改善しなきゃいけない状態になっている理由を考える。

ここ数回、口の中の状態、ベロの位置、なんて話をしています。

その記事をお読みでない方はぜひ先にお読みください。

僕が苦労した話も書いてあります。
その苦労した話が今日の話題のテーマになります。

なぜ、苦労したのか、を解説します。

尺八を吹くときの口の中は、どうなっていたら良いと思いますか?

尺八を吹くときベロはどうなっていたら良いと思いますか?

無意識でやっている動作の中に意識してやらなきゃいけない動作が混ざってくるのはしんどい。

 

よく考えてみたら、当たり前なのですが、その当たり前が出来ない。

また、一方から見ると、やらない方が良い行動が、逆に当たり前に見えてしまう危険性もあります。

そういった考え方になってしまう理由まで含めて書きます。
努力すること、練習することとは何か?を僕の考えとしてお話しします。

 

無意識に勝る再現性はない!

結論から言います。

 

悪い吹奏状態になっている箇所を意識して変化させて良い吹奏状態にすることは非効率

 

ということです。

 

ダメとか、無理、とか言っているわけではないです

非効率

といっています。

そこはご理解ください。
なので、そのまま一生懸命に頑張ることもありだとおもいます。

ありだとは思いますが、僕は非効率だと思うので、違う手段をとります。

 

 

まず、改善しなきゃいけない状態が生まれた理由と向き合いましょう。

それは、

その動作が無意識で悪い状態になる要素を含んでいる。

ということです。

これが最大の原因です。

 

そして、前回のブログを読んでいただいた方ならそのときに僕がとった行動が良くない。

 

原因ではなく、悪い状態だけを修正しようとした。

僕が苦労した理由がこれなんです。

 

無意識で悪い状態になっている吹き方なのに、

意識して変化を加えて、理想状態に持って行こうとした。

 

そのときの自分の吹奏状態を守ろうとしたのです。

ここまではこれで良い。と思っていて、ここから悪い要素だけを修正しようとした。

 

無意識で悪い状態になる吹き方を土台に理想状態を作っている。

こう書くとそのヤバさ、伝わりませんか?

 

これでいい、このままでいい、という考えに支配されているわけです。

土台や根本を修正せずに。

 

かつて「い」の口で吹いていた僕は、むりやり、口の中を広くしようとし、ベロを下に下げようとしていた。

 

「い」の口は、無意識で、口の中は狭いし、ベロは浮く。

 

これにあらがうのはしんどいんです。

 

意識して良い状態になるのなら、それでいいのですが、まあ、無理ですよ。

そのやり方、スタート地点、が不利な状態なんです。

 

自分がやろうと思ったやり方、これで出来ると思ったやり方、がダメだったんです。

 

ダメではない、と人は言うかもしれません。

訓練すれば、鍛錬すれば、練習すれば出来るようになると。

 

でも、こういった言葉が、混乱や迷いを生むし、叶わない可能性を期待させてしまう。

 

無意識でそうなっちゃう大元を変えれば、練習したり、鍛錬したり、努力しなくて良いんです。

その点においては。

 

自分のやりたいやり方で理想状態を実現するのではなく、

最初から理想状態を実現するやり方でやる。

 

この考え方をすっと納得できるか、できないか。

 

努力、根性、そういったものは解決手段にはならないのですが、なんとかなる、と思ってしまう人も多いです。

 

 

何を根拠にして最初にその動作をしたのか?

