽経験者の方から、めちゃくちゃ怒られて炎上するかもしれません。
でも、よく考えてみてください。
その経験、知識、本当に価値があると思いますか?
どのレベルでどのあたりまで理解したレベルによる発言なのかをよく考えてみましょう。
一方僕は、腹式呼吸、肺活量が関係ない事例を経験していますし、その言葉のアドバイスをしても成果につながらないことも知っています。
小学校2年生、3年生が、大人よりも立派な音色で、尺八を吹きます。
その吹き方を僕は指導しています。
肺活量も、腹式呼吸も関係ないですよね。
肺活量が問題解決するなら、大人は、小学生よりも無条件で音が出せます。
多くの人が、肺活量、腹式呼吸にこだわっているうちは、尺八が上手に吹ける人は増えません。
たぶん、その他の管楽器に関してもです。
多くの人が、うまくなる条件として頼っているものが間違っているから、うまくなるひとは少数なのです。
管楽器経験者ですの方は、本当にうまいですか?
もし、上手かったら、大変ご苦労されたんだと思います。
遠回りして上達された方法を伝えてくれています。
アドバイスしたい、という気持ちを受け止めて、
そのアドバイスをしてくれている行為に感謝をすることが必要です。
ですが、そのアドバイスの内容は吟味すべきです。
多くの方は、もう、楽器をふいていないでしょうし、知識をアップデートしてないでしょうし、新たな気づき、発見は経験されていないと思います。
多数決で光るアドバイスが死ぬ
吹奏楽経験者ですの人たちの、腹式呼吸、肺活量というアドバイスは世の中にあふれかえります。
吹奏楽経験者っていう方は、多いですから。
小学校、中学校、高校と部活で経験していればそれだけで、充分に吹奏楽経験者です。
こういったアドバイスは相対的に多くなります。
そうじゃなくても、尺八は肺活量がないと音が出ない、という経験したことない人の知ったぶりもあります。
多数決が正しい、という思考方法のままでは、
全く関係のない事実が、真実になってしまいます。
この危険性に気が付いてください。
熱心に情報を集める方ほど、危ないです。
自分で求め、自分でたどり着いた情報、しかもそれが、自分が信じたい内容だったら、みんなが言っているから正しいとおもいますよね。
でも、あなたの先生は、違うことをいっていませんか?
違うニュアンスで表現していませんか?
世の中にあふれている言葉は、厳しい言葉ですが、途中の人の言葉、やめた人の言葉の可能性が高いです。
多くの人が言っている言葉を信じて、できない自分、成長しない自分を慰めて安心するのか。
本質をついた問題解決のアドバイスに向き合って、悩みながら、試行錯誤しながら、努力するか。
貴重なアドバイス、というのは、少ないものだと思ってください。
だって、何事においても、ある程度のレベルに達することができる人は少ないです。
普通にピラミッド型になるのはあきらかです。
その中で、できちゃう人(僕のブログでよく出てくる言葉です。)ではなく、日々悩みながら本質にたどりついて、ポイントやヒントを言語化できる人ってもっと少ないです。
中途半端な経験のアドバイスに惑わされないで。
いろいろなアドバイスは善意から生まれています。
なので、すべてを否定したりはしません。
中途半端な経験しかない奴は黙ってろ、なんて言いません。
大事なのは、そのアドバイスが自分の経験から生まれたもので、問題をクリティカルに解決したものなのか、どうかです。
アドバイスがたくさんある優しい世界はとっても素敵だと思います。
そして、大事なのは、アドバイスを受けた人が、どう取捨選択してゆくかです。
自分が望むアドバイス。
自分がしてもいらいたアドバイス。
これは普通の人は受け入れるんです。
でも、だいたい、成果にはつながりません。
望む、してもらいたい、という段階で、自分の中にあることだから、すでに成果になっているはずなんです。
違う成果をだすのは、
自分の中にない、アドバイス、です。
もやもやしていて、つかみかけているものを、論理的に具体的にしてくれるアドバイスです。
僕のブログ、僕のワンポイント動画は、おそらくこれまでのセオリーとは違う側面を持っていると思います。
感想をくださる方は、
・初めて聞いた!
・でもよく理解できた!
・もっと早く知りたかった!
と、ありがたい言葉をいただきます。
なので、僕は調子に乗ってどんどん、ブログでも動画でもヒントやアドバイスを書いていきます。
でも、いままで見たことない、聴いたことない話だったりします。
ここの分かれ道が、そのままの人か、ぎゅんと上達する人か。
だれが言っているか、よりも、何を言っているか。が大事なのじゃないでしょうか?
問題解決するために、どうして、なぜ、を具体的に解決している内容かどうかが大事です。
著名な先生でも信じられないようなアドバイス、ヒントをだされる方もいます。
人間の動きではできないこととか、物理とかを無視したようなこととか。。。怖い。
僕は尺八を多くの人が楽しく吹けるように手伝いたいと願っています。
僕のアドバイスが、自分のやりたいことと合わない、という方もいらっしゃると思います。
それは、仕方のないことです。
自分の望むアドバイス、ヒントをくれる人に出会えればいいので。
では、ごきげんよう。
※今日のごはん写真
さて、YouTubeを検索すると、腹式呼吸、肺活量、という問題を取り上げる動画がたくさん出てきます。
どうしてでしょう?
それは、腹式呼吸が問題を解決してくれる、肺活量が問題を解決してくれる、と思っている人が多くいて、検索するからなんです。
視聴回数が上がるからです。問題解決のためではなく、視聴回数のために、作られた動画です。
なかには、腹式呼吸とかの考え方を正しく伝えようと努力している動画もあります。
正しい腹式呼吸、なんてないんですよ。何のために使うのかによって違いますから。
僕だってわかっているんです。ダイエットするには、食べる量を減らして、適度な運動習慣を持つこと。これが真実です。
問題をクリティカルに解決してくれます。
でも、そのアドバイスは望んでいないんです。
僕が望むアドバイスは、楽して痩せる。食べても大丈夫、寝ている間に痩せる、短期間で痩せる、というものです。
こんなので、結果がでないことくらい、みなさんわかっていますよね。
わかっているのですが、望んでいるものを探して信じたくなる。
こんな風に置き換えてみたら、理解できませんか?
腹式呼吸、肺活量にこだわっている限り、自分が願う方法にこだわっているかぎり、尺八はうまくなりません。
試してみましょう、トライしてみましょう、がらっとうまくなりますよ。
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