動作をともなう逆算から生まれたヒントを嫌う理由

出来る・出来ないのお話から始まって、順を追った説明から生まれたヒント、出したい結果から逆算されて生まれたヒント、の話をしています。

尺八を練習している人も、上達のためのヒントの考え方にもなります。
始動する立場にいる人も、問題解決する方法を考えるヒントにもなります。

お時間のあるときにぜひ、前の記事なども含めて読んでいただけるとうれしいです。

順を追った説明から生まれたヒントが通じる人が限定される理由。

動作をともなう逆算から生まれたヒントを嫌う理由と題しました。

 

結論からいえば、

・バカバカしい。

・馬鹿にされているような気がする。

・そんな単純な問題ではない。

・いろいろな知識や経験から対応しているのに、そんなことで解決するわけがない。

・そんなことより、一分でも長く尺八を吹いた方が意味がある。

といった考えになるからでしょう。

 

でも一番よくないのは、

・いままで自分が実感してきた感覚と違ったらどうしよう!と知ってしまうのが怖いから、

っていうような、ハッキリと自覚したくない理由。

 

こういうのは本当に気をつけてください。

自分の上達が遅くなるくらいなら良いです。
自分が出来ないままでいるのなら良いです。

ですが、苦労して上手くなり、将来的に人を教えることになったら、自分以外の問題にもなります。

被害者を増やすだけになります。
効率良く学び、その先の状態に進めてくれる次世代に悪影響になります。

それは、完全にいわゆる老害になってしまいますから。

 

尺八の音が出る理論の話

これまで、音が出る理由から遠く離れた位置にあるものを基準として、尺八の吹き方を説明していた、のです。

例えば、

あご当たりをあごのくぼみに当てて、45度くらいに尺八を構え、歌口で息が二つに分かれるようにして吹く。
吹くときは唇を軽く横に引いて微笑むようにして唇を作ります。

これ、全部、ヤバい説明です。

 

根拠なし。

 

根拠ないうえに、すべての動作に音が出にくくなってしまう理由を付け加えることが出来ます。

 

これを、一生懸命に説明しても、まあなかなか大変です。

もちろん、音が出るようになると思います。
この説明で上手くなって生きた人だって大勢います。

 

でも、なかなか結果が出ないわけですから、ちゃんと考えられたり、検討されたわけですよね。

それで、出てきたのは、

自分の出す息が尺八の舌面の上を流れるようにして、下唇で尺八が音の出やすい構造を作る。

という考え方です。

これを基準に考えれば、

・息の向き、

・楽器の角度、

・楽器を当てる位置、

などは確定するわけです。
悩む理由なんてないのです。

音が出る理由から、どうすればいい、何を実現すればいい、を説明しています。

 

ぼんやりとした、多くの事例を含むような説明ではなく、

ほとんどの人が同じ結果になるような、事実ベースで話されているわけです。

 

これも、

結果から逆算されて生まれたヒント

なのです。

 

明確な理由があります。

 

理由を聞いたときに、なんとなく、昔から言われているから、みたいな事が理由、根拠にはならないのです。

理由を聞いたときに、明確な根拠がないものは気をつけてください。

 

 

同じ逆算されて生まれたヒントなのに

さてさて、尺八の構造から説明された、逆算されたヒント、は、みなさん興味を持ってくれるのですが、

 

尺八を吹いているときの

・体の動きを疑似体験できる。

・体の状態に似た動作を実感できる。

こちらの逆算から生まれたヒントには興味を持つ人が少ないんです。

 

おそらく、そんなこと、出来ている、わかっている。という思いがあるんだと思います。

バカバカしく思えるんだと思います。

自分の体が自分の思いどおりに動いていない。そんなこと信じたくないですから。

 

なんとか、自分のやり方でやりたいと思ってしまうんです。

そこで、それを救ってくれるのは、肺活量や腹式呼吸や呼吸法。

これらが出来たら出来るようになるって、今の自分に足りないのはそれらだと、期待するんです。

 

ね、ドツボなんです。

もう、ダメです。

これじゃ、絶対に上達しないんです。

 

足りないんじゃないのです。

 

違っているんです。

 

何かが違っているから、出来ないのです。

音がでないんです。

 

厳しい言葉になってしまうかもしれませんが、

あなたの中にある感覚では、

あなたの考えや知識では、

対応できないから、体が反応しなくて、音が出ないんです。

 

肺活量、腹式呼吸がさっそうと現れてあなたを救ってくれません。
だって、肺活量は関係ないし、腹式呼吸はもう普通に出来ていることだから。

 

 

答えはどこにあるか。

 

あなたが、やりたくないと思っていること。

あなたが、やったらうまくいかないと思っていること。

あなたが、必要ないと思っていること。

あなたが、そんなこともう出来ている。と思い込んでいること。

 

ここに答えがあるから、出来ないのです。

 

僕は、ブログでも、動画でもよく言っています。

ガラッと変る。

ガラッと変化する。

と。

 

自分の中にある思い込みや考えだけで、解決しようとしていたら、それはずっと解決しません。

 

自分が思いもしないこと、に解決の糸口があるのです。

 

出来ちゃう人は出来ちゃうんですが、出来ない人は、同じやり方だとずっと出来ないんです。

どこかの回路でストップがかるので。

 

イメージから動作を作るのではなく、

「類似する具体的な動作で、先にその動作を体感する、体験する。もう自分の中にあることを知る」

ことをやらなければ、ずっと出来ないままなんです。

 

つながらないイメージをつなげる。

無意識でしてしまう反応を意識してコントロールする。

 

これがないと、いつまで経っても、唇は半開き、胸が下がる「しおしおモード」で吹く事になります。

 

それが、例えば、

ストローで体験する体の状態、体の反応。

声を出したときに普通にしている体の状態、体の反応。

なんです。

 

言葉の説明では伝わらなかったイメージによる体の反応を疑似体験させてくれます。

たどり着けなかった人は、これを利用しない手はありません。

 

もうすでに、別の具体的動作だからこそでしょうか、

そんなわかりきったことが、この問題を解決するわけがない。

と考えてしまうのかもしれません。

 

 

真剣に疑似体験系のヒントなどを試してくださっているみなさま、ありがとうございます。

なんとか体感していることを共感してもらいたくて、頭ひねっています。

もう出来ているんです。
もうやっている動作が悩みを解決してくれます。

思いもしなかった動作で問題解決する瞬間、できないと思っていたことがあらら出来てしまった瞬間はたまらないと思います。

 

がんばってください!

応援しています!

 

 

※今日のごはん写真

と、まあ、数日にわたって、出来る、出来ない、について話してきました。

簡単にまとめます。(まとめられんかい!)

結局、重要になってくるのはイメージする力です。

そして、疑似体験できる動作を応用する力です。

イメージする力は、自分の中の余計なアレンジが加わると全く意味がありません。
疑似体験する動作も、なめてかかったり、バカにしていたら、その本質にはたどり着きません。

二つ共に必要なのは「素直さ」です。

子どもだましのような言葉で申し訳ないのですが、これにつきます。

素直に、楽しみながら、その気になって、実践してくれる方が結果につながります。

疑いながら、疑心暗鬼で、そんなことわかってる、そんなことで変るわけない、ふざけて、と思っていたら全く何の意味もないです。
というか、そういう方は一人でがんばってください。

 

僕は、

ストローと一緒なわけないでしょ、えー??

そんなわけないでしょー

え!ホンマや!

のノリくらいで、一緒に緒に楽しんでくれる方とがんばりますよ。

 

 

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