かつての僕は、「い」の口で吹いている間は、ベロのことを意識したことがなかったのです。

無意識で生まれている状態で、それなりに、それなりの音色で尺八を吹いていました。

 

そこで「ベロの位置」という要素があると知りました。

 

安易に、ベロの位置だけを修正したのです。

 

ベロの位置に関して、無意識で浮いている状態になっていること、に気が付ければ良かったのです。

 

そうしたら、無意識で理想の吹奏状態にあるベロの位置にある状態、を探したかもしれません。

 

でもね、僕は、最初にやった自分の動作「い」の口で吹くことに疑いの目を向けなかったんです。

 

今思うと、どうして、その最初にやっていた「い」の口で吹くことそのものに原因があると考えなかったのか。

その吹き方をしながら、ベロの位置を変えれば、口の中を広くすれば、良い状態になるとおもえたのか。

 

小手先の変化でなんとかなる。と思えたのか。

 

意識の力で、解決する。

練習すれば、訓練すれば、努力すれば解決する。

 

そんな風に僕も思っていたんだと思います。

 

 

結局、不自然な吹き方を練習することになるわけです。

 

今の僕が、嫌うことをかつての僕自身が実践していたんです。

自分が出来る、やれると思った、自分がやり方を優先していたのです。

 

自分のやりたいやり方で、自分のやりたいことを実現出来る、なんてどれだけ思い上がっているんでしょうね。

でも、ほとんどの人がこんな考え方だと思います。

 

自分のやりたいやり方で、自分のやりたいことができるって思っていると。

 

わがままですよね。そんなわけないですよ。

別の事柄、だったら思わないかもしれない。

 

そう、尺八を甘く見ているんです。

 

僕もそうだんったんです。

 

自分のやり方でやれるって。

上手くなれるって思っていたんだと思います。

 

「自分のやりたいことが実現出来るやり方を学ぶ大事さ」に気がついたことで、

今の僕は、やりたいやり方、ではなく、やれるやり方を実践しているのだと思います。

 

自然と、無意識で、良い吹奏状態になるやり方を実践すると、どんなに楽で、自分のやりたいことが自由にできることがわかりました。

 

不自然でねじれた方法で、無理矢理、音を作っていた僕は、根底から吹き方を変えてその瞬間からガラッとすべてが変りました。

理想的な吹奏状態にすぐに入れました。

苦労も、しんどさもなく。

 

ちょっと話が長くなりそうですので、今日はここまでにします。

 

次回は、「ついやっちゃう動作」についてお話しします。

あなたのがついやっちゃう動作は、尺八が気持ちよく音を鳴らす動作でしょうか??

 

 

 

 

では、ごきげんよう。

 

 

※今日のごはん写真

アドバイスの怖さ、というのが少し伝わりましたか?
今ある状態に、理想状態を足すのは、不自然が生まれる可能性が大きいです。
今ある状態を理想状態に変化するのではなく、最初から理想状態にある状態に変化する、という考え方が必要になります。

土台を修正せずに、無理を重ねた状態は、違法建築すれすれのDIY造築物件だと思ってください。

いびつな形に膨れ上がった木造4階建ての個性的な建物。

もう一度建てろ、といわれても建てられない。
設計図を書け、といわれてもかけない。

特徴的な唯一無二の建物かもしれません。
奇跡的に、人が憧れる建造物になるかもしれません。

でも、あなたがそれを再現出来る保証はほぼほぼないでしょう。

崩壊するか、ギリギリでたっているか。

土台と基礎を作り替えて、設計図に基づいて再現性の高い建築物をつくるのが凡人には一番の手段ですよ。

僕は、下手くそだったから、本当に良く分かります。

 

【アイキャッチの写真募集します!!??】
みなさんのごはん写真、くじらさんの似顔絵!?など、TwitterのDMでコメントを添えて送ってください!
ブログのトップ画像で使用させていただきます。

尺八に関すること、もちろんそれ以外でも、質問・疑問もいただけたら、それにも僕なりの考えや体験談をお答えいたします。


尺八ワンポイントアドバイス、文字では限度もあります。
もうちょっと詳しくって方は、ぜひレッスン受けに来てください。
上達のお手伝いさせていただきます。お問合せ、お待ちしてます!

☆Twitterあります!フォローよろしくお願いいたします。

尺八:鯨岡徹のTwitter
https://twitter.com/kujira108

☆YouTubeあります!チャンネル登録お願いいたします。
いさなミュージックチャンネル
https://www.youtube.com/user/isanamusic

TOP