楽器に優劣はないのに、無意識に優劣を決めつけているよ。

先日、ちょっと毒が強めの記事を書きました。

すべてはそこから始まっております。

 

こじれている僕は尺八を軽く見られていると思ってイラっとしてしまう。

 

下手な管楽器の音を尺八に例える発言がすごくしんどいと。

その背後には、楽器の優劣を前提としているからなんだろうなと思うんですよ。

 

演奏した後に言われて、テンションが下がる言葉があるんですよ。
まあ、もちろんいちいち、詰め寄ったりしませんし、何かを伝えたかったというありがたい気持ちだから、ポジティブな発言としてその気持ちを受け止めます。

 

そうか。。。。と

 

思っちゃうこともあるんですよね。

それは、

 

フルートみたいな音ですね!

 

って言われるときですね。

 

僕からしたら「はぁ↓」としか思えなくて、で、どうなん?って。

もし、感想がそこまでなんだとしたら、僕の実力不足で甘んじます。精進します。

 

そして、わざわざ、声をかけてくださっているのに、そんな生意気な態度ですみません。

きっとコンサート終わって、笑顔で喜びながら伝えてきているから、その気持ちを伝えたいんだろうなって受け止めます。

 

でも、その「フルートみたいな音ですね」を誉め言葉として使っているなら、ちゃんとほめて欲しい(笑。

 

ちゃんと、具体的に褒めて!

フルートみたいな音っていわれても、フルートじゃなくて尺八だから。
フルートに例えられても何にも伝わらないんですよ。

尺八としてほめてって。

 

つまり、尺八の上位にあるのがフルートだと考えている人たちが多いんだと思います。

フルートの方が優れた楽器だと。尺八は劣った楽器だと思っているのだと思うんです。

そういう人たちは、上手なフルートの演奏のときに、尺八みたいな音ですね。って絶対いわないでしょ。

 

たとえば、尺八が優れた楽器で、フルートよりも上位にあるという認識の人が、そんな風に言ったとしたら、言われた方は、怒るかもしれない。

いやいや褒めたつもりなんです、とかいっても通用しませんよ。

 

置き換えたときに変な違和感があるってことは、そもそもおかしいんです。

 

尺八演奏しているのに、フルートみたいですね、って伝えて相手が、嫌な気分にならない、怒らない、って前提なんです。

 

そこには、もうすでに、楽器の優劣を決めつけてしまっているんです。

 

だから、そんな言葉が褒め言葉だとおもってしまっているんです。

 

以前にも書いたと思いますが、楽器を楽器に例えて褒める、って実は褒めてないです。

褒めるときに出した楽器の方が優位にある、という楽器それぞれに優劣をつけているのが透けて見えますから。

 

で、これはすべてに仕えるテクニックですなので、ここだけは読んで欲しい。

もし、あなたが何かを褒めたいなとおもったら、グルメレポを思い出しましょう。

海鮮丼を「食の宝石箱や!」と例えた彦摩呂さんの名言をおもいだしましょう。

見事に別の物で、その素晴らしさを伝えています。

誰もが真似をする素晴らしい表現じゃないですか。

海鮮丼を「食の豪華海鮮鍋や!」といったら、まじで意味ないですよね。
豪華、とかつけても意味ないじゃないですか。

食べ物を食べ物で例えていますから。

 

違うジャンルにかえたとしても、これを、「食の交通渋滞や!」といったとしたら、交通渋滞にあんまり良い印象がないから微妙かもしれません。

それくらい、たとえて褒めるってのは、難しい物なんですよ。

 

だから、一番良いのは、美味しい!って言うことなんです。

 

感想を伝えてくれる、ってことは、ポジティブな思いを伝えたいから何だと思います。

無理してたとえる必要はないんです。

 

 

 

ちょっと明日も似たような話になります。

どうして、こういった伝え方が、喜ばれるか、という話をします。

 

 

 

では、ごきげんよう。

 

 

※今日のごはん写真

もちろん、優劣がついていることがハッキリしているものだったら例えてもわかると思います。
その優劣の価値感が一般的な物なのかどうか、自分の価値感だけではないかと考えると良いと思います。

もちろん、僕は、僕の中で、尺八が世界一かっこいい楽器だと思っています。

でも、これは、僕の価値感なので、誰かの価値感をまざること、誰かの価値感を傷つけるような場面では、僕の価値感を絶対的基準にはしません。

たとえにフルートが良く出てきますが、別に僕は敵意を持っているつもりは全くないです。

ハッキリ言えば、フルートやその他管楽器を経験している人にこそ、尺八やってみませんか?って思います。
数十名、洋楽の音楽の訓練をしっかりと受けた人たちが、尺八を手に取ったら、いろいろなことが、いきなりガラッと変ると思います。

もし、楽器が変っても音楽を続けたいと言う気持ちがあって、プロとして、演奏家として、生きたいという思いがあったら、なおさらオススメです。

僕は本当にそう思っています。
もしそんな人がいたら、ぜひ、相談に乗りますよ!

 

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