せっかくできた興味や機会を自ら消すなんて馬鹿がやることなのに普通にやっちゃう人多すぎ。

「鯨岡さんは、尺八ブーム、和楽器ブームをつくりたいのですか?」

と聞かれることがあります。

 

どうなんでしょう。

 

ブームっていうと、ドン!って盛り上がって、終わる日が来る。物のような気がするので、ブームにしたいわけではないんですよ。

もっと当たり前、もっと日常、もっと普通の楽器になってほしいと思っています。

 

お正月といえば。

和っていいよね。

背筋がピシッとする。

着物とよく合う。

 

といった、音楽を聴いていないで、自分の記憶、思い込みを聴いているような感想を書けばいいみたいなのじゃなくて。

音楽として、もっと当たり前に、日常に、そういった音色を持つ楽器として認識してもらえるようにっておもっています。

 

和楽器の音はこの曲に合わない。

和楽器の音に合う曲だ。

 

みたいな声もわかるんだけど、もうこれを語ったらブログの記事、2,3本使っちゃうんじゃないかってくらいです。

こっちにしてみたら、なんで、そんな限定されなきゃいけないんだってはなしです。
勝手に楽器の可能性を限定しないでくれませんか?って

あ、今日は別の話だから、これはここまでにしておいて、、、

だからそれはブームではないような気がするんですよね。

でも、ドン!って盛り上がることも起きないくらいじゃ、それすらならない。

 

ブームが起きるわけがない。

○○は終わった。

 

とか言って達観ぶるのも嫌なんです。

 

ほらみろ、ブームなんて起きなかっただろ。

 

そんな当たり前の予言、誰でもできるし。
業界内であきらめの声を上げるの、ほんとヤダ。

もうだめだ。

日本では無理。

言いたくなる気持ちはわかるよ。
でも、僕は日本に住んでいるから、あきらめたくないんだよ。

 

あきらめたやつがかっこよく見えるのって、思春期の一瞬だけ。

あきらめなかったやつが本当はかっこよくて、あきらめなかったやつを認められないから、あきらめたスタンスを取り続けるのは、ほんとかっこ悪いと思う。

いつまで、思春期してんのって思う。

 

 

ポジティブな方向転換は、思い切ってすればいい。

そのほうが、かっこいいよ。

 

 

ブームの生まれ方には、何種類かあります。

・ブームを仕掛ける。

・ブームが発生する。

 

意図的に仕掛けるものと、意図せずに起こるもの。

でもだいたいは、意図的に仕掛けて発生するものがほとんどでしょう。

 

大きな資金力と影響力が仕掛けるものと、

たくさんの小さな行動、それぞれの小さな影響力を合わせて仕掛けるもの。

 

となると、僕は、大きな影響力や資金力があるわけではないので、僕一人の力でなにかをしようというつもりもありません。

 

なので、自分は自分のために、僕のできることをコツコツする。という考えが軸です。

ブームは起きない、和楽器は滅ぶ、とは思っていません。

 

何もしなければそうかもしれませんが、少なくとも僕の周りでは絶対にそうはさせない、というつもりでいます。

 

自分の活動すべてが、そこにつながっていて、動画を出すこと、ブログを書くこと、はちょっとでも迷っている人がいたら、背中を押したいし、応援したいと思っているからです。

 

 

さて、昨日、おとといと、なんとなくお話していますが。

ジャンルを間接的につぶしていることに気が付かない人たちに知ってもらいたいけど、そんな人たちはこのブログ読まない。

やってはいけない行動が、ジャンルを間接的につぶす理由、たくさんあるのですが、論理的に考える場合の基本的なことを書き漏らしてました。

 

昨日のブログでは、ある出来事に対して

・なんとも思わない人、

・おもしろい。ポジティブに思う人、

・否定的、ネガティブに思う人、

3つの反応がある、ということを書きました。

尺八業界の中でも、ですし、一般の方も含めてもそうです。

 

で、一番多いのが、「なんとも思わない人」です。

 

なんとも思わない人がどう動くかで、ジャンルを太くするか、細くするか、が決まるわけです。

昨日は、ここにしっかりと触れていませんでした。

書かずとも、なんとなく、そう感じている人はいらっしゃると思います。

 

この、なんとも思わない人を、興味の入り口に立つことがとっても大事なことです。

 

広い入り口から、入ってきてくれた人たちがどれだけその先に進んでくれるか、

むしろ、入り口から出ないで、入り口に入ったままでいてくれるか。

 

 

それなのに、追い返したり、偉そうにしたり、興味のきっかけをつぶす、なんてありえません。

 

 

ゲームのゴーストオブツシマでも、話題になっていました。

ある人は、歴史的な考証。

ある人は、武具について。

ある人は、剣術について。

ある人は、弓について。

 

専門的な知識を持つ人たちが騒ぎます。

 

事実と違う。

本物ではない。

本来のものではない。

その当時には存在しない。

 

例えば、鎌倉武士の甲冑ではない。戦国時代のものだ。

この剣の構えは江戸時代に生まれた流派のものだから、鎌倉武士が扱うのは。。。

 

確かにそうかもしれないけど、

いま言う必要ある?

