出来る出来ないに関してお話ししております。
数回にわたって書いておりますので、前の記事を読んでいらっしゃらない方は、お時間のあるときにお読みください。
そして、今日の記事です。
人は「自分が出来ていない事がある」って思いたくない。
出来る、出来ないを、チャート式にしてみますと。
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尺八の音の出し方を動作など含めて説明する。
文字や言語を相手に伝える。
↓
【A】動作のイメージが正しくできている。
↓
・イメージしたとおりに体が動く。 → ○(大成功で音が出ます。)
・イメージしたとおりに体が動かない。 → ×(イメージは合っているのに体が動かせない。)(壱)
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尺八の音の出し方を動作など含めて説明する。
文字や言語を相手に伝える。
↓
【B】動作のイメージが正しく出来ない。
↓
・イメージしたとおりに体が動く。 → ×(もそもそものイメージが違うから、イメージ通りに動いても音は出ない。)(弐)
・イメージしたとおりに体が動かない。 → ×(そもそものイメージが違うから、その通りに動こうが、動かなかろうが音はでない。)(参)
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こんな感じで、なるほど、と思えます。
じゃあ自分はどこかな。と考えて、出来ない原因になっている物をを治そうと思うわけです。
でも、うまくいかないのです。
理由は、
多くの人は、自分が【A】にいると思っているはずです。
もしくは、たとえ【B】にいたとしても、 イメージした通りに体が動いている。と思っているはずです。
自分の想像、イメージが間違っている。
自分の体が思ったとおりに体が動いていない。
なんて思いたくないですよね。
出来ていて当然、そうありたいと思うのです。
・イメージが違っている。
・体を思った通りに動かせない。
こんな辛い事実を目の当たりにしたくないんです。
だから、イメージの修正、動作の修正を追加されてもそれを受け入れるのは辛いですし、受け入れがたいのです。
自分の経験や知識、思い込みを優先したいのです。
客観的に冷静に、どの状態にあるのかを見ることが出来ないのです。
【A】でも、体を動かすことができなくて、失敗する場合がある事を理解していないのです。
だから、最初の説明や言葉を疑ってしまうことすら起きます。
イメージが違っているかもしれない、動作が出来ていないかもしれないのに。
そして、【A】でも【B】でも
・思った通りに体が動かせない。
・思った通りに動かしたくても違った動きをしてしまう。
本人は、思った通りに動かしている、と思っているのに、現実に起きている事は違う。
という事実に気がつかない人もきっとほとんどでしょう。
どんなにチャート式に分解しても、
どの道を通って、音が出ない、にたどり着いたかは、
実際にはわかりにくい、おそらくわからないのです。
なので、
出来ない人は、
動作の伝達を言葉、文字の説明でしている以上、
正しく伝わる可能性の方が低いわけです。
つまり、
順を追った説明から生まれたヒント
の限界です。
だから、いろんな結果が出すぎるわけです。
音が出る、出ない、だけでなく、吹きやすい、吹きにくい、しんどい、ラク、同じ楽器を使っているのに音程に差が出たりするわけです。
良い意味では、自由であり、制限がなく、未知数と。
でも、これって、悪い結果をいい表現にするごまかしだと僕は思います。
制限のない、自由、未知数のなかに、ほっぽり出された初心者は、どうしたら良いんでしょう。
自分だけの柵と枠を作って、自分しか入れない建物を作った人たちは、自由であり制限がなく未知数でなく、枠の中です。
無限に広がる荒原のどこに建物を建てるのは自由だけど、建てたらその建物の中にしかいることが出来ませんよ。っていう感じじゃないですか?
尺八の表現、演奏の可能性が、自由であり、制限がないという状態は、自分の足でとか、馬に乗ってとか、翼をつけて、その荒野を自由に走り回ったり、飛び回る事だと思います。
でも、実際の印象だと、自分の建物をどこに建てても良いですよ。となって、枠の中に小さな建物を建てがんじがらめになってしまっている人が多くいるように感じます。
動作の修正というのはとても難しいことなんです。
だから、
逆算から生まれたヒント
の重要性があるのです。
順を追った説明から生まれたヒントは、イメージから体の動作を作るヒントです。
逆算から生まれたヒントは、結果を出すために必要な動作を作るヒントです。
イメージを介しません。
具体的なアクションで、結果につながる動作を指示します。
また、体の中の動きは、類似する動作、自然とその動きになるアクションで、実感すべき体の動きを疑似体験します。
これまでの尺八の指導には、
逆算から生まれたヒント、
もっといえば、
尺八という楽器はどうして音が出るのか、
という音が出る理由から生まれた理論が大きくかけていたわけです。
とりあえず、今日はここまでにします。
続きは後日。
ではごきげんよう。
※今日のごはん写真
今日の話ですが、なんとなく理解していただけましたでしょうか?
「出来ない人」に新しい説明を付け加えても、その新しい説明がちゃんと伝わっているか、伝わっているにしても、体がその通りに反応するか、の問題がまた出てくるわけです。
多くの場合は、難しいのです。
出来るかもしれませんが、その時点で、違うアプローチをとらなければいけないんです。
最初のアクションが、「やりたいこと」だからです。
それを同じ方向から攻めていって修正するのは難しいです。
「やりたいこと」で、出来る、音が出る、ならもう、出来ている、音も出ている。はずです。
もう少し唇を締めましょう。とか、もう少し息を出しましょう。といっても、違うベクトルに向かって唇は締まり(もせず)、息が出てきたり(でてこなかったり)するんです。
考えもしないこと、思ってもいないこと、だから、出てこないから、動作にあわれないから、出来ないままにいるんです。
これ気がつくと、逆算から生まれた動作のヒント、の価値がわかります。
わからない人は、そんなことに意味はない。そんなことじゃなく、実際に尺八を吹いた方が意味がある。と思ってしまうんです。
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