自分の「ついやっちゃう動作」の根拠はありますか?

さて、「喉を開く」という言葉の理解から進んでいって、ベロのことなどの話になりました。

そしてどうやって、理想的な吹奏状態に目指していくか、という話になってきています。

ちょっとつながっている話題なので、前のブログ記事も読んでください。

改善しなきゃいけない状態になっている理由を考える。

お時間あるときにどうぞよろしくお願いします。

 

さて、今のあなたの吹奏状態ってどんな状態でしょう。

・気持ちよく吹けている!
・理想どおりの体の動きになっている!

ならば、全く問題ないです。すばらしい!

・改善しなきゃいけないことがわかっているのに、改善前の良くない動作をしている。

僕は、それを「ついついやっちゃう動作」と呼んでいます。

 

あなたの「ついついやっちゃう動作」ってどんな性質を持っているか考えて見ましょう。

 

尺八を吹こうとしたときに「ついやっちゃう動作」の根拠は、なんですか?

 

そんなバカなと思える状態で努力をしてしまっている

最初に、これでやれる、と思っちゃった体の操作が「ついやっちゃう動作」です。

 

それを変える。

変えていく訓練、ではないです。

変える、です。

 

例えば、

10メートル先に向かって走っていく。

行き先に向かって立つのが当たり前ですよね。

 

でも、ついつい、行き先とは逆を向いて立って、逆方向に向かって走ってしまった。

その後、さすがに走る方向が違う、と気がついたが、ついつい、向きを変えずに、後ろ走り、で走ってしまった。

 

ついついやっちゃう動作が、後ろ走りだったんです。

 

思ったように早くならないから、後ろ走り、で早く走れるように頑張る。
どうやら、足を高く上げた方が良いらしい、腕を振った方が良いらしい。というアドバイスを後ろ走りをしている自分に取り入れた。

なんとか行き先に向かって、それなりに早く走れるようになった。

10年かかりました。

でも、行き先の方向を向いて、普通に走ったら、そんな時間と苦労せずに結果が出せます。

 

こんな話です。

 

おいおい、そんな極端な例え話をするなよ。

ついついやっちゃうにしても度が過ぎるだろ。

行き先に向かって走る、くらいわかるよ。

 

という声が聞えてくると思います。

でも、そんな極端なたとえではないのです。

 

尺八を吹くことに関しての「行き先」がわからないなら、後ろ向きに立つ、後ろ向きに走っちゃうことだって、起こっちゃいませんか?

怖いことに、なかには、後ろ向きに走ることを推奨するようなアドバイスだって存在します。
それを苦労して、苦労して頑張って、結果につなげるのですが、、、、

だからといって、後ろ向きに走るアドバイス、効果ありますかね……?

 

細部の修正ではなく、根本から見直す必要性

できると思って今やっているやり方でうまくいかないなら、細部ではなく、根本を見直した方がいいです。

もちろん、なんとなく出来ればいいや、なら、やってしまっているやり方で良いと思います。
もっと上手くなりたい、上達したい、という向上心があるなら、根本から見直しましょう。

 

「い」の口で吹いて、口の中が狭いからといって、広くなるようにしよう!と思ってもしんどいだけだと僕は思っています。
ベロがういているからといって、下げる努力をすれば、理想的な吹奏状態になる、わけではない。

そもそも、「い」の口だから、修正しなければいけない問題が起きてしまう。
だから「い」の口を辞めれば良い。

 

唇の穴が大きいから、もっと閉じるように意識すれば、穴は小さくなる、わけではない。

唇の穴が大きくなる理由はなんでしょう、考えて見ましょう。

自分で穴を作らないと息の通り道が出来ない。と思っていませんか?
その考え方が根本にある以上、もっと穴を閉じる意識をしても、穴は小さくなりません。

自分で穴を作るという認識そもそもを変えないといけないのです。
これは、開きすぎ、閉じすぎ、も同じになります。

意識してもどうしようもないことがあるんです。

とはいえ、これで出来る、と思った動作、つい出てしまう動作、を変えるのは、大変な作業です。

 

ついやっちゃう動作だからこそです。

 

 

次回は、ついやっちゃう動作ってよく考えたら怖くない?って話をします。

 

 

 

では、ごきげんよう。

 

 

※今日のごはん写真

ついやっちゃう動作、って何によって構築されるんでしょうね?
それまでに触れてきた「尺八」というものからインプットされた結果が、吹くという動作としてアウトプットされているんだと思うんですよね。

難しい、とか、肺活量が必要、とか呼吸法、腹式呼吸、伝統、歴史、基準となる演奏が曖昧、
思い込みとか、マイナスになる要素めっちゃあるんですよね。

もちろん、最終的にはイメージした動作を体で再現するところで問題が起きると元も子もないです。

尺八を当てないで、理想の息をイメージして出してみたらうまくいっていても、尺八を当てたら、その理想が一気に崩れていくという様子もあるあるだと思います。

 

何を優先するか。

音がでること。楽に音が出ること。操作のしやすい吹き方になること。

かなと僕は思っています。

 

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