という感情しか出てきません。

 

もう、そんなのをみたら、めんどくさそうな世界、敷居の高そうな世界、頭固そうな世界、と、なんとも思ってなかった人が距離を作ります。

 

もし、本当にそのジャンルが好きで、やせ細っていくのは、いやだと思っているのなら、

 

動いた心を冷めさせてしまう言葉や行動になってしまっていないか。

 

これを、一度じっくり考えてみてください。

 

 

そのきっかけを大事にして、まずは入り口に立ってもらう。

 

そこから、どうやって入ってきてもらうか。

 

とはいえ、間違いは間違いだし、正しい知識を知ってもらいたい。という気持ちが生まれるのは当然です。

そう、この機会に正しい知識を知ってもらおう、と思ったのなら、その機会を生んだものに対して、まずはリスペクトしませんか?

 

その機会を作ることすら難しいはずです。

自分では、できなかったきっかけで、他人の作ったきっかけなんです。

 

他人が作ったきっかけで、興味を持った人、興味を持ちそうな人が生まれたのに、

自分の手柄のように、知識を振り回したり、正論を振り回したり、ドヤる人、ちょっと嫌じゃないですか?

 

ここまでわかりやすくするために分解して説明していますが、

説明しなくても、起こっている現象への直感的な違和感で、多くの人は嫌悪感を持ってしまいます。

 

事実と違うことでも、

本物ではないことも、

本来のものではないことも、

その当時には存在しないことも、

 

すべてひっくるめて、その入り口をうまく利用して、

さらに、さらに、興味を持つように、うまく誘うことはできないかしら?

 

せっかくある知識をマイナスに働かせるのではなく、プラスに、ポジティブな影響を与える使い方をしないのはもったいない。

そんな言い方じゃなくて、もっとおもしろく、もっと興味を持つような話し方はないのかしら?

と僕は思います。

 

なので、僕は、可能な限り、うまく誘うことはできないか、うまく興味を引くことはできないか、と考えます。
段階をつくって、興味をもってもらえないかと。

 

自分で作ったきっかけやチャンスを大切にするのはわかります。

それならば、自分では作ることができなかった、きっかけやチャンスだって大切にすると機会は増えます。

他の人が作ったきっかけやチャンスだって同じように逃さないようにしたいじゃないですか。

 

大きなブームをドカンとつくるのではなくて、継続する認識を得ていきたい、継続する興味を作ってゆきたい。

そのきっかけを作るのは誰でもいい。

なにか乗れるものがあるなら、全力で乗る!僕はそう思っています。

 

偉そうに言っていますが、昔の僕はそうじゃなかったです。

あまり、書きたくはないのですが、、、

以前は、僕がきっかけを作る者、になりたかった。
僕が中心に流れを生み出したかった、だから、人の活躍から目をそむけたくなる時期もありました。

 

でも、そんなこと何のプラスにもならない。

 

誰でもいい、誰かが、そうなって、風を巻き起こすなら、

僕が応援することにだって意味があると気が付きました。

 

もちろん、当然ですが、僕がそうなることだってあきらめていません。

 

 

ということで、全力で乗る。応援する。っていう僕の考え方をお話しました。

 

 

 

とはいいながら、僕にも拒否、拒絶、したくなるものだってあります。

興味を持ったのに潰してしまうことだって、習いに来たのに辞めてもらうことだってあります。

そんな話を明日します。

 

 

ではごきげんよう。

 

 

※今日のごはん写真
もうね、エンタメに落とし込まれた段階で、本物は、実際は、本当は、とか言い出すのは野暮です。粋じゃない。
これもコミュニケーション能力だと思います。
せっかくある知識を、潤滑のために使うか、対立・硬直のためにつかうか、です。

なるほど、とか、

豆知識、とか、

雑学、とか

そんな風なとらえ方ができて、ほかの誰かが、さらに多くの人にドヤれるような話にして、さらに面白さを引き出せるといいなと思います。
自己顕示欲のためにつかうか、他人がさらに広げてくれるような話し方、言い方にすれば、ポジティブな知識の使い方だと思います。

そこで止まる、ストップする、知識の使い方は本当にもったいないなと思います。

エンターテイメントじゃないんだ!!!

ってそもそも、エンタメにされることに否定的なんだったら、もうどうしようもないので、ごめんなさいです。
そういう人なんだなと、エンタメが親の仇なんだなと思って、それで納得します。

佐渡にいくと、お土産の定番、小判飴。
小学生が修学旅行で行く定番です。ジュニア邦楽合奏団の子どもが毎年だいたい一人は持ってきてくれます。
合奏団のメンバーにお土産!先生にお土産!って、自分以外のだれかに思いを持てる子どもたちが育っていてすごくうれしいなと思います。

 